町の文化センターで手毬店を見た 季節ごとに分けられて
さくらや 花火柄など師弟子の作品700個ぐらい並んでいた
手毬は投げたり蹴ったりして使う遊び道具だった
鮮やかに縫い上げるようになったのは
姫様に気に入ってもらえるようにと仕え達が競って作った
と ちょうど居合わせた てまりの会の師匠が話してくれた
展示の半数はこの生まれで育ちも地元だという師匠の10年間の作品
高尚な趣味がある人が町にもいたのかと感心していると
そこへ館長がやってきて同窓生にもすごい人がいるという
館長と私は同じ歳だがなんのことを言っているのか分からない
聞くと師匠は同窓生だということだった まったく気付かずに話していた
気もつかず 目にも見えねど 知らぬ間に ほこりのたまる 袂なりけり
手まり展は日曜日まで 桜の花もそろそろ見ごろ
イベントは自粛しても桜は咲く 人の行く裏に道あり花の山