博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『贅婿』その2

2021年03月05日 | 中華時代劇
『贅婿』第7~12話まで見ました。


蘇檀児が晴れて蘇氏布行の掌印となった後は、江寧の布商が集う年に1度の濮園詩会が問題に。詩を披露する花魁を確保する必要があるのですが、競合店の烏氏の跡取り息子・烏啓豪に江寧中の花魁を押さえられてしまいます。


そこで寧毅が以前に川で溺れている所を助けた美女が伝説の花魁・聶雲竹だったことが判明。何で川で溺れてたかというと、家で飼ってるアヒルを絞めようとして逃げられてしまい、包丁を片手に追いかけてるうちに勢いあまって川に落ちてしまったという狂った理由です (^_^;)

彼女の披露する「水調歌頭」(蘇軾の詞ですが、当然この世界には蘇軾など存在しません。EDテーマの歌詞にもなってます)が大喝采を浴び、寧毅と檀児は面目を施します。

その頃、北方では新興の靖国が梁国を脅かすようになり、寧毅たちの暮らす武国ではそれまで梁に送ってた歳布を靖に切り替えることに。その歳布に充てられる絹布を、朝廷が江寧から調達することとなり、烏氏から買い上げるか蘇氏から買い上げるかが焦点となります。当然布商にとっては旨味のある商売となるわけです。

武都から江寧へと使者が派遣され、蘇氏では二房の縁戚にあたる韓主使がハッパをかけますが、宋都尉と結託した烏啓豪は江寧中の生糸を買い占め、蘇氏を追い込みます。かつ性懲りも無く檀児をおびき寄せて我が物にしようと画策。彼女を救出した寧毅は烏氏を潰すことを決意。


寧毅は聶雲竹が飼育するアヒルの卵を原材料にしての皮蛋の小売りに商機を見出します。ということで皮蛋の屋台チェーンの従業員となる男徳学院の同学たちw 烏啓豪の妨害に遭いつつもこれが思いのほか売上を伸ばし、総店として竹記飯荘を開店。蘇氏布行の方も支店をすべて一時閉店し、従業員を皮蛋の販売に従事させます。


で、今回は男徳学院の学院長・康賢の囲碁友達として登場した秦嗣源が梁国の滅亡を承けて宮廷に復帰することになり、寧毅が宋都尉の暗殺を狙う謎の女侠・陸紅提に弟子入り志願するあたりまで。

武国は北宋、梁国は遼、靖国は金がそれぞれ投影されている模様。寧毅たちの暮らす江寧は南京を指しているようです。街を流れる秦淮河はそのまんまの名前で出てきます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『山海情』その2(完) | トップ | 『贅婿』その3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中華時代劇」カテゴリの最新記事