新作 「茶畑につつまれて」の原画を原田泰治美術館で見た
開催中の企画展は5月25日まで「乗り物の旅」だ
画伯が全国を旅して描いた絵の中で乗り物を描いたものを展示してある
その中でも40号のこの絵は 館内でもひときは目立っていた
画伯もおいでになり 23名の私達に 絵の説明をしてくれた
今回描かれた同じ型のSL機関車は最近解体されて今は存在しない
それがこのような絵になって残り 多くの人の目に触れる
同行した大井川鉄道の関係者はそのことに深く感銘していた
その機関車も 茶畑の茶刈機も精密に描かれている
石積みの一つ一つ 茶葉の一枚一枚 すべて精密だ
画伯は始めに空を描く この絵では少ししか見えない空だが
それでも画面を全部空にしてから 描き始める
なぜなら山の向こうも地の向こうにも必ず空があるからだという
画伯は2時間近く私達にお付き合いしてくれた
特別許可で写真まで撮らせていただいた
芸術家にありがちな気難さなどまったく感じ無い
作品から受ける印象そのままの心温かな 優しい人だった
帰りには美術館の外まで出て
バスが見えなくなるまで 手を振り見送ってくれた
一枚の絵を見るためだけに1日使ってやってきた贅沢な旅
訪ねた甲斐があった