次女がペットのワンちゃん「はる」くん(コリー系の保護犬)の散歩の行き先の一つにしている我が家へ時折立ち寄ってくれるが、おおむね月曜日の夕刻が多い。その日にあたる今日、4時半頃来てくれた。家の中に入ると目もくれずキッチンの冷蔵庫の所へ一目散。妻がおやつをくれる場所なので心得ている。冷蔵庫の所にキチンとお座りをしておやつをくれるのを待っているが、「お手」「おかわり」とか言うと応じてくれるのだが、お愛想的な感じで「早く頂戴」という仕草だ。その気持ちもよく分かる。娘の躾でお婆ちゃんのおやつは3つまでと決めていてそれ以上は与えてはいけない。お婆ちゃんとしては可愛いのでもっと上げたいが娘の躾なのでそれに従う。
おやつが終わるとすぐに私の方へやってくる。やってくるというものではなく襲い掛かってくる。「はる」くんが来るとデスクからリビングのソファーへ移動し「はる」くんと遊ぶ体制をとる。すると前足を私の両肩に置いて「はる」くんが抱き寄せるようにぺロペロと口をなめまわす。初キッスのような目つきで迫ってくる。息が出来ないくらい情熱的になめまわす。時々、息苦しくなるので両足を持って体から離すのだが、またすぐ襲い掛かりペロペロ。足の爪が肩や鎖骨の所に食い込んで痛い。離してはまた襲われるの繰り返しを続けると、ようやく落ち着いて離れてくれて「さっ帰ろ」と玄関へとチョコチョコ歩いて娘を促すのだ。リードをつける前にもう一度、玄関で伸びあがってキッスを迫ってくる。「お別れのチューだよ」と言って唇を差し出すとペロペロして、「ジャーねえ―」と開けたドアから廊下へ。
共用廊下から下界を暫く眺めてからエレベーターのほうへサッサと。エレベーターホールの角からもう一度、玄関先の私の方を振り返り「さよなら」という仕草を。何とも賢くて可愛い。
娘の家までは歩いて20分ほどの距離なのでワンちゃんの散歩の往復には丁度よいようだ。
長女の娘たち(孫)が飼っている3匹のワンちゃんは、これとは違ってなめ回したりしないが「一緒に遊ぼ―」と走り回る。新聞紙が好きで、新聞紙を丸めて猫じゃらしのようにしてやると噛みちぎるように飛び掛かる。とにかくいろんなものを齧りたがるので、三匹用に齧る物を用意しておく。硬式テニスボールを与えたら噛み砕いてしまった。鉄アレーもガリガリとまるで大きなネズミのように。
長女のほうも次女のほうも、いずれも可愛いワンちゃんたちだ。ホッコリさせてくれる。