信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

区長会視察研修1日目&山清路の風景

2024年10月09日 | 生坂村の取組
 10月9日(水)は午前中雨が降りましたが、段々と雨雲は減少し雨が止み、朝晩は肌寒くても、昼間は過ごしやすい体感でした。

 今年度の区長会の視察研修は、生坂村を午前6時30分頃出発し、下伊那郡根羽村に向かいました。予定よりかなり早めに着き、時間調整をして予定に合わせ、11時15分から最初に根羽村のネバーランドを視察しました。

 根羽村の大久保村長自らが出迎えていただき、歓迎の言葉とネバーランドの概要を説明していただきました。

 ネバーランドは平成8年7月にオープンした複合施設で、場内には、宿泊コテージ、峠のレストラン、たい焼きカフェリーナ、売店、広場、大型駐車場を備えていました。

 ネバーランドでは、地元産の素材にこだわり、素材を新鮮な内に自社加工所にて製品に仕上げていました。
 生乳の持つ風味を活かし、甘さを控えたアイスクリームは、さっぱりとしながらも深い味わいがあり、ふるさと納税の返礼品としてとても人気があり、3億7,000~8,000万円の納税額があるとのことでした。


 ネバーランド(売店・レストラン)の横に併設された工場でて、豆富・油揚げ造りや、ヨーグルト作りの様子を通路から見学させていただきました。ちょうど油揚げを揚げていて、お昼ご飯の時にご馳走になり、とても美味しかったです。

 搾りたての新鮮な牛乳の美味しさにこだわって、生乳を仕入れて、加工・出荷までの生産をしています。その生乳を使って濃厚ソフトクリームや、まろやかなヨーグルトを生産していました。

 私は食後にソフトクリームをいただき、生乳の風味が強くとても濃厚で美味しかったですし、人気ナンバー1の加糖ヨーグルトとトマトはお土産で勝ってきて我が家で食べましたが、評判通りヨーグルトは孫たちに喜ばれ、トマトは甘くてジューシーで美味しかったです。

 また根羽村は、積極的な水質保全活動を行っていて、「大杉豆富」は、この谷川を流れる清冽な水を使い、豆富の持つ本来の美味しさを追求して評判が良く、売店で人気ナンバー2でした。

 宿泊コテージは、緑豊かな自然の中に建つ「ファームイン根羽」でして、1戸が2LDK(20坪)の広い自炊型の宿泊施設でした。

 一戸まるごと借りれますので、コテージ内でホームパーティやベランダで焼肉もでき、ノンビリとリラックスできる森の中のコテージだと感じました。

 午後1時からは根羽村役場で根羽村の取組などについて説明していただきました。「森をまもり」、「森をつかい」、そして「森をつなぐ」として森の魅力を伝え、活かし、発展させるため取り組まれていました。

 矢作川の源流地等の根羽村の概況、ネバーギブアップ宣言2.0として、つながりあふれる村へ。森とともに生き、より幸せな人生を歩もう。根羽村で暮らして行くことを諦めない。人口減少・高齢社会における、私たちの「ネバーギブアップ宣言」を2024年5月にされました。

 2022年度にSDGs未来都市に選定され、村としては国内では珍しくて、矢作川下流の安城市も選定され、ともに来年度も引き続き選定されるように進めているとのことでした。

 矢作川の流域連携等として、取組事例は、①外部人材・流域連携と協働による地域づくり、②地域資源の新たな活用の推進、③教育環境の充実による村の魅力づくり、④人材育成の充実(人づくり・学びの村づくり)に取り組まれていました。

 根羽村の森林資源の状況、持続可能な「トータル林業」の構築への軌跡、根羽村森林組合、J―クレジットの販売、環境への取組、矢作川流域間(都市部)との共生、次世代に向けた森林づくり=SDGsへの取組などについても説明していただきました。

 豊かな自然環境を守る森林とその木材を認証する制度「森林認証」、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では「持続可能性に配慮した木材の調達基準を満たした、根羽村のスギが使われ、大会終了後にはそれぞれ持ち帰り、レガシーとして利用しているとのことでした。


 その他にも、地域材の魅力を活かして、大型民間施設への木材利用、木づかい利用として、地域密着型特別養護老人ホーム「ねばねの里なごみ」の建築、森林認証材で作る住まいの提案、薪ボイラーや間伐材使用など、新たな木材利用「木の糸コンソーシアム」を立ち上げ協力者を募っているとのことでした。

 説明の最後に、矢作川流域の取組、SDGsの取組、安城市との連携、森林の伐採、地域おこし協力隊員などについて質疑応答をし、木材を多く使った役場庁舎を案内してもらいました。



 次に根羽村森林組合を視察させていただきました。根羽村は、村内の全世帯が森林所有者であり、かつ森林組合員とのことで、林野率が92%、スギ・ヒノキを中心に森林づくりが行われてきていました。


 植栽から保育管理、伐採・加工利用までを一貫して行う「トータル林業」を推進し、様々な事業に取組んでいました。村内のほぼ全域の森林で「森林認証(FM認証)」を、組合製材工場で「流通加工認証(CoC認証)」とJAS認証工場の資格を取得し、品質の保証された安心・安全な材を提供していました。

 森林組合に搬送された丸太を原材料として製材・人工乾燥・加工を行い、柱や梁桁材などの構造材や羽目板などを生産していました。


 当森林組合は長野県の定める「信州木材認証製品工場」の資格を取得しており、皆様に安心してご利用いただけるよう製品の品質管理を徹底し信頼される製品づくりを目指しているとのことでした。

 生産された製品は信州木材認証製品として「根羽すぎ」、「根羽ひのき」の製品ブランド名で工務店に直送販売していて、東野未来さんともお付き合いがあり、いろは堂おやきファームや当村の創造の森のアースオーブン施設にも使われているとのことでした。


 本日は大変お忙しい中、根羽村の大久保村長はじめ鈴木総務課長や関係の皆さんには、親切丁寧にご説明をいただき感謝申し上げますとともに、各施策の推進により、更なる根羽村のご発展をお祈り申し上げます。
信濃十名勝「山清路」の風景



△▽ 毎朝恒例の写真と動画は、6日日曜日に撮り溜めの平ダム湖が水を溜めだした山清路の風景です。


 その他生坂村では、保育園で身体測定(以)・内科検診、小学校で全校草取り児童館でえいごであそぼ、松本山雅トレーニング講座、集団健診結果返却会などが行われました。



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