自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

[続カラタチ日記」

2005-09-23 21:53:45 | Weblog
10年一昔という言葉がある。
それからすると
「心で好きと叫んでも、口では言えぬ・・・カラタチの花」
と歌われた「カラタチ日記」はずいぶん遠い昔の乙女心である。
北原白秋・山田耕作の「カラタチの花」は日本歌謡の代表作である。
こうしてみると、カラタチは研究する価値のある植物かな!
暇に任せて題材を拾ってみた。
西暦700年代に中国から日本に入り、万葉集にも記述を持つ歴史豊な木である。
柑橘類の接木台木として使われ、温州みかんをはじめとしたみかん類が
世界まれに見る発展を遂げたのは「カラタチ」のおかげである。
例えば柚子は「桃栗3年、柿8年、柚子のオオバカ18年」等の言葉があるように
実付がおそいけれど、この木に接木すると数年で実がなるのである。
又漢方薬として
胃を丈夫にし、利尿効果もあり、痰の切れを良くすると同時に
さわやかな芳香は気持ちを落ち着かせる。
入浴剤として使うと、50肩、腰痛、打撲に効果があり
極めつけは少しアルコール等を加えないといけないが化粧水にもなる。
4月に白い花を付けた純情娘は、
その後、「この世の花」「人生いろいろ」を経て
たわわに丸い実を付け、10月には黄色に染まり、幸せになりました。
と「続カラタチ日記」につけておきます。