秦側からの画策もあって、趙の悼襄王は秦と盟約を結ぶことにし、更に自ら秦に赴いて結盟の儀を執り行うことを承諾。悼襄王は嬴政が秦にいた頃からの因縁がある人物でジャイアン的な役回りなのですが、粗暴で暗愚と見せかけて狡猾という属性がいつの間にやら付加されてます。
趙では留守の隙を突いて春平君が謀反を画策。秦の滞在中、嬴政は悼襄王が春平君の刺客に殺害されたりしないようあれこれ配慮しているのですが、当の悼襄王はあわよくば嬴政を暗殺しようと画策しています……
おまけに人質として秦にやってきた燕の太子丹が「秦趙同盟が成れば我が燕が趙から攻められる」とばかりに結盟の阻止を図ろうとしてくるので更に話がややこしくなります (^_^;) 太子丹は旧知の趙姫に悼襄王が咸陽にやってきていると吹き込み、実父や申越が彼のせいで死んだと恨み骨髄の彼女は刺客を放ちます。結局事情を知った嬴政が太子丹の偽首を悼襄王に差し出して彼をなだめ、無事盟約締結に漕ぎ着けるのですが……
ここらへんで書同文(文字の統一)とか、同盟の記念に秦と趙で車軌を統一しようとか、それらしい歴史イベントも出てきます。
で、悼襄王はこれで後顧の憂いなしと帰国後に燕へと派兵しますが、秦はその隙を突いて趙に攻め込みます。当然盟約締結の狙いは最初からそれなわけで、もうひたすら汚いとしか言いようがありませんw
一時は秦軍に邯鄲まで攻め寄せられ、その心労からかさしもの悼襄王も病に倒れ、娼婦出身の倡后が群臣を指揮して朝廷を支えようとします。この人も気がつけばいつの間にかメインキャラとなってます。
彼女は春平君を警戒し、色仕掛けで彼を懐柔しますが、その様子を悼襄王がこっそり目にしてしまい、ショックで憤死。こんな死に方でいいのでしょうか…… そして後になって倡后が不審な動きを見せる春平君に「先王は何で死んだのかしらね?」なんて脅しをかけてますが、お前のせいやないか(´Д`;)
で、今回は悼襄王の葬儀に参列する六国の面々が合従を形成するかどうかを話し合うというあたりまで。
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