博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鬢辺不是海棠紅』その5

2021年04月06日 | 中国近現代ドラマ
かなり間が空いてしまいましたが、『鬢辺不是海棠紅』の鑑賞を再開します。その間に『君、花海棠の紅にあらず』のタイトルで日本語化も決定しました。ということで第25~30話まで鑑賞。


劉漢雲や曹貴修を迎えた公演で商細蕊は憧れの寧九郎との共演が実現。劉漢雲は清朝の官吏であった若い頃に、西太后に寧九郎ら俳優を宮廷から退けるよう進言して処刑されそうになり、当の寧九郎の機転で救われるという因縁があったのでした。伝説の女形寧九郎を演じるのは、『さらば、わが愛/覇王別姫』に出演した雷漢。


そして公演の裏で劉漢雲と曹父子による三者会談により、曹司令(曹万鈞)は兵権を差し出して南京で官途に就くことに。曹司令の中の人はいろんなドラマでよく見る黒子です。

さて程鳳台は行きがかり上、義弟(妻の弟)范漣の子を懐妊した曾愛玉の面倒を見てやることになりますが、愛人に子どもを産ませたと妻の范湘児に勘違いされてしまい、更には生き別れになっていた実母春萱からの手紙が愛人からのものと決めつけられて燃やされてしまい、怒った程鳳台は赤子とともに水雲楼へと家出。赤子は女児で鳳乙と名づけられます。また劉漢雲の計らいでこの前後に小周子も水雲楼へと引き取られています。


春萱を演じるのは特別出演の李依暁。息子程鳳台とは死別と思いきや程家の父親と離縁しての生別だった模様。なお程家の三姉弟、美心、鳳台、察察児は全員母親が異なるようです。

そうこうしているうちに五年に一度の「梨園魁首」を決める投票が開始。最終候補に残った商細蕊ですが、憧れの寧九郎と競い合うことになってしまったのに気が進みません。しかし寧九郎自身が彼に投票し、実力と人気が認められることに。

そして春萱の件も、范湘児の計らいにより、春萱の弟子でその名を襲名した小春萱が奉天から到来。程鳳台は彼女から母の近況を聞いて安心し、仕事上のトラブル胥吏のために上海へと向かいます(ただ小春萱の回想によると母は既に病没しているようなのですが……)

改めて見てみると、同じ于正作品でも現在日本で放映中の『コウラン伝』とは脚本、映像ともに格段の差がありますね…… 于正が本気になればこんないい作品になるのかと。
コメント (2)
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