博客 金烏工房

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『大秦賦』その8

2021年01月19日 | 中国歴史ドラマ
『大秦賦』第42~48話まで見ました。

一触即発状態の嬴政と嫪毐。そんな中で嬴政は敢えて太后や群臣を引き連れて旧都雍城での冠礼を敢行することに。冠礼を終えれば晴れて公式的にも成人したということで親政が開始できるわけですが、嫪毐は当然その留守を突いてクーデターを起こそうとするわけです。

嫪毐側は要所を制圧していき、咸陽の王宮に残された赤子の扶蘇の身柄の捕捉を狙います。扶蘇の母親は羋華という設定。扶蘇の母が楚出身ではないかという説を生かしています。


嬴政お付きの侍女で幼馴染みの冬児、樊於期の連携で何とか扶蘇は守られますが、序盤からレギュラーとして登場していた冬児が犠牲に…… 呂不韋、嫪毐と対立して罷免された隗状、華陽太后の身内の羋氏一党、そして渭陽君ら宗室たちが決死の抵抗を試みます。そして雍城での冠礼を無事に終えた嬴政が咸陽へと帰還。嫪毐の乱は鎮圧へと向かいます。


嫪毐もお縄に。第1話から登場したこの人もここで退場。何気にこのドラマで最も印象の強いキャラクターかもしれません。咸陽での市街戦もなかなか見応えがありましたが、始皇帝のドラマで中盤の見所が嫪毐の乱というのはなかなか評価に困ります (^_^;)

乱の鎮圧後、論功行賞により隗状と昌平君(羋啓)が左右丞相に引き上げられる一方で、趙姫は雍城に幽閉されることとなり、嫪毐を推薦した呂不韋への批判が高まります。特に乱の鎮圧で多大な犠牲を出した割には恩賞が少ないと不満の宗室たちの怨みが呂不韋に向かい、彼の処刑を求めますが、嬴政は呂不韋の封地への隠居を決定し……というあたりで次回へ。


おまけ。イケメン嫪毐と入れ替わるように登場したイケメン趙高。

中国、始皇帝ドラマが物議 「暴君礼賛」に懸念の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fd4292c9138126252a1d592659cbd15dad72fb2

もうひとつおまけに、中国での本作の不評ぶりが遂にYahoo!ニュースになってしまいましたが、本作を「暴君の礼賛」「歴史の美化」と評価するのは相当ずれているように思います。根拠となっているシーンも考証の不徹底は責められてもプロパガンダと断じるには断片的すぎます。

まあこういう意見には、中盤の見所が嫪毐の乱ということで、実はこのドラマは不法に権力を得ようとするトランプ一派が嫪毐に仮託されているとか適当に混ぜっ返しておけばいいのかもしれません(もちろん本作の制作はかなり前に溯るので、そう見えたとしても偶然の一致です)

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