自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

負けない

2008-11-03 21:39:11 | Weblog
1日、2日と暖かいを通り越し汗ばむ陽気の11月。
堂々川ホタル同好会は目標に向け一つずつ問題を解決していく。
9月には草や小竹一杯の河原にビオトープを造るのだと行動を開始した。





計画通り1カ月かけて竹や草木を伐採した。
そして重機を入れて整備を始めた。
昨年も問題になった古井戸を埋めるべきかそのままにするか。
県は放置している。
井戸は神様が住むから触らない方が良い、
触らぬ神にたたりなしと言うだろうと反対する人もあり、
現状のままにすることにした。



しかし邪魔になる。
多分来年はホタルが数十匹ぐらいは飛ぶだろう。
何とかしないと子供が井戸にはまる可能性もある。
考えながら下流の道端の草を刈っていたら
蓋をするのには最高の石が不法投棄されていた。



引き上げて井戸蓋にするため運び始めるとき、ふと裏側を見た。
文字が刻んである。
お墓ではないか? やめた。
 そうこうしているうちに、想定したビオトープの骨格は出来た。
ここがこのように綺麗になったのは何年振りだろうか。
5年違う、10年、
昨年砂留を整備した時はタヌキが出た。
と言うことは二昔は経っているはず。
二十年か、でもタヌキは時々うそをつくから注意、注意。



完成した日は上流の堂々公園でウッドフェスティバルが開催されており
バスがピストン運転、歩いて上る人も多い。
1000人分のお好み焼きを焼いて配る等というイベントに
ラジオの人気アナウンサー、数千人規模の参加者があったようだ。





本日、前日、堂々川をきれいにした人は蚊帳の外だったが!
会員は気を使い、前日ホタレンジャーの子供たちとゴミを拾ったり、
川の中へ刈りこんでいた草を引き上げたりした。





2番砂留を整備し、4番のイノシシ牧場を普通の河原にして、
イベントでも見に行こうとしたらまた不法投棄。
どうも納屋を壊し、その壁や土間の不用品を一切合財捨てているようだ。



3000万円以下の罰金に値する不法投棄だが!
鶯がチッ、チッとそばで鳴いている。(中央上部に1匹)



鶯すら捨て台詞を残す無法!
お墓を捨てるのも、家を壊して捨てるのも、
井戸をそのまま何年も放置する自治体もあり、
何でもありの堂々川!
会員の一部の人たちは俺がやらねば誰がやると言う。



モニュメントを登るかまきりのカマをかざして立ち向かう姿を見て
「カマキリだって負けないと意欲を持つ」
だから我々も
「国の登録有形文化財を守るのだ、
ホタルを3000匹飛ばすのだ」と元気を出して前に進む誓いを立てた。