久しぶりの休みでしたが、本日天候不順により、休漁です。
庭の花桃の花が満開です。LUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.にマクロコンバージョンレンズを装着して絞り5.6の1/120で撮影する。
一応なんちゃってマクロも結構活躍しますが、取り付け時にリングが外れそうな程グラ付く、レンズが落ちる事も有るのは改善してください、何度も落としてます。
パナソニックさん、此れはリコール問題ですよ!
さて、ゆっくりボサノバ音楽のおはなしです。余り詳しくは知りませんが、知っている範囲で・・・ご紹介させていただきます。このリズムは昔から大好きでボサノヴァ聴くときにはテーマソング的に聴いちゃいます(笑)
筆者に中でのボサノヴァはStan Getzはやはり外せない、彼が白人達にボサノバ音楽の良さを伝えたのかも知れない?当時20歳の頃ボッサのLPレコードの購入は記憶しています勿論「GETZ/GILBERTO」でした。
やはりStan GetzとCharlie Byrdが出会わなければ此処までポピュラーにならなかったかも知れない、最初聴いたリズムは若い筆者の胸に このお洒落なリズムと毎日が日曜って感じで陽気でしかも少し影のあるリズムは新鮮でした当時11PM等の番組でもウェイヴの曲がかかり金曜の深夜に聴く音楽にしては最高のリズムでした。
特に司会は巨泉・・・から定番の如く放映していた金曜の夜は楽しみでした。
Stan Getz & Charlie Byrd - Desafinado (Verve Records 1962)
筆者がこのレコード「GETZ/GILBERTO」を購入したのが、多分45年以前だと思います。随分前の事ですが、このLPは筆者の中のボサノヴァ曲としては、今聴いても新鮮さは変わりません。
最近自分の装置を改良して依頼、この手の音楽は凄く良く鳴ります。アメリカ系のSPでなくても気分良く鳴ります。サックスもちゃんと歌ってます、何より歌手の声が自然で最高の気分になります。
少しボサノヴァ曲の中にある、少し影のある部分はイギリス系のSPがその辺りを旨いぐわいに鳴らすツボを持っている・・
データーを調べますと(1963)レコーディングですので正確には52年前のようです。
当時は、凄くおしゃれで、ジャズ奏者では有名なスタン・ゲッツのサックスの音も色っぽく、素人臭い下手上手なヴォーガルのアストラット・ジルベルト、テンポ良さが素敵で当時は毎日聴いてました、進歩がないのか?
次世代の演奏者もこれが最高で、未だに続いていますが・・・・(笑)
その後、このボサノヴァについて調べて見るとそこには、とんでもない事実があり、ボサノヴァファンである筆者も驚きました。
ソロで楽曲をリリースするのでもない限り、音楽は共同作業である。バンドを経験した人なら分かるだろうが、息がぴったりと合った演奏はそれだけで涙が出るほど気持ちのいいものである。しかし、演奏者の息がまったく合わなければ、時には修羅場を経験することにもなるだろう。
スタン・ゲッツと当時共演したジョアン・ジルベルト全く意見が合わなかったようであり中身は最悪演奏、歌が下手上手なアストラット・ジルベルト、それが大ヒットになる。
演奏がここまでチグハグなアルバムが、どうしてこう世界で評価され、人気を博しているものだろうか。
このアルバムはアメリカの商業主義のもたらした一種の悲劇である。
少しボサノバ系の音楽をかじって有名になったアメリカ白人のサックス奏者スタン・ゲッツを、本場ブラジルのボサノバを創始したアーティストと共演させれば、注目度も高くセールスも伸びるはずだというプロデュースサイドの思惑が明らかである。
トラブルはレコーディング中に発生する。 スタン・ゲッツが傲慢な態度を取ったため、ジョアン・ジルベルトが怒りをあわらにして、一緒にレコーディングに参加していたアントニオ・カルロス・ジョビン(イパネマの娘の作曲者)が英語を話せるため、悪口を通訳させようとしてきたのだ。
ここは、ジョビンが通訳を上手に危険な言葉を使用せず、衝突を回避できたということである。 片や富と名声に関心を持ち、ブラジル人を人種的に見下していたであろうアメリカ白人のスタン・ゲッツ。
そして、ボサノバ創始者として非常に音にこだわりを持ち、気難しい人物でもあったジョアン・ジルベルト。これで何も起きないはずはなかった。
あからさまな衝突はジョビンの機転で抑えることができたが、後に気難しいジョアンの元をジョビンが去っていくきっかけのひとつともなっている。
このアルバムからシングルカットされた名曲「イパネマの娘」は、これまたやはり商業的な理由で、ジョアンの妻、最低な下手なシンガー、アストラッド・ジルベルトの最低ヴォーカル・ヴァージョンでリリースされ、大ヒットを記録する。
実に笑い話である、此の辺りからヘタウマな歌い手として有名になる。
しかし良く聴くとボサノヴァ歌手はヘタウマは感じで歌った事が良い感じがする、現在のボサノヴァ歌手もあまり上手くない歌手がいい感じに聴こえアストラッド・ジルベルト功績は大きい?
また彼女アストラッドはまったくの素人でも、英語も話せることから飛び入りでレコーディングをしたとの設定になっているのだが、実のところ、アストラッドが自身を売り込み、プロデュース側も話題性と英語の歌詞を重要視したための採用である。
このアストラッドのヴォーカルが0点どころか、マイナス点を付けてもおかしくないような代物である。熱心なボサノバファンで、アストラッドの歌を好ましく思う人は誰一人いないだろう。その、下手な感じが今風にいえば“ヘタウマ”の歌が受けちゃうんだから・・・(笑)
しかし、皮肉なことに、このチグハグな演奏と野心的でへたくそなヴォーカルにより、ボサノバ最高の楽曲は大ヒットを記録するのである。ボサノバを創り上げた人物である、プレイヤーのジョアン・ジルベルトと作曲者のアントニオ・カルロス・ジョビンは、後に袂を分かって、それぞれの創作活動を続けていくことになる。
ジョビンが死んだ後に、ジョアンはこう語っている。「もう一度、ジョビンと一緒に演奏したかった」そのような事実がある異枠つきのですが、ボサノヴァ音楽はBGMにはピッタリです。
そのような裏話が有るとは知らない人は多いのではありませんか?この様な最低のLPがこれまで売れ続けたのも、本当は素晴らしい音楽なんでしょう!天才で繊細な奇人ジョアンと、天才で金の亡者で、 おまけに人種差別者だったゲッツと、天才で傷つき易いジョビンと、悪妻であるアストラットというチームが、世界ボサノバ史上最も険悪で階級闘争的な作品ですが・・・でも名曲には違いありません。
筆者もボサノヴァはは好きで色々な曲を聞きましたが、未だに彼ら以上の演奏を聴くことができないのはとても皮肉な話なんでしょうね!
でも今まで此れ以上の演奏は聴いたことありません。現在もこのアルバムを超えるアルバムは無く、実に完成度の高いボサノバなんでしょう。ブラボー!
追伸
1963年当時のStan Getz & Joao Gilberto - Getz/Gilberto
01. The Girl From Ipanema
02. Doralice
03. Para Machuchar Meu Coracao
04. Desafinado (Off Key)
05. Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)
06. So Danco Samba
07. O Grande Amor
08. Vivo Sonhando (Dreamer)
Produced by Creed Taylor
Stan Getz - Tenor Saxophone
Antonio Carlos Jobim - Piano
Joao Gilberto - Guitar, Vocals
Tommy Williams - Bass
Milton Banana - Drums
Astrud Gilberto - Vocals (tracks 1 and 5)
Recorded in A&R Recording Studio, NYC, March 18 & 19, 1963
Engineered by Phil Ramone
今回久し振りにJ・ジルベルトさんを偲んで1964年頃から愛聴している大好きなGetz/Gilbertoを聴く、以前感じなかったが現在筆者のシステムで聴く限りヴァーヴ・レコードの癖のようだが、やけに低域が、特にウットベースの音が利き少し低域レベルを絞り気味が丁度良い塩梅です。
今聴いても決して色あせないボサノヴァのリズムはJ・ジルベルトで始まりJ・ジルベルトで終了したように感じた。
筆者愛用のスピーカーはⅢLZで聴く、ボサノヴァの少し物悲しい感じが良く引き出されゆったりと流れるボサノヴァのリズムが一層もの悲しくさせる。
2019年7月7日 「ボサノバの父」J・ジルベルトさん死去 88歳
ボサノバの創始者の1人とされる歌手兼作曲家のジョアン・ジルベルトさんが、亡くなる。
ご冥福をお祈りします。そして歌手のアストラッド・ジルベルトさんが2023年6月5日死去。83歳だった。米メディアが報じた。天国で3人の共演が楽しみですね!
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