ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

昨日のブログの修正。WBSをめぐるあれこれ

2005-03-18 16:54:13 | 開発ネタ
昨日のブログ「WBSとスコープと要素技術とRFP」で書いたことの一部修正とか、訂正。

 まず、「WBSに書きますが、ウィリアムのいたずらは、その作業を省略してしまっているので」って書いてしまったけど、じゃあ、WBSを書かないで、どーするの?っていう話。
 これは、スケジュール表で代用してます。
 
 「プロジェクト計画書に書かなくてはいけないこと、省いて手抜きできるとこ」で、のとはら先生のやつに、

     4.プロジェクト全体作業フロー
     (中略)
     8.プロジェクトスケジュール

ってある。PMBOKにも

     え・WBS(コントロールレベルまで)
     お・(WBSに対する)コスト見積もり、スケジュール、責任分担

ってある。

 そこで、「スケジュール表の項目を書いた場合、WBSが想像できるものは、スケジュール表をいきなり書いて省略しています」という意味です。

 とくに、スケジュール表をガントチャートで書くとき、一番左の見出し部分に、その作業内容を書きますが、その作業内容(見出し部分)を見れば、どういう行動をすればいいのか分かる場合(その項目を見ればWBSが自動的にかけるから)、書かないという意味です。

たとえば、WBSとして、こんな表形式で書く人がいます。
 ウィリアムのいたずらの場合は、この表形式の右側に、年月の線表を書いて、ガントチャートにして、スケジュール表として出して、WBSの図は、省略することが多いですね。

 WBSの「図を書かない」という意味であって、(クラスが思いついたとしても、そこから)作業を考える→スケジュールに入っていくという頭のなかの流れは、踏んでいます。




 あと、「なにをやったらいいのか、わかんない場合、WBSに分解して、安心しちゃうっていう危険もあるのよね。」って、文章的に変でしょ!と思うかもしれない。

 なぜなら、コントロールレベルまでWBSを落とす
  っていうことは、行動できる範囲にまで、落とすっていうことだから
  なにをやったらいいかわかんないわけ無いじゃん!

 っていう話。お話は、もっともっす。

 ここ、書き方が悪かったです。
 書きたかったことは、

 「その要件を満たすために、やるべきことの全てがわかっていない、
    つまり、「なにをやるべきなのか」分かっていないときでも、
  WBSに分解して、行動できるレベルに落としてしまうと、
  なんとなく、その作業をやれば、できるような気分になってしまう
    =結果として、漏れが出てきたり、出来なかったりする危険もあるよね」

 という意味です。

 例を出します。

 前の、「ヒアリングからUMLのドキュメントを作成、Javaのクラス作成までを半自動化で行う手順」をみると、これで、システム設計は完璧!のように思えるよね。
 で、これをWBSに書けば、すぐ行動に移せる。バッチリです。

 じゃあ、システムを作ってみましょう。

 夕食支援システムを開発します。
 社内従業員の夕食のために、出前を取るシステムです。
 今後、残業が多そうなので。

 業務手順を洗い出しましょう。ヒアリングです。
 「夕食は、どのように決めていますか?」
 「いやー、今、残業無くって、うちに帰って毎日食べているので、奥さんが決めています。」
 。。。このヒアリング終了です。

 今やってないことの業務手順は、答えられません(わかんないです)
 でも、システム開発は、将来のために作ることも多いです(今やってない業務の開発)
 極端な例だけど、こういうお間抜けな行動内容をWBSで作っちゃうことがあるわけ。
 例えば、「用語を調べる」って、必要ない用語を一生懸命調べて用語集作っちゃったり、
 意味の無い業務分析をしてみたり。
 で、肝心の部分の業務分析が抜けていても、WBS上、見てもわかんないことがあるのよ。

 でもでも、WBSをつくって、なんとなく、仕事していると安心してしまうっていうことがあるのよね。という意味です。

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ヒアリングからUMLのドキュメントを作成、Javaのクラス作成までを半自動化で行う手順

2005-03-18 11:15:37 | 開発ネタ
 前に、「このヒアリングをもとに、」(以下中略)「クラス図がかけ、UMLのドキュメントに変形できる。」と、ヒアリングからUMLのドキュメントまで自動的に書けるような感じの話を、ブログに書きましたが(ここです)この、「ヒアリングからUMLのドキュメントを作成し、Javaのクラスをきるまでの自動的な流れ」について、まとめて書いておきます。

 この方法は、以下の本にかかれています。
 UMLシステム設計実践技大全―アッと驚く達人の技
 ISBN:4-8163-3635-4
 215p 24×19cm ナツメ社 (2004-01-06出版)
  長瀬 嘉秀・橋本 大輔【監修】・テクノロジックアート・C&R研究所【著】


 今回は、その本の表題などを抜書き、まとめて、半自動的に作成する手続き(流れ)を見やすくしました。この流れ、実は、このブログのあとで、つかうもんで。
 実際にこの流れどおりやると問題はあるものの(その問題と解決法は、後日、ブログで書きます)、この本が、一番良くまとまっていると思います。うだうだ理屈をこねるより、この本買ってきて、徹底的に読んだほうが、絶対いいと思うぞ!

じゃあ、以下、おまちかね、その「ヒアリングからUMLのドキュメントを作成し、Javaのクラスをつくるまでの流れ」を書きますね(括弧内は、その本に書かれてるページ数)。




1.モデルの対象決定(P54~)
 目的をベースにモデルの対象を分割する

2.業務手順をアクティビティで表現(P59~)
 ヒアリングから業務手順を表現する
 事前条件、事後条件を表現する
 スイムレーンでアクティビティの担当者を整理する
 分岐する業務、並行する業務を表現する
 ビジネスプロセスの大きさを調整する

3.アクティビティ図からユースケース図を作成する(P72~)
 システム化範囲の設定
 ユースケースの抽出
 アクタの抽出
 関連の抽出
 ユースケースの粒度の調整

4.ユースケースからシナリオを作成する(P80~)
 具体化する

5.ユースケースからオブジェクト図を作成する(P94~)
 シナリオから名詞を抽出する
 名詞からオブジェクトを抽出する
 オブジェクトに属性をつける
 オブジェクトと属性にリンクをはり、オブジェクト図を作る

6.オブジェクト図からクラス図を作る(P98~)
 オブジェクトを抽象化し、クラスにする
 クラスの関連をオブジェクトのリンクから設定する
 多重度の設定をする

7.シナリオからシーケンス図を作る(P114~)
 シナリオから、アクタとオブジェクトを抽出する
 プレゼンテーション、ドメインクラスの導入をする
 メッセージを追加する
 オブジェクトの生成と破棄を追加する

8.クラス図とシーケンス図から設計クラス図を作る(P125~)
 操作(メソッド)を入れる
 可視性(public とか privateとか)をいれる
 プレゼンテーション、ドメインの追加

9.クラス図からjavaへ(P141~)
 クラス定義
 属性定義
 操作を実装(中身はコメントになるけど)
 クラス間の関係を実装




 言葉の意味とか、具体的な内容を知りたかったら、本屋さんにGO!
 「UMLシステム設計実践技大全」の該当ページをみてくれ!
 そうすれば、やることは、分かると思う。

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