ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

問題です。2000円の弁当を”ビッグデータを使って”「安い!」と思わせなさい

2013-02-17 16:25:37 | AI・BigData
ただし、時間無制限。

最近、「問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい」という本があります。
あれは、セールステクニックですが(詳しく言うとネタバレになるので省略)、
そうではなくて、ビッグデータを使って、工学的に・・・です。




<<解答へのアプローチ>>

2000円の弁当を安いと思う100人の村をつくり、
その村だけに、その弁当を売れば、その住民は、
みんな安いと思う。



あ~、なにいってんだ?って感じですよね。

具体的に行くと、お金持ちのあつまるところ、
たとえば、政治家のパーティーとかですか。
そこで、お弁当2000円でも、安いと感じるであろう。

とすれば、全国津々浦々の政治家のパーティーだけに、
そのお弁当を2000円で売れば、
そのお弁当は、2000円で安い!とみんな思ってくれる
(みんなといっても、政治家のパーティーの出席者だけですが)




ってことは、この問題は、

お弁当が2000円でも安いと思う集団を見つけなさい。

という問題に帰着させることができる。

その集団のところ(100人の村)にいって、
2000円のお弁当を見せれば、安いといってくれます。

集団を見つけるのは・・・ビッグデータを使えばできますよね。
ただし、問題は2000円のお弁当を安いと思う集団は、
ごくまれだということ。
ビッグデータを単純に使うと、平均値しかでてこない。
なので、こういうまれな意見は、雑音として排除されてしまう。

どうするか・・・




そこで、GAを使う。

遺伝的アルゴリズムだと、好ましい評価のモノだけを残す。
2000円のお弁当を安いと思う人が1人しかいなかったとしても、
それをのこし、次の世代、さらに次の世代とやっていくと、
安いと思う人が増えていき、最終的には、安いと思う人の100人の村ができる

これで、100人の村ができたとき、その住人の属性をみればよい




GAを使うとなると、評価する必要がある。
評価は、どうするか?

そこに機械学習を用いる。
ビッグデータにより、2000円の弁当が

安いと思う人の様々な属性値を持ってくる
安くないと思う人の属性値も持ってくる(同じ属性)

それを、SVMなり、ニューラルネットなりで学習させる。




<<解答>>

・2000円の弁当が安いと思う人
 高いと思う人、それぞれに対し、
 いくつかの属性を選んで、
 その属性値を(ビッグデータを使って)取得する

・上記属性値および、高いとおもうか安いと思うかを、
 特徴量(特徴ベクトル)として、SVM等により、
 機械学習させる。

 これにより、特徴ベクトルをいれると、その人は
 安いと思うか、高いとおもうか判別(評価)できる

・テキトーな値を設定して、多量な特徴ベクトルを生成し、
 上記機械学習により、高いと思うか、安いと思うか判別させ、
 安いと思うほうをのこし、何世代も生成していく。
 つまり、GA

・結果、安いと思う人のみになる。
 このときの属性値をみて、その属性を持っている人たちだけに
 (実社会で)2000円の弁当を売れば、「安い」と思ってくれる。




<<参考文献>>

昨日聞いた「可能世界ブラウザ」というものを元に
考えました

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