博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『清平楽』その10

2020年06月09日 | 中国歴史ドラマ
『清平楽』第46~50話まで見ました。


徽柔の婚約相手の選定が話題となる中で、仁宗は当の徽柔が曹丹姝の甥の曹評と擅撃丸に興じているのを険しい目つきで見つめます。このゴルフのような擅撃丸という球技、一般的には「捶丸」と呼ばれていたようです。


で、徽柔が打った球が仁宗の母方の従弟李瑋の頭に直撃。仁宗は文武に秀でてイケメンではあるが、それなりに浮き名を流している曹評より、何の取り柄もないけれども善良っぽい李瑋に徽柔を託すことを決意。曹評に好意を寄せる徽柔は当然不満顔ですが、2人の婚約が発表されると、新政をめぐっていがみ合っていた群臣も諸手を挙げて賛同。「曹丹姝を皇后に建てた時もこんな感じだった」と仁宗は述懐していますが、それってあかんフラグなのでは……

仁宗が珍しく曹丹姝と同衾した夜、宮中で侍衛の顔秀・王勝らによる謀反がおこり、後宮の各所で火災が発生。仁宗を差し置いて対応を宦官たちにテキパキと指示するあたり、やはり曹丹姝の能力の高さがうかがえます。

叛徒の数が小規模だったこともあり、謀反はあっさり制圧。しかし曹丹姝の侍女袁彩綾が顔秀と密通していたことが明らかとなり、彼女の処分をめぐって仁宗と曹丹姝の心はまたもやすれ違ってしまいます。そして当日の夜に危険を顧みず仁宗のもとに駆けつけたということで、夏竦ら群臣は張妼晗の昇格を求めます。彼女は基本的に何かあったら仁宗が側にいないと不安になるというだけなのですが……

その頃、貝州でも王則の乱が発生。反乱の鎮圧を命じられた文彦博と仁宗との会話の中で、顔秀の謀反が王則の反乱と呼応したものではという話が出てきたのですが、王則の乱といえば『平妖伝』ですよ皆さん!!(; ・`д・´) そして顔秀の件と王則の件で夏竦が一枚噛んでいるらしいことが示されますが、仁宗は敢えて「アーアー聞こえない」とスルーします。


更に顔秀と袁彩綾の密通が波紋を呼び、他にも皇后の侍女で外臣と密通していた者がいるのではないかという噂が立ちます。皇后お付きの侍女となっていた董秋和は、以前に画師の崔白に心を寄せていたことがあり、そのことを摘発される前に先手を打って仁宗に告白し、崔白と曹丹姝に累を及ぼさないように取り計らいます。その一方で徽柔が曹評に思いを寄せていることが仁宗に知られてしまい……というあたりで次回へ。
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