小松市の松葉屋 この栗蒸し羊羹は どこを切っても栗が出るほど多くの栗を使用して
しかも比較的安い値段で販売しているが そこには社長那谷(なた)さんのこだわりがあった
初めからこれほど多くの栗を使用していたのではないという
商品が多く売れるようになった時期に 藤山寛美の芝居を思い出した
きつねうどん屋の芝居だった
多く売れるようになったうどん屋が あぶらげを小さくすれば儲けがさらに増えると考えた が
その反対にあぶらげをを大きくした 多く売ればそれでも利益が出る 大きくなれば客も喜ぶ
それをヒントに 那谷さんは栗の量を増やした それをかたくなに守り通し
評判の良い羊羹となった 客が喜べば 売り上げも伸びる 良い方向に回転しだした
一見生きていくために無用と思われる芝居でも 生活や経営の知恵が隠されているのだ
先日聴講した スズキの会長は 鉄板を1ミリ薄く作れば何十億も儲かると話した
それとは異なるが どちらも興味深い話だ
その著者に今日偶然お会いした
たまたま持っていた本に
サインしてもらった
何か大きなツキの予感がする