5月23日(木)は日差しが届き、朝は少しヒンヤリとした体感でしたが昼間は気温が上がって暑さを感じました。
午前11時から砂防会館で全国治水砂防協会評議員会が、委任状を含め42名の出席で行われました。
大野理事長から、地震はなかなか予測ができないということで、何処で何時起こるか分からないという非常に厄介な災害だと思っており、土砂災害と密接に絡み、大きな地震が起きると、やはり斜面が崩れまして、地震では大きな被害が出るということで、結構これから東南海、南海地震、首都直下、北海道千島の方で大きな地震が起こると予想されていますし、日本海でも今回起こったわけですし、これから地震対策も砂防としてもしっかりと雨だけでなく、地震に対する備えもしっかりやっていかないという新たな課題が突き付けられているのかなあと考えているところでございます。
協会は土砂災害を防ぐことを一番大きな目的にしておりまして、災害から人命を守っていくということが、一番大きな目的だと思っております。協会は新型コロナが明けまして、かなり順調に元の形に戻るような形で今進めさせていただいておりまして、出来るだけ会員市町村の皆様のためになるような活動をこれからも進めていきながら、防災・減災、災害が少なく出来るように努力してまいりたいと思っておりますので、評議員の皆様におかれましても引き続きご指導、ご鞭撻をお願いいたしますなどの挨拶をいただきました。
そして、富山県治水砂防協会長 田中南砺市長が議長として、議題は大野理事長から翌日の第88回通常総会に諮る、令和5年度事業報告・収支決算・公益目的支出計画実施報告、令和6年度事業計画・収支予算、役員等選任の説明を受け協議をし、原案通り通常総会に附議することになりました。
議題審議の後、来賓としてご臨席いただいた草野砂防部長から、1月1日に能登半島地震が発生し、マグニチュード7.6、震度7の地震であって、土砂災害が455件の被害は、近年まれに見る大きな地震であり、場所が能登半島という交通の便が悪いところで、和倉温泉辺りまでは宿泊施設があるのですが、その先は泊まるところが少ないみたいで、そういう意味でアクセスも悪く、復旧する人が現地に行って人海戦術をしようとしても泊まるところが少ないから、なかなかスピードが上がらず、全体的な被害は東日本大震災の方が大きいと思いますが、その後の復興のスピードを考えると、地理的条件から瓦礫の撤去も進まないから、まだ荒廃感というものが拭えないという状況になっていると聞いています。
砂防の関係は、国の直轄の事業で11箇所、地すべり事業、河道閉塞した箇所の砂防事業を行っていて、2月16日は能登復興事務所の新しい直轄の事務所の体制で行っているところで、所謂外力が地震で、過去に造ってきたがけ崩れや地すべりの施設があり、地すべりの施設は本来雨が降ったときに斜面が動かないようにする施設ですが、それでも一定数で地すべり対策、がけ崩れ対策をしていたところは斜面が大丈夫だったが、そのすぐ隣は崩れたとか、色々あるのですが、もっと地震の土砂災害に対して機能するハードの話と、避難するソフトは、地震の緊急地震速報が出てから大きな地震が来るまで、何秒、何分ですからそこで逃げることは難しく、台風などは何日も前からで、土砂災害警戒情報も出て逃げていただければ、リードタイムがありますが、地震だとその予測が難しいです。でも能登半島地震では、逃げて助かった人が少数いますので、ソフト対策も国交省としてリードしていきたい。それぞれの地域でも同じ様な条件があるかもしれませんから、地域の実情を教えていただいて、我々も対応したいと思っておりますなどのご挨拶をいただきました。
続いて越智砂防計画調整官から、「砂防行政に係る最近の話題」と題して、令和6年度予算決定概要、公共事業関係費の推移、水管理・国土保全局の取組、土砂・洪水氾濫対策の加速化、流域内の事業間連携を通じた総合的な土砂管理の推進、土砂・洪水氾濫対策の加速化、流域内の事業間連携を通じた総合的な土砂管理の推進、地すべり災害リスクの評価手法の検討、インフラ老朽化対策等による持続可能なインフラメンテナンスサイクルの実現、流域ビジネスインテリジェンスによる防災・減災DXの推進、DXによる火山噴火に起因する土砂災害対策の迅速化、水管理・保全局におけるカーボンニュートラルの取組、土砂災害防止全国の集いin広島、2024火山砂防フォーラムについて、土砂災害対策に関する国際技術協力、世界水フォーラムなど多岐にわたり説明していただきました。
次に、蒲原保全課長からは、令和6年能登半島地震による土砂災害対応状況、令和5年 全国の土砂災害発生状況、土砂災害発生件数の推移、近年のTEC-FORCE砂防班の活動、近年の土砂災害専門家による技術的助言等の実施状況、令和5年度において効果を発揮した砂防施設、地域に喜ばれるきめ細やかな事業、地域に喜ばれるきめ細やかな事業を目指して、無流水渓流対策施設の整備促進、既設堰堤を活用した流木対策の効果事例、砂防関係施設における老朽化対策の実施事例集について、砂防工事におけるDXの事例、事業完了時における地元説明会を積極的に実施、砂防を活用した「防災啓発」「地域活性化」の取組など分かりやすく説明していただきました。
午後4時からは、衆議院環境委員長室に於いて、高校時代の同級生である衆議院環境委員長 務台俊介衆議院議員に脱炭素関係の要望をさせていただきました。
最初に脱炭素事業は、世界的規模で進められている取り組みであり、財源の裏付けがされることにより、円滑な事業推進が図られ、先行地域事業として国が目指す脱炭素ドミノが進むとともに、他の補助事業の活用により取り組みを進めている自治体、あるいは自治体独自で行っているゼロカーボンに向けた取り組みを進めている自治体に対し、その成果により財政支援をしていくことで、全国レベルでのゼロカーボン、カーボンニュートラルへの取り組みが加速されることとなり、2050年の目標達成が図られていくことになると考えられることから、下記の2点について要望しました。
1 脱炭素に向けた先進的な取り組みを行う自治体に対する財政措置(特別交付税等)
2 過疎対策事業債の脱炭素事業先行地域事業の特別枠の対象範囲の拡充
続いて、株式会社脱炭素化支援機構 執行役員 事業推進第二部長 柿田様はじめ地域脱炭素政策調整担当参事官 木野様など5名の皆さんに、株式会社いくさかてらすの事業概要などを説明させていただきました。
最初に、柿田部長から株式会社脱炭素化支援機構(JICN)から、会社概要、株主一覧・資本構成、組織体制・役員一覧、投資規程の概要、投資判断に必要な情報項目、これまでに投融資決定を公表した案件の概要などの説明をしてもらいました。
次に私から、当村の脱炭素先行地域づくり事業の概要、株式会社いくさかてらすの民家・民間施設・公共施設への再エネ100%電力の販売などの事業概要、事業実施体制、損益計算書などの説明をした後、務台代議士にもアドバイスをいただきながら意見交換をさせていただきました。
株式会社脱炭素化支援機構の概要や投資内容などが分かり、当村の脱炭素先行地域づくり事業や(株)いくさかてらすの事業内容なども分かっていただく中で、JICNからの支援を受ける難しさを感じました。
各要望にご対応いただきました務台代議士をはじめ関係各位に感謝を申し上げます。
御曹子橋周辺からの風景
△▽ 毎朝恒例の写真は、朝が早かったので、先日朝日が差してきた御曹子橋周辺からの風景を撮影したものです。
本日生坂村では、保育園で身体測定(以)、小学校で眼科健診、中学校で眼科健診、いくさか歩こう部などが行われました。