博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『後宮甄嬛伝』その7

2012年08月08日 | 中国歴史ドラマ
『後宮甄嬛伝』第35~40話まで見ました。

雍正帝の寵愛を取り戻した甄嬛は、不遇の時代に自分をいじめた富察貴人を呂后の「人彘」の話で(要するに言葉攻めで)ノイローゼに追い込み、華妃の軍師役だった曹貴人を味方に取り込みます。富察貴人にはその程度でノイローゼになってちゃ後宮生活なんてやっていけないぞっ☆~(ゝ。∂)と言いたくなりますが……

そして十阿哥敦親王と結託するなど不穏な動きを見せる年羮堯に対して警戒の念を募らせる雍正帝ですが、甄嬛は敢えて自分の流産の一件以来召し上げられていた華妃の待遇を元に戻し、年氏兄妹を油断させるという作戦を献策。そして甄嬛の父親甄遠道が雍正帝の意を承け、年羮堯一派の弾劾に動き出します。

一方、不穏な空気を察した華妃は、自分の侍女の頌芝が雍正帝に気に入られたのを見て侍女から妃嬪への昇格を申し出ます。答応の位を与えられた頌芝は雍正帝との夜の生活で華妃のフォローに回ることに。

しかし雍正帝もさるもの。そんな華妃の意図を察し、円明園の宴席で頌芝と言い争いになった甄嬛をわざと罪に問うて蓬莱州に流罪にし、華妃を安心させます。そしてその隙に年羮堯と結ぶ敦親王を、八阿哥允禩を擁立して大逆を謀ったということで一網打尽にし、年羮堯もその一味として連座させ、降格の後に職権を取り上げます。

そして甄嬛は紫禁城に呼び戻され、完全に甄嬛の側に寝返った曹貴人が、温宜公主毒殺の濡れ衣を甄嬛に着せようとした一件や沈眉荘の想像妊娠の件、淳常在殺害の件など、これまでの旧悪を洗いざらい暴露。権勢が弱まると途端に掌を返すのが後宮クオリティw これを承けて雍正帝はいよいよ華妃を答応に降格させ、更に職権取り上げ後も態度の改まらない年羮堯には自害を申しつけます。ここに至っても人前では傲岸な態度を崩さない華妃はさすがであるとしか……

しかし華妃のせいで雍正帝の寵愛を失い、人生観まで変わってしまった沈眉荘は、降格の知らせを聞いても「えーっ、皇上から自害を命じられたり冷宮に放り込まれたりするんじゃないの!?それじゃあダメじゃん!」と不満顔ですが、この人もやっとこさ後宮の論理に染まってきたなと(^^;)

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (たぬきママ)
2012-08-09 08:17:22
……イケメンの陛下ならもっといいのに(笑)
こういう複雑な争いを見ると、古いたぬきは一般ピープルのお気楽な身で良かったと心底思う小心者。
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Unknown (さとうしん)
2012-08-09 20:43:14
>たぬきママさま
同感です。私も仮に紫禁城の後宮に入れられたとして、うまくやっていける自信なんてありません(^^;)

雍正帝役の人はイケメンではありませんが、新『三国』の曹操役なんで、皇帝らしい雰囲気はかなり出てますよ。
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Unknown (m3aulaul)
2012-08-11 03:34:23
《後宮甄嬛傳》觀後感(一)雍正一朝的歷史設定和小說差異
http://blog.udn.com/rosylovesyou/6413773


index:
http://blog.udn.com/rosylovesyou/article?f_ORDER_BY=new&pno=1&f_ART_CATE=69991&f_IS_PUBLISH=Y
返信する
Unknown (さとうしん)
2012-08-12 22:17:22
>m3aulaul
內容很有趣,感謝你的介紹!
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