信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成26年度生坂農業懇談会 日岐区の開催報告

2014年11月08日 | 生坂村の懇談会
 7日(金)午後7時から、日岐生活改善センターで開催しました。まず私から挨拶をさせていただいた後、説明や懇談をされるJA松本ハイランドの職員、農地整備課・農業改良普及センター・長土連の職員、農業委員会長・地元農業委員、農業公社理事長・事務局、振興課長・係長が自己紹介をし、地区担当職員が記録をするために同席して行われました。
 我々からの説明要旨は、「生坂農業未来創りプロジェクト会議」で協議してきた「地域農業の今後の振興及び農地保全について」、「新たな農業・農村政策の実施について」と今年度からJA松本ハイランド生坂支所にお願いしています「生鮮食品の販売及び宅配サービスについて」等をそれぞれ説明させていただきました。
 日岐区は、若者定住促進住宅団地があり、高齢化率が最も低い集落になるが、農業従事者の高齢化は進んでいるため、住宅居住者を農業につなげる方策の検討や、営農組織(水利組合等)の活動力強化のための支援を進めていく。また水路や農道等の農業用施設の老朽化が進んでいることから、今後の管理や作付体系を見通した圃場整備と合わせて総合的な基盤整備事業を計画しております。



 日岐区では稲作の維持に、揚水機の電気代、人件費等が水利費では賄えない現状から中山間地域総合整備事業竣工後の水田保全を心配する意見が出されましたが、中山間地域等直接支払により、水利費の軽減を図るなどの取り組みをお願いしました。
 また、用水路の布設替えの位置、農道の拡幅により大型機械での稲作の効率化、玉ねぎの採種等による新規就農者の育成等のご意見もいただきました。
 生鮮食品等の買い物については、家族構成や時間、品揃え等によって安曇野市の量販店に行く方や、注文は面倒だけど配達してくれるから便利ということで宅配サービスを利用されている方が多く、注文販売や新方式を考えてはというご意見が出されました。



 若者定住促進住宅団地に住んでいる新規就農者と農業で生計を立てている方々は、農家レベルではなく、専門員を置くなどして組織的に販売を考えると、農家は栽培に力を注げるというご意見や、ブドウでは生計が立てられているが稲作では大変であり、農地を守るために苦労されている現状を憂慮されていました。
 日岐区では、稲作での水田保全の苦労が感じられましたが、地元の皆さんが頑張っていただき、これからも「生坂農業未来創りプロジェクト会議」で検討協議をしながら、日岐区の農業振興・農地保全の方向付けを考えてまいります。出席された皆さん、お仕事等でお疲れのところ有意義なご意見とご提案をいただきありがとうございました。