ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

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システム開発の見積もり方法について、ブログ内で混乱していたので、まとめました

2005-02-26 15:54:27 | Weblog
 最近のメルマガで、以下のように見積もりの話を取り上げています。

業務標準のマネジメント技法の幻想と、ソフト開発見積もりの現実
「コピーされるほど儲かるシステム」の場合の見積もり例
システム開発において、一番重要なのは、リスクヘッジだと思うね!
完成後のシステムの使用方法(シナリオ)が読みきれるかが、システム成功の鍵だ。間違いない!
長井秀和のネタから考えると、中途半端にいろいろ知ってるユーザーのシステム開発が一番危険だ

 しかし、無計画に書いたので、話が混乱してしまいました。

 ちょっとまとめます。まず提案書を書くまでの内容の大枠は、「業務標準のマネジメント技法の幻想と、ソフト開発見積もりの現実」で書いた、以下のとおりです(不備もあるけど)。

(あ)まず、分かっている範囲の開発内容から想像して、各種要素技術
   に分解し、その技術を使って、ユーザーが希望するものが、出来
   そうか、読みきる。
     →読みきれなければ、それがリスクとなる

(い)手順、予算、期間は大体決まっていることが多い
     →そこで、それを、並べる

(う)(あ)を(い)の中に当てはめて、大丈夫かあ?って考える。
     →ダメそうだったら、それは、リスク

(え)(あ)や(う)で起きたリスクを他のものに置き換えられないか等、
    リスク回避の対応策を考える。

これが基準です。
 でも、(い)だけやっても、実は、それらしい見積もりがかけてしまいます。
 その例を、今度のメルマガ(13話)で示します。

 現実問題として、現場がわかっていないマネージャーが見積もりを立てる場合、(あ)、(う)、(え)はできません。したがって、そのような人が作成する場合、(い)だけの作業をした見積もりがでてきます。
 この危険性についても、13話で述べます。




 で、(あ)のやりかたについてですが、これは、「完成後のシステムの使用方法(シナリオ)が読みきれるかが、システム成功の鍵だ。間違いない!」に書かれている、
(あ-1)まず、ユーザーの利用の仕方の絵を書く
(あ-2)つぎに、その絵を実現するための技術を書く
(あ-3)その技術を実現する手順の絵を書く
になります(ブログでは、(1)、(2)、(3)とかいてありますが、あとあとの説明のため、(あ-1)、(あ-2)、(あ-3)と書きます)。

 実際の開発では、この(あ)の部分について、ユーザーと話し合いますが、そのときの現場で起こる問題点が、「長井秀和のネタから考えると、中途半端にいろいろ知ってるユーザーのシステム開発が一番危険だ」になります。




 で、「 システム開発において、一番重要なのは、リスクヘッジだと思うね! 」で挙げられている、以下のやりかたは、

 (1)RFPを実現するには、どんな技術を使うか
  →これが、思いつかないようなら、あなたに、その仕事は出来ないはず。
   即、逃げることを考えよ

 (2)それを、実際やったとしたら、どんなふうになるかのシナリオを作る

 (3)そのシナリオが描けなかったら、それはリスク
    →他のやり方で実現できないか、考え直す(2)へ

 (4)そのシナリオどおりやって、予算、期間的に間に合うか。
    間に合わなかったら、それはリスク
    →他のやり方で実現できないか、考え直す(2)へ

 (5)それは、RFPで言っている要望を満たしているか
    この満たしているとは、言っていない要望も含む
    満たしてなかったら、それはリスク
    →他のやり方で実現できないか、考え直す(2)へ

(1)が、上記の(あー2)、(2)が、(あー3)になります。
(あー1)の部分は、書き忘れました(^^;)。

で、(4)は、(う)と(え)に該当します。(5)は、(え)のあとにやる作業です。
(かきわすれました ^^;)




結果として、まとめると、こんなかんじになります。

(あ)要素にわける
   (あ-1)まず、ユーザーの利用の仕方の絵を書く
   (あ-2)つぎに、その絵を実現するための技術を書く
   (あ-3)その技術を実現する手順の絵を書く

(い)手順、予算、期間は大体決まっていることが多い。
     →そこで、それを、並べる
   なお、(あ)と(い)は、入れ替え可能。どちらが、先でも良い。

(う)(あ)のシナリオどおりやって、予算、期間的に間に合うか、
   大丈夫かあ?って考える。
     →ダメそうだったら、それは、リスク

(え)(あ)や(う)で起きたリスクを他のものに置き換えられないか等、
    リスク回避の対応策を考える。

(お)で、大体システムが思いついたら、それは、RFPで言っている要望を
   満たしているか、もう一度確認する。
   →みたしてなかったら、他の案を検討する。




「「コピーされるほど儲かるシステム」の場合の見積もり例」で示した見積もりのしかたは、だめだめな例としてあげました。
 (あ)もどきを行い、(い)を中心におこなったものです。
 まじめに、(あ)の分析をしていない、かつ(う)以降をなにもやっていないものです。

 でも、だめだめ加減がたりません。

 もっと、だめだめな例を13話のメルマガで示します。

 でも、一番問題なのは、そんなだめだめな見積もりを仮に作ったとしても、ユーザーは気がつかず、その提案に乗ってしまうことなんだけどね。


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