はるまのとりとめのない日記 (ほぼおやつ日記)

【とりとめのない】「特に重要ではない単なるおしゃべり」といった意味合い

*哀悼 石井桃子さん

2008-04-07 | 喜怒ー楽

「ノンちゃん雲に乗る」作家・石井桃子さん、101歳で死去(読売新聞) - goo ニュース

101歳! 大往生ですね。
石井さんが翻訳された 「ドリトル先生」 大好きだったな~。



私の父は、その昔、「ノンちゃん雲に乗る」 が好きだった。
           

小学生のころ、「自分の名前の由来」 を調べる (聞いてくる) という
宿題が出て、父に、「なんで?」 って聞いたら、「ノンちゃん雲に乗る」
の話になり、「ノンちゃん」 ってつけたかったんだ、と教えてくれた。

ノンちゃんがかわいくて、好きだったのかな。
男ばかり3人兄弟の長男の父は、ノンちゃんみたいな妹が欲しかった
のかもしれない。父が、そう言ってたわけじゃないけど。

初めての娘が生まれ、、父は「ノンちゃん」 と呼べる名前を私につけた。
「ノンちゃん雲に乗る」 の中の 「ノンちゃん」 は、「のぶこちゃん」
(漢字は 「宣子」 だったかな?) なのだが、「のぶこはイヤ。」 と
母や祖母に反対され、今の名前に落ち着いたようだ。


児童文学である。今思えば、父は文学青年だったとはいえ、
20代の男性が読むタイプの本ではないような気がする。
しかし、実際に、紺色のカバーがかかった 「ノンちゃん雲に乗る」 
を出してきて、「この本だよ。読んでごらん。」 と私に渡したんだから、
読んで気に入っていたのは事実だろう。

この話を聞いたとき、私は何年生だったんだろう。
読みやすい文章で、一気に読んだ覚えがある。
私も、長女 (第一子) なので、「いいなあノンちゃん。お兄ちゃんがいて。」
という気持ちを抱いたような気がする。
そして、名前の由来を聞いたら、この本を引き合いに出してくれた父が
誇らしかった。もしかしたら、「名付けの理由は特になし。」 と
言えなくて、体のよい理由として 「ノンちゃん」 を持ち出したのかもしれない。
父が元気なうちに、真偽を聞いておかないといけないかな。

それまで、自分の名前があまり好きでなかったのだが、
これをきっかけに、ちょっぴり好きになった。


ところが、である。
私は、「ノンちゃん」 と呼ばれたことがない。
ノンちゃんファンの父にさえ、呼ばれた記憶がないのである。
子供時代も大人になってからも、「○○子ちゃん」 か、「子」 を取って、
「○○ちゃん」 と呼ばれることが多かった。

なぜだろう?

「ノンちゃん雲に乗る」 を思い出すたびに、「なぜ?」 と疑問がわく。


ああ、HN、「ノンちゃん」 に変えようかしら!?