10月8日(火)は厚い雲に覆われ雨模様で時々強く降り、肌寒い体感でした。
前日の全国治水砂防協会北陸信越地区支部長・参与会議に続き、本日は視察研修が行われ参加しました。
宿泊先のホテルを朝8時30分に出発して、元旦に発生した能登半島地震により液状化現象による被害に見舞われた氷見市北大町の現場を視察しました。
ここでは、液状化による被害は、住宅や店舗の損壊、電柱の傾きなど多岐にわたっていました。
液状化とは、地震による振動によって、地下水位より下の地盤に堆積した砂粒同士のかみ合いが外れてドロドロになる現象です。液状化が発生しやすいのは、地下水位が高く、ゆるく堆積した砂地盤です。
氷見市では、液状化の再発防止対策として、地下水位をポンプでくみ上げて下げる方法や、地中にセメントで壁を作って地盤を補強する工法などの検討が行われています。
また、液状化の被害を受けた住宅の公費解体も進められていますが、倒壊の恐れがあり緊急で解体されたものを合わせると着手できているのは、数軒に留まっていました。
次に、氷見市の園地区にある高さ30メートルほどの山では、能登半島地震で幅40m、高さ22mにわたって、崩壊土砂V=約800㎥(崩土・倒木)の崖崩れが発生しました。
その応急対策状況として、崩落土砂と倒木の撤去、大型土のう(2段:430個)設置、観測センサー(傾斜計・伸縮計)の設置、大型土のう(西側2段→4段 120個)追加設置などを行いました。
また6月23日の大雨では崖崩れのすぐそばの斜面に亀裂が入ったため、周辺の6世帯が一時自主避難しました。
住宅への被害はなく、けが人もいませんでしたが、県は、大雨の時期を迎える中で土砂災害を防ごうと、崩れかかっている土砂を取り除く作業を進めました。
ロッククライミングマシン工法による斜面掘削、切土960㎥、盛土300㎥の斜面整形、植生工A=1,000㎡、斜面全体に水抜きパイプ埋設の排水工を施し、応急対策が完了しました。
今後は、保全対象人家7戸に対して、待受け式擁壁工L=120mを検討中で、早ければ国の今年度補正予算か、来年度当初予算でお願いしたいのとのことでした。
次に、能登半島地震により、道の駅雨晴(津波の指定緊急避難場所)の隣接斜面が崩落し、1m程度の落石が発生した箇所の視察を行いました。
この箇所の隣地の法枠工と待受擁壁を整備した道の駅の裏の斜面では、落石は発生しませんでした。(津波警報の発表時には、約30名の避難がありました。)
このことから、道の駅等への被害を未然に防止し施設効果を発揮したと考えられます。
ここは、幅50m、高さ47mにわたって崖崩れが発生し、その応急対策として、大型土のう設置、観測カメラの設置、定期的に肉眼による観測をしているとのことでした。
今後は、保全対象民家5戸、国道415号、JR氷見線に対して、法枠工A=4,800㎡を検討中でした。
時間に余裕があったので、最後に今年度完成しました小矢部川水系五十里道重堰堤を視察しました。
富山県は、災害から県土を保全し、県民の安全安心な暮らしを守るため、土砂災害を防ぐ砂防設備、地すべり防止施設、急傾斜地崩壊防止施設等の着実な整備を進めるとともに、長寿命化計画などのソフト対策を進めています。
堰堤はクローズ型でこの砂防施設整備により、土砂災害から保全される民家は約50軒であるとのことで、現地は地籍調査が済んでおらず、用地交渉に時間を費やしたとのことであります。
視察研修の対応をしていただいた富山県砂防課や関係の皆さんには、4箇所の視察させていただき色々と勉強になり御礼申し上げますとともに、新潟県土木部砂防課の皆さんはじめ関係各位には、2日間大変お世話になりましたことに感謝申し上げます。
役場に戻ってから、午後4時45分からは、11日(金)の議会全員協議会に説明します衆議院議員総選挙費等の補正予算の査定をしました。
その他各部署の検討事項等の打ち合わせをして、それぞれの対応をお願いしました。
古坂上空からの風景
△▽ 毎朝恒例の写真と動画は、先日撮り溜めの朝霧が立ち込めていた古坂区上空からの風景です。
本日生坂村では、保育園で誕生会(9・10月生まれ)・身体測定(未)、中学校で朝助成本の紹介(図書館)・2年荷物検査、離乳食教室、補正予算査定、商工会で青年部・女性部員環境保全活動、元気塾外出(3・4班)などが行われました。