ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

師匠、御来店!!@くるみ食堂

2012年05月08日 | 国分寺くるみギャラリー

まだ書くのかって(^^;)。

すみません、あと少し。いや、これを書くためにここまで長々と連ねてきたんです。

 

 

お料理を出すのも、人との出会いも、宴会も、食べるのも飲むのも、全部全部楽しくて、ものすごくしあわせで満ち足りた時間でした。

でも、それ全部を上回るほどのできごとがありました。

 

師匠が、私の師匠がいらしてくださったんです!!

そう、うおつかさんです。魚柄仁之助さん。

 

 

魚柄さんはここに来る前に「不審者に間違えられた」らしい。うーん、そうなんですか・・・。いやはや・・・。

この私の満面の笑顔。きゃー。うれしい。うそみたい♪

 

 

和佳さんと魚柄さんはずっといっしょにお仕事をしてらっしゃって、魚柄さんの本や雑誌の連載に絵を描いている和佳さん。

その関係で、私が小学校のPTA会長をしているときに、創立5周年記念講演会で魚柄さんに来ていただいたことがあります。私のことを以前からご存知の方は覚えてらっしゃるだろうか・・・。

あの時以来です。ひゃーひゃー。

 

そして、もっと前からご存知の方は、私がずっと魚柄さんを信奉していて、もうそりゃあ20年くらい経つんだけれど、ミニコミ紙「むいむいタイムス」でも相当な頻度で書いたり、講演会の追っかけ(^^;)したりしていたことも思い出してもらえるかもしれません。

そう、私のごはんは魚柄さんのおしえ(勝手にそう呼んでます ^^;)が基になってできているのです。いや、そんなこと、勝手に言ったらちがうと怒られるかもしれましぇん。

 

でも、でも、来てくれはったんです。これはうつつかマボロシか。

 

御土産に、お手製の(もちろんか)ひらめの昆布じめと、煎り酒というあっさりとおいしいそれにかけるものと、塩かすと、生ラー油と、それから貴重な魚柄さんみずからプリントアウトしてお持ちくださったうおつかレシピ、そして、和佳さんの絵がいっぱい入った御本「食べ暮らしダイエット」とをお持ちくださいました。

ひゃー、これはファン垂涎ものです。

えーやろー、えーやろー、うらやましいやろー。って誰に自慢してるんでしょか。

 

御本は、私はもちろん初版本で買っていたので他の方へ。師匠の手を経てのものだからコレクターしておきたかったけど。大事に読んでね(^^)♥

 

ひらめは宴会に早々と出され回っていたので、私は肝心の自分にはあたらないんじゃないかと少々ひきつりながら宴会のテーブルを見渡し恐る恐る聞いたら、よかった、ありました。

でも、心が踊って、味わえなかった。あーなんちゅうことだ。いや、おいしかったです、でも、なんていうか、中高生の時の初めてのデートん時の食事みたいというか。

 

 

興奮しすぎ。止まらないのでもうやめときます。

だけど、これは事件です、すんごいことです。

私は「よかったらいかがですか」と夕の席にお誘いしましたが、さっさとお帰りになりました。そりゃあそうですよね、師匠の御本を見て真似して作り続けた食事。いつも召し上がってらっしゃるものとあまり変わらないものでしょう。

 

でも、ちょっとだけでも何か・・・とチャレンジャーの私。

ちりめん山椒と山椒昆布をお渡ししました。ドキドキしながら。受け取ってもらえました。私ったら、バレンタインか。

 

のちほど感想をお聞きできまして、合格だったようです。よかった。

醤油、お酒、みりんのみで炊いてるのを感じていただけたみたい。ひゃーさすが師匠。

これから自信持って作れます!!

 

と、最後に何やらひとりで盛り上がってしまいましたが、いやー、くるみ食堂、ほんま佳い日でした。

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宴会、そして、夢のあと。@くるみ食堂

2012年05月08日 | 国分寺くるみギャラリー

 

このボードは、くるみ食堂のもう一人の立役者、こもやん製。

なんか、懐かしい気分になりませんか。

だって、「コンパ」!!(^^)

こもやんの作品は、くるみ食堂の壁面に飛んでた鳥さんたち、など。こもやんはあの鳥さんたちのように、いつもそっとこの企画を初めから当日まで見守ってくれてましたよね。そして、さりげなく宴会をこのボードから盛り上げて♪

ありがとうございました。

 

 

くるみ食堂は一の席、二の席、夕の席と終わって22名様がいらしてくださいましたが、そのあと、ギャラリーの2階で宴会。

夕の席の後半から三々五々人が集まってらして、2階へ。夕の席にお越しの方もほとんどそのまま流れて2階へ吸い込まれて。その後、始まってからも続々いらして、いったい宴会には何人いたはったんでしょうか。

 

 

苦手な自己紹介が始まって、最後に私に回ってきて、思わず感極まってぐすぐす泣いてしまいました。

あー、久しぶり、いや、よく泣く私だ(^^;)。

 

手前は、私のひじきと、宴会用に作った我が家の定番・筑前煮。その奥、切干大根やおからも盛り合わせて。またもや、作家さんの一点もののお皿たちにのせてもらってます。

おみやげもいっぱい、私のお料理もいっぱいで、わいわいわいわい。

座って飲み食いしたり、立ったまま食談義に没頭したりもして、ものすごく楽しかったです。

 

 

でも、私は実は、こんな風景を眺めているのが一番しあわせで、ついつい立って、小さいおむすびを握ったりしていたのだった。それが好きなんだもん。

気がつけば、憂歌団が流れてたり、あの歌なんだっけと合唱したり、すごい盛り上がり。

あとで友だちに話すと「ギャラリーに集まる人たちの飲み会やなんて、緊張する。すんごいなー、それは」と言われたけど、ほんまや、そうでした(^^;)。元はといえば、くるみ食堂自体、自分でものすごく大胆な企画だった気がする。ノリでやりますなんて言ってしまったが。

寺口さんと和佳さんがふんわりやさしいから、何となくそのままやれてしまったが、ほんまはすごくコワいことだった気がしてきます。

 

 

宴会に戻りますが、でもまあいつの間にかそこに居るのは自然なことになっていて、楽しんでました。

おひらきになったら女子会ね♪カラオケよ♪ なんて言ってたのに、いつの間にか日付が変わって。

静かになったギャラリーの2階で和佳さんと寺口さんと熱いお茶をすすり、あー、五臓六腑にしみていく感じ。話しながら、くるみ食堂はこの3人で創り上げたのだと、強く思う。そのまま、寝袋を借りて、ひと眠り。おっと、お化粧を落とさなくちゃ。

合宿所状態で楽しい。といいつつ、楽しいとは思えないほど疲れきっててどろんと寝ました。

 

 

朝は残りものをで朝ごはん。ふんだんにありました。またすんごい器に、ただし、いかにも残りもの状態でこんもりなったのを3人でいただく。

うーん、私のごはんは疲れた体にもよいなー。

 

夕の席に来てくれた、10年ぶりくらいの再会のみやこちゃんの差し入れ。はらロール。そう、みやこちゃん、来てくれたのだ。そしてしっかり宴会まで出席。でももっと喋りたかった。今度サシで会おね、絶対ね。

それにしても、あー、おいしい。春バージョンで桜の入ったのも。残りは子どものお土産にいただきました♪

 

 

このあと、顔洗って化粧して、そしてどんどん片付けてって、元通りになったくるみギャラリー。

この感じがいい。

昨日のくるみ食堂は、もう記憶の中にあるだけ。これがいい。

 

 

帰り、和佳さんに見送られて出発、横浜まで束の間のドライブ。

車中からちょうど満開になった桜を見ていたら、涙がこぼれてきました。

やりきった安堵感。

「ありがとう。ありがとう」って、誰にも聞こえないもんって勝手に安心、大きな声で言いながら流した、あったかい、あったかい涙でした。

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心の記憶@くるみ食堂

2012年05月08日 | 国分寺くるみギャラリー

4月の食の記憶を辿る旅も、4月7日(土)の「くるみ食堂」でおしまい。

ありゃりゃ、ちょうど1ヶ月も経ってしまってる。関係者各位の皆々様、今ごろ本当にすみません。

たくさんの方にお世話になりました。有難うございました。

 

 

正直に言うと、4月はいろいろなところでごはんを作らせてもらったけど、一番思い入れを持って挑み準備をしたのは、この「くるみ食堂」。

他のとこに食べにいらしてくださった皆様、こんなこと言っちゃってすみません(^^;)。

けっして他は手抜きしていたという訳ではありません。いつでもどこでも100%の気持ちで全力投球の私です。(だから、時々酸素不足になります。)

でも、今振り返るとそう思うんです。いっぱい書きたいことがあったのに最後にしたのは、思いがありすぎてまた書けなかったいつものパターン。ただことがらを振り返ることをしたくなかったのです。

 

今いざ書こうとすると何にも出てこないような気がして、ディスプレイを眺めたまま止まってしまっていました。時間が経ってしまったこともあるけれど、きっと完全燃焼したんじゃないかなと思います。

食べ物は生きもの、だけど、料理も作って出した時点で自分の中では完結してしまう、作り手にとって賞味期限のあるものなのかもしれません。

 

 

でも、そんなことを言ってたら、いつまでも区切りがつけられない私なので、いらしてくださった方々がブログやFacebookにアップしてくださってたのをもらった中でいくつかご紹介します。

 

 

甲斐さんのお皿に。

 

 

八ヶ岳の作家さん。有吉さんの。下のもです。 

 

 

 

器によって、お料理の表情も違って見えるような気がします。盛り方も少しずつ変えてみました。

 

 

配膳していた奥で撮った中で、まあまあうまく撮れたものも。

 

 

 

 

 

 

おまけの甘味はこんな感じ。ひと口ずつ。岩手の山形村の山栗の甘く煮たのも好評でよかった!!

あらためて見ると、お料理も甘味もなかなか美味しそうだなあ(^^)v

 

ひとつひとつ大皿も小鉢もぐい呑みみたいなやつも全部ちがう器。ひとつとして同じものはないものに盛りつけていくのは今振り返っても楽しい作業でした。

きっと、いらしてくださった方々も目でも楽しんでいただけたと思います。

 

 

 

こんな感じで、3回のお席はいずれもみなさんゆったりと食事を楽しんでいただけたようでよかったです。

でも、私がこの日のことを大切に書きたいと思ったのはそれだけではなくて、かかわってくださった方たちの深い思いの上に成り立った一日だったからです。

和佳さんと寺口さん、おふたりはたった一日のためにたくさんの準備をしてくださいました。

 

 和佳さんのおしながき。一枚一枚手書きで、こんなふうに麻紐で結わえてありました。

 

 夕の席の。

画像が切れちゃってて残念。

 

 

展示台だったところに布を敷いて、和佳さんが椿を持参して飾ってくれて、素敵な食堂になりました。

 

和佳さんがラベルを描かれた日本酒 黒松仙醸の「こんな夜に」の写真と私の佃煮たち。うーん、ひと口お相伴に預かりたかった!!

 

そして、落ち着いて召し上がっていただけるようにと展示とくるみ食堂を仕切るしつらえを考えてくださったおふたり。そこに伊藤屋製の「ごはんやひとみ」をぶら下げてもらいました。

 

この他に、この作品展に出品されていた作家の方々、奥で洗い物やお運びを手伝ってくださった脇坂さん、そして、この日時間を作っていらしてくださったお客さま。それから・・・。

かかわってくださった方皆様のおかげで、こんな素敵な一日限定食堂ができました。ありがとうございました。

 

 

心の記憶。

心に深く残るのは、人のお心尽くしじゃないかしら。どんな思いでかかわって創り出すか、それが伝わって残るような気がします。でも、きっとそのお心尽くしというのは「しよう」と思ってできるものではないんじゃないかな。

あったかい心が集まってできた、ゆったりとしたやさしい空間の中で召し上がっていただいたお料理は、きっと美味しかったに違いないと思うのです。

実際以上に、ね(^^)v

 

 

楽しくてあったかかったくるみ食堂。みなさま、本当にありがとうございました。

そして・・・またつづく。いつものごとく、まだまだ書ききってしまいたい私です。もう少しお付き合いを(^^;)。

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