*第4回2009湘南国際マラソン ① はコチラ
【ゴール後のこと】
ヨロヨロしてるものの、痙攣もない、マメもこしらえてない、
外反母趾部分の痛みもない。稀に見る無傷のフルマラソン。
コインロッカーから荷物を出す。
少し風があったので、乾燥がひどく、全身塩まみれ。ザラザラだ。
更衣室がとてつもなく遠くに感じて、ボーリングセンター内のトイレで
着替えを済ませてしまう。
会場図で 「休憩所/コインロッカー」 と書かれているエリアで荷物の整理。
まさしく休憩(=昼寝)してる人も少なくない。
正座をして脛を伸ばす。
いつもは、このカタチで攣ってしまうのだが、今日は大丈夫。心地よい。
次に足を投げ出し長座。足の状態を確認。
24時間マラソンで作ったマメが一層硬くなっていたが、新たなマメはなし。
つま先を身体側に倒すストレッチをすると、チョット攣りそうだったが
本格的に攣るところまで行かず、ほっ。
ゴール後貰ったゲータレードを飲み、家から持ってきた塩キャラメルを
口に入れる。空腹は感じない。
のろのろと立ち上がる。荷物がやけに重く感じる。
今日はどうしても見たいものがあった。スポンサーであるナイキのブース。
今履いてるシューズ、「ナイキエアズームカタナレーサー2」 モデルチェンジで
販売終了になって久しい。ネットで探しても、もうどこにも売ってないのだ。
こういうマラソン大会の物販ブースで、思いがけず廃盤になった商品が
販売されていることがある。淡い期待を持ちつつブースへ。
あー、あったあ!!
白×黒と地味なのだが、色のことなど四の五の言ってられない。
店員さんに、「こ、これ、サイズあります?」 と聞く。
結果、私のジャストサイズはなかった。。。
やっぱり…そうだよね、アートスポーツさんだもん。
すでに、ネットでチェックしてあったんだ。出し惜しみしてないんだね。
カタナレーサー2 (ソールがセパレートになっている) の愛用者は
どのシリーズに移行したらいいのかアドバイスを受け、
シューズのコーナーをあとにした。
ウェアのコーナーで、ほぼ半額に値下げされたTシャツ2枚お買い上げ。
(夫の分も忘れずに)
買い物も済んで時計を確認。
スタートから5時間15分が過ぎようとしてる。
ゴールゲートに行ってみる。
coconut さんが声をかけてくださり、少し立ち話。
ゴール地点から逆行して、急坂を上りきったあたりに陣取る。
「ラスト、ラスト。頑張れ~!」
「あと少しですよ~。」
「ラストでーす。ファイトー!!」 などなど
急坂で参っているであろうランナーに声をかける。
余裕でラストパートする人もいる。
一方、痛みがあるのか、攣ってしまったのか、足を引きずり、
顔を歪めて歩を進める人もいる。
なんか必死にゴールを目指す姿を見ていたら涙が出てきた。
自分も含め、何故これほどに辛いマラソンを走るんだろう。
そんなとき、海実子さんから、第2関門でリタイアしたとのメール。
風邪ひきさんで咳が出ていたそうだ。
体調不良のときは無理は禁物。よい判断だったでしょう。
この日、フルを走るには気温が高かった。
具合が悪くなったランナーが多かったのか、会場にも救急車が
何台か来ていた。
マラソン、過酷なスポーツだな、と再認識。
最後のランナーを見送り、会場をあとにした。
なんか、このあたりから、いやな兆候が。
耳ぽわん(=耳の閉塞感) が始まっていた。
これは、耳鳴り、貧血に発展する症状なのだ。
二宮行きのバスに乗ることも考えたが、バスは絶対といっていいほど
気持ちが悪くなると思ったので、徒歩で二宮駅に向かう。
歩いているうちに、耳ぽわんも解消され、「あー今日は大丈夫そう。」
と一時安心したのだが…
二宮から乗った電車内でひどい貧血 (脳貧血?) に見舞われてしまった。
冷や汗だらだら、手指が冷たくなって、視野が狭くなってきた。
呼吸も苦しくなって、しゃがみこもうとしたところ、斜め前に座ってた
年配の女性が席を譲ってくれた。彼女が女神さまに見えた。
あと一駅で藤沢というときだったから、辻堂で途中下車しないで
我慢しちゃったのがいけなかった。
藤沢のホームでベンチが近くになかったので、エレベーターの外壁?に
寄りかかり深呼吸。車内は蒸し暑かったため、ホームが涼しく感じる。
着ているものは冷や汗でビッショリ。急激に冷えて背筋がぞくっとする。
深呼吸を10回くらいしただろうか。
血の気が戻ってきたようなので、そろそろと動き出す。
エレベーターで改札階へ。
無事、小田急に乗り換え。小田急は藤沢始発の電車で座ることが出来た。
ひたすら回復に努める。要するに眠っただけなんだけど。
落武者?(笑)
ホウホウの体とも言うべき無残な姿で自宅最寄り駅に到着。
夕飯の支度をする体力も気力も残っていない。にぎり寿司を買って帰る。
帰宅後、喉がひどく渇いていることに気付く。
野菜ジュースをグビグビ飲んでからスポーツクラブへ。
もちろんお風呂利用。(クラブが近いっていいわ~)
ジャグジーでマッタリ。
なんとか、元気を取り戻したのでした。
しかーし。
ここのところ程度の差はあれど、フルマラソン後 (青梅も) の電車内で
必ず具合が悪くなってる。
フルマラソン、やっぱり大変なことなんだよ。
もう無理かも。
しかーし その2。
翌日は、とっても元気なワタクシ。
筋肉痛もなければ、どこも不具合ナシ。
食欲も普段どおり。
いつものエアロビクス60分も難なくこなせた。
(ちょっと息が上がり気味だったかな?)
でも、ケアはしっかり。
スポーツクラブ内の整体で、ホグホグしてもらう。
これで、万全かな。
つくばの参加 or 不参加は、湘南国際のオフィシャルなタイムが
発表されてから決めようと思ってる。
もし、自分の計測が間違っていなければ、07年、08年、09年と
3シーズン連続して、4時間を切ったことになる。
充分頑張ったと自分を褒め称え、しばらく (ずっと?) 休みたい
ような気がする。
第4回2009湘南国際マラソン 一応無事終了。
参加した皆さん、お疲れ様でした。
ボランティア、運営の皆さん、お世話になりました。
応援してくださった皆さん、パワーをいただきました。
みんな、ありがとう
モブログをひとまとめ&加筆してます。
(モブログにはコメントをいただいてるので、そのまま残します。)
【湘南国際マラソン 朝】 5:51 携帯で投稿
ただいま5時45分。
まだ明けきらない。
今日は臨時電車湘南国際マラソン号で二宮を目指す。
下りのホームにはランナーらしき人が数名。
私は上り電車で横浜へ。
【お召し列車】
湘南国際マラソン号、横浜から乗車。
今年は、臨時電車1本と、この「湘南国際マラソン号」が増便され、
後者は二宮行きで全席指定。しかも横浜から大磯までノンストップ。
座席が確保されているのはとてもラク。快適な旅だった。
って、爆睡でした~
二宮下車。
ホームには人・人… 一つ前の電車の乗客がハケテいない。
こりゃあ改札出るのに時間がかかると覚悟したら、
ホーム前方のエスカレーターは行列ナシ。私は2号車で前の方の車両
だったので、すんなり改札を出られた。
徒歩の場合、南口に出る。タクシー乗り場のある北口に偵察に行く。
タクシー待ちの行列は、そう長くないのだが、何台のタクシーが
運行してるのかがわからないので、タクシーはやめにする。
誰も並んでいない北口のトイレで用を済まして南口に移動。
二宮駅から会場の大磯プリンスまでは、約3km。
急ぎ足で歩けば30分強で着くだろう。
しかし、列を成して歩くようだと、小1時間かかるかもしれない。
それに、話し相手がいれば別だけど、私は一人でユックリ歩くのが苦手。
見ると、バスが3台並んでるじゃないの。
路線バスだけかと思ったら、会場へ直行する、いわゆるシャトルバスもあったのだ。
行列は、さほど長くない。
2台目に乗れそうと判断し、バスで会場に向かうことにした。(170円)
これが正解だった。
道路の渋滞はなく、10分くらいでプリンス到着。
徒歩組が、足止めを食ってる前をバスが通り過ぎる。
【渋滞中】
バスの降車場から、ボーリングセンターに行く途中、一回足止め。
(↑の写真)
まあ、すんなり会場に入り込めた方だと思う。
このころ、7時50分くらいかな、コインロッカーも、まだ、たくさんあいていた。
身支度を調える。
今日は、ナイキのランパン。トップスはナイキのノースリーブ。
キャップ、ウェア、シューズもソックスも、アンダーブラもランパンの下のスパッツも
すべてナイキにしてみた。(おっとサングラスはオークリー)
ボーリングセンター内のトイレも行列はあったけど、待ち時間はそう長くない。
お赤飯のおにぎりとバナナで腹ごしらえ。
【スタートまで】
海面がきらきらと輝く。
気温が高いせいか、残念ながら富士山は拝めそうにない。
暑くなりそうだな。
出入り口は、8時半近くに到着した人や、荷物預けに向かう人
更衣室に向かう人等々で往来が激しく、ごった返している。
大きな荷物を持ってる人も多く、ゼッケンが引っかかって破けそう。
移動は諦め (さまりすさんの陣地に行く予定だった) もう一度
トイレの列に加わる。最終トイレ(笑)を済ませたら、整列開始の時刻が
過ぎていたので、整列場所へと向かう。
今年のスタート地点は、西湘バイパス上にある。
あまり混雑した感じはしない。
去年同様、ゴールタイム3時間30分あたりにもぐり込む。
スターターは、杉山 愛さん。
スタート地点までは、2分38秒のロス。
【10kmまで】
「気負うことなく淡々と。」
これが今回のフルマラソンのテーマ。
でも、抑えていくつもりはない。気持ちよい走りをしようということ。
去年は距離表示を見損なうことが多かったが、今年はちゃんと見つけられた。
ラップタイムは5kmごとにとった。
5km過ぎで、男性の二人組みが、「5kmの表示ってあった?」
「なかったんじゃない。」 と会話しているのが聞こえたので
思わず、「ありましたよ~ (時計を見て)、もう3分くらい経ってます。」 と
お節介をやいてしまった。
去年、私も5km、10kmと見損ないペースがわからず不安になったから、
ついつい
「ありがとう。」 と笑顔でビューンと走り去る二人組み。速い人だったのね。
スタート~5km 27:41:05
5km~10km 26:44:55
10km手前? 10km過ぎ?
元気な女性の応援の声。
ややっ、この声は!?
やっぱり。なーちゃんだ。
こちらから手を振りアピール。
なーちゃんの元気な応援で、エネルギーチャージ。
【20kmまで】
江の島が近づくと応援の数も段違いに増える。
だいたい去年と同じペース。どこも痛いところはないし、
スタート直後は乱れていた呼吸も、この頃落ち着く。
このまま、ずっと走り続けられそうな気さえする。
(大きな勘違い)
10~15km 27:01:11
15~20km 26:55:49
【30kmまで】
20kmのタイムが、1時間48分22秒。
ハーフの表示がないので、正確なタイムはわからなかったが
20km地点まで、だいたいキロ 5分半弱で来ているので
1時間54分くらいかなと走りながら計算する余裕もあった。
うん、“貯金”があるじゃないの。去年同様、35km過ぎで撃沈しても
何とかなるかも…と思い始める。
やや上り基調の復路。
上半身に疲れが出てくる。
そんなとき、「肩甲骨を広げて。横に四角く広げるイメージ。
腕は肘に重心だよ。肘に重心があるように腕振りして。」 と沿道の女性の
声が聞こえてくる。歩道をランナーと並走しながらの声かけだ。
いえ、私にではなく、私の斜め後ろを走る女性に対してのアドバイスなのだが。
ランニングクラブのコーチか何かなのだろうか。
アドバイスを受けた女性ランナーは、「うん、ありがとう。」 と応えてた。
私も、心の中で、彼女のアドバイスを反芻しながら、「ありがとう。」 と
言っていた。背中が丸くなりかけていたのだが、あらためて姿勢を
正すことが出来たと思う。
20~25km 28:39:28
25~30km 28:40:45
30kmのタイムが、2時間45分台。
去年、30kmのベストだといっていたタイムは43分台。
これを覚えていたので、おっと早くも貯金の食いつぶしが始まってるな、
と自覚する。
【40kmまで】
今回のフルは、35kmあたりから疲れがどっと出てスピードは落ちたけど、
去年と違い何故か気持ちは切れなかった。
暑いのが苦手な私でも最後まで諦めずに、ほぼ4時間で走れたのは
我ながらスゴイと思った。
気持ちが切れなかったワケ
ひとつは、なーちゃんの応援。
30km過ぎで、再び、なーちゃんの声援を受ける。絶妙なタイミングだ。
疲れてきてるけど、心は切らさないようにしよう!
と気持ちを奮い立たせることができた。
ふたつめ。今年もキーマンがいた。
30km過ぎから、ずっと近くを走ってた男性がいて、給水時に前後するんだけど、
そのうち彼の黄色いウェアが斜め後に見え、再び並走の形になる。
私をぺースメーカーにするのはオカド違いです。と言いたかったけど、
最後のエイドまでずっとそんな感じ。
最後のエイドのあと見失った。
何処へと思ってたらプリンス内に入ってからすぐに追い越された。
あの急坂を猛スピードで走っていく彼に遅れを取ったものの、
なんとか最後まで走ってゴールできたのは彼のおかげかも。
みっつめ。ご褒美作戦。
この大会で、サブ4だったら…
つくばマラソン走らなくていいよ~と自分へのご褒美を考えた。
つくばのエントリーが、ほんとに余計だったと後悔してたから。
ひとシーズンに1回サブ4達成すれば充分じゃん、と。
30~35km 29:30:46
35~40km 31:21:84
【ゴール】
プリンス敷地内に入って、件の男性に追い越され、後を追うも着いていけず。
時計を見る余裕すらない。
たぶんギリギリ。限りなく4時間に近いことはわかっている。
スタート時のロスは、2分38秒。(←自分の時計で計測)
ゴールゲートの時計。。。
おお!!4の次は、02だ! その次も20台だ。
最後は、ものすごい形相だったと思う。
自分の時計で、グロス4時間2分31秒。
ネットタイムは、3時間59分53秒のはず。。。
40km~ゴール 13:23:99
へたり込みそうになる。
「立ち止まらないでくださーい。」 の係員の声に背中を押されるようにして
やっとのことで、前に進む。
今年から完走メダルなるものがいただけるようになった。
東京マラソンやホノルルマラソンのように首にかけてくれた。
(着替え後撮った写真)
計測タグも、はさみで切ってくれて屈まずにすんでラク。
外してもらった計測タグが参加賞Tシャツの引き換え券となる。
引き換え所に向かうとき、例の彼氏が近づいてきて
「途中から一緒に走らせて貰いました。アリガトウ。」 と。
「こちらこそ、おかげ様でなんとか4時間きれたようです。アリガトウ。」
「それはよかった。」 なんてやり取りをして、互いに握手してしまった。
たしかに気持ちが途切れなかったのは彼のおかげでもあるだろう。
あー終わった、終わった。
長い長い42.195km 走り終えたぞ~
*第4回2009湘南国際マラソン ② に続く