発表の日に同時に検索した直木賞は図書館で所有している
すぐに予約したがまだ順番が回ってこない
芥川賞は検索しても市内の図書館にはなかった
その後購入したのだろう 予約はしたが 忘れていた
図書館からの電話で「コンビニ人間が来ました」
エッどんな人間が来たのかと突っ込みたくなった
が すぐに思いだした155回芥川賞は村田沙耶香著「コンビニ人間」
後から予約した本が先に届くことになった 蔵書を増やしたのか図書館は
芥川賞受賞の記者会見でこれからの処遇を質問された著者は
「店長に相談してみます」と流行語になりそうな返答は有名だ
本の内容は コンビニの様子が手に取るように事細かく書いてあり楽しめる
著者自身のことなのか創作なのか判断できないが主人公の破天荒な性格が面白い
コンビニの事を常に考えていて音で身体が反応してしまうこと
幼少時代の行動も奇抜だ小学校に入ったばかりに男子が取っ組み合いのけんかをした
「誰か止めて」というので スコップで暴れる男子の頭を殴った
教室で女の先生がヒステリーを起こして教壇をたたき喚き散らした
皆が「先生ごめんなさい」「やめて 先生」と言っても止まらない
黙ってもらおうと先生のスカートを下した 若い先生は仰天して泣きだした
これが悪いことだとは思わない主人公 アルバイトで始めたコンビニ店員を卒業後も続けている
コンビニは強制的に正常化されるところ 主婦も学生も外人も正服を着れば皆店員
機能している世界がどいうものなのかわからない 世界は架空のもののように感じる
ムラのためにならない人間は削除されていく ムラに所属しようとしない人間は追放される
そんな 現代社会をコンビニ人間になり生き抜いている人の話
普通なこととはいったい何なのかを問いかけているのだろう