思うにピアノ楽器の音は我々が小学生時代から音楽等の科目、及び授業参観とうで起立、礼の挨拶にも
ピアノの音で始まっている、勿論教室にはアップライトのピアノが設置されて担任が弾いていた記憶が
ある、昔からもっとピアノ曲に興味を抱いて練習すればと反省する次第だが、教育とは難しい物と思う。
現在は、基本的には筆者の好きなJ.B.バッハの音楽を楽しむのは鍵盤楽器を聴くことが最良かも知れない
現代では馴染みの無いチェンバロ楽器より耳に馴染みのあるピアノ演奏で楽しむ事が一番良い方法かもし
れない、
今回はRamin Bahrami(ラミン・バーラミ)1976 年12 月27 日、テヘラン生まれ。幼少時よりバッハ
をはじめとしたクラシック音楽に親しむ。イラン革命の余波により5 歳で父親が獄中死したため、母親ら
とともにイタリアに亡命。13 歳でミラノの名門ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の入学試験に臨む。それ
までに正規の音楽教育を受けてはいなかったが、その秘めた才能に気付いた校長のマルチェッロ・アバド
(指揮者:クラウディオ・アバドの兄)から入学を許可される。同音楽院ではピエロ・ラッタリーノに師
事、首席で卒業。その後、バッハを得意とする名ピアニストのロザリン・テューレック、アンドラス・シ
フ、ロバート・レヴィン、アレクシス・ワイセンベルグらに師事。2001 年、ドイツに移住、ヨーロッパ
各地で精力的に演奏活動を展開。デッカ/ユニバーサルミュージックから数多くのバッハのCD をリリー
ス。近年では「存命中の演奏者の中で最も優れたバッハ奏者のひとり」との呼び声も高い。
今回はイタリア・ジャズ界の重鎮ピアニスト、ダニーロ・レアDanilo Rea(ピアノ)
1957年ヴィチェンツァ生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院修了。クラシック音楽、ロック、
ポップスに影響を受けるが、とりわけ熱心に取り組んだジャズによって、メロディーと即興が融合する
独特のスタイルを極める。とラミン・バーラミが楽しんだ正しくJAZZのリズム箇所もあり音楽の楽しみ
を教えてくれるようだ。
このアルバムを聴くとオーディオ機器の○○向きの装置なんて言葉なんてどうにも良くなってしまう。実
に音楽の楽しさを堪能できるアルバムに出会った。
「Bach is in the Air」は、クラシックのラミン・バーラミとジャズのダニーロ・レア、ふたりのピア
ニストによる斬新な試みによって生まれたプロジェクトです。ふたりは、あたかも吊り橋の上で対話を
するかのように、バロック音楽を代表するバッハ作品のメロディーにのってバランスをとりながら、互
いに相手に向かって身を乗り出し、近付こうとしています。バーラミとレアは、楽譜に書かれた音楽と
「即興」音楽の違いを越えて、偉大なる作曲家バッハの作品を新たな切り口で演奏します。時空や文化
の違いを通して音楽上の対話がなされるふたりの演奏は、バッハの音楽の現代性と普遍性をあらためて
実感させてくれます。
誰もが一度は聴いたことのある曲をJAZZとかClassicとかの垣根を削除して純粋に音楽を楽しんだ作品
にも思えた。
Ramin Bahrami / Danilo Rea - Bach: Aria sulla quarta corda
ゴルトベルク変奏曲 BWV988 より「アリア」
心と口と行いと命もて BWV147 より「主よ、人の望みの喜びよ」
平均律クラヴィーア曲集第1巻第10番前奏曲ロ短調 BWV855a (シロティ編曲)
平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番前奏曲ハ長調 BWV846
管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068 より「G線上のアリア」
メヌエットト長調 BWV114
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番前奏曲ハ短調 BWV847
イギリス組曲第3番ト短調 BWV808 より「サラバンド」
3声のインベンション(シンフォニア)第11番ト短調 BWV797
フルート・ソナタ変ホ長調 BWV1031 より「シチリアーノ」
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調 BWV1002 より「サラバンド」
Ramin Bahrami / Danilo Rea: 'Bach Is In The Air' - Promo (Decca, 2017)
筆者にとっての「おもちゃ箱」を見つける、ピアニスト、ラミン・バーラミが奏でるJ.B.バッハを楽しむ。
1976年テヘラン生まれのピアニスト、ラミン・バーラミ。ワイセンベルク、シフ、レヴィンなどに師事
したバーラミですが、忘れてはならないのは、あのグレン・グールドに影響を与えたことでも知られる
バッハ演奏の大家ロザリン・テュレックより受け継いだバッハの作品解釈です。今やその活動範囲を現
代音楽にまで広げ多彩な音楽を奏でるバーラミですが、イタリア・デッカからのリリースはやはり真骨
頂であるバッハ。
Gino Paoli e Danilo Rea live ad Alassio 2017
又今回の共演者ダニーロ・レアのピアノで歌うヴォーガリスト、ジーノ・パオーリ(Gino Paoli )1934
年9月29日モンテファルコーネ生まれ。1959年「La tua mano「でデビュー。
イタリア人の多くは、ジノ・パオリのような感じで彼の名を呼び、ジーノとジーが伸びた感じには聞こえ
ませんが、日本語表記ではジーが多いようです。
60~70年代のイタリアポップシーンには絶対に欠かせない存在で、シャイな兄貴的雰囲気が人気で、
「愛」を歌わせたらこの方の右に出る男性歌手はいないだろうとまで言われました。
兎に角哀愁を匂わす歌声はやはりイタリア人のようです。
このような演奏を聴くと、もっといい音を聴きたい、いやもっといい音で聴きたい、という気分になるが
いやこのあたりのシステムが丁度いいバランスの塩梅かとも思える、グランドピアノらしく響く音とジノ・
パオリの大人のヴォーガルがそれらしく聴こえる現在の音で満足すべきでしょう。
ラミン・バーラミ/プレイズ・バッハ(6CD)
甘く柔らかい正統派のバッハ集
1976年にイランのテヘランで生まれた注目の若手ピアニスト、ラミン・バーラミ。ワイセンベルク、シフ、
レヴィンなどに師事した彼ですが、バッハに関しては、ロザリン・テュレックから受け継いだ解釈が基調と
なっています。好評を博した『パルティータ』や『フーガの技法』をはじめ、甘く柔らかい語り口で正統派
の名演を綴っています。
J.S.バッハ:
・ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
録音時期:2002年
・フーガの技法 BWV.1080
録音時期:2006年
・イタリア協奏曲 BWV.971
・組曲 BWV.823
・イタリア風アリアと変奏 BWV.989
・カプリッチョ『最愛の兄の旅立ちに寄せて』 BWV.992
・4つのデュエット BWV.802-5
録音時期:2007年
・パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825
・パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
・パルティータ第3番イ短調 BWV.827
・パルティータ第5番ト長調 BWV.829
録音時期:2005年
・パルティータ第4番ニ長調 BWV.828
・パルティータ第6番ホ短調 BWV.830
・フランス風序曲(パルティータ)ロ短調 BWV.831
録音時期:2005年
・フランス組曲第1番 BWV.812
・インヴェンション第7番 BWV.778
・シンフォニア第12番 BWV.798
・2声のインヴェンション第1番 BWV.772
・インヴェンション第9番 BWV.794
・イギリス組曲第5番 BWV.810
・前奏曲とフーガ第1番 BWV.870
・前奏曲とフーガ第14番 BWV.883
・前奏曲とフーガ第4番 BWV.849
・フーガの技法BWV.1080~コントラプンクトゥスI
録音時期:2008年
ラミン・バーラミ(ピアノ)
勿論バッハの演奏もDeccaLabelのCDは演奏、録音も良いが二人の弾く「Bach is in the Air」のアルバ
ムは聴くのが楽しく鳴る演奏を聴かせてくれる、JAZZの香りも楽しめ流石イタリア・ジャズ界の重鎮ピ
アニスト、ダニーロ・レアとの共演が良かった、ブラボー!
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