ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

雨にゆるむ

2012年04月11日 | 着物

今日は空模様が心配な中、着物を着てお稽古に。

こんな日になぜ・・・。実は、来週のひとのわランチまでの間にお茶会があるんです。うう、忙しすぎ。私、大丈夫か(**)。

まあそういうわけで、ここんとこ1ヶ月くらい着物に袖を通してなかったから、段取りよく着られるか心配もあって、思い切って着て出かけました。

少々の雨なら、雨コートと雨用草履があれば大丈夫。

 

って言っても、心の余裕はまったくなく、どちらかというと自分で自分を追い立てるような気持ちで着付けていく。武装に近い気持ち。

でも、着物のちからはすごい。やることが山積みで、やれてないことばかりで気持ちばかり焦る、そんなものを被って少しちがう自分に変えてくれます。

 

 

お稽古は少しだけ間が空いていたから緊張したり間違えたりだったけど、お茶をいただいてその場に身を置いているうちに何かがゆるゆるとほどけていくような気がしました。

雨のおかげもあるのでしょう。

雨は大地をうるおすだけではなくて、時としてこころやからだもしっとりとさせてくれる気がします。今日の私には雨はそんなありがたいものでした。

 

お茶はいいなあ。好きだなあ。お料理より好きかもしれん。また別物なんだろうなあ。どちらもあるからどちらも好きなのかもしれんなあ。

 

 

結局それほどの雨には遭わず、雨コートが帰りは防寒着として役立っていただけで。でも、嫁ぐ時に着物だけでなく雨コートまで誂えてくれていた母の心配りをふと思い出しながら帰ってきました。

そして、少しその自分の姿を撮ってみたくなって、携帯でパチリ。

 

むむ。なんだかちょっと大正の人みたいです。まあこれもまたいいか。

 

ね、昔な感じがしませんか。ぼわんとしてるし、写真はちっちゃくこれくらいがいいかと(^^;)。

 

 

 

着物は母が遺してくれた大島のお稽古用にしているもの。いい方のはお稽古には着ないで大切にしているのです。合わせた帯も母ので、私は見覚えがないから、おそらく40年とか50年くらい前に母が使っていたものだろう。

きれいにしまってあったから、何の問題も無く使えます。

薄い桜色の帯で、気持ちだけ季節を楽しんだつもり。こちらもちっちゃい写真を(^^;)。

 

  昔のものだけど意外とモダンだと思います。

 

 

雨とお茶とで、今日は心が少しゆるんだみたい。

忙しすぎて少しきゅんきゅんになってるけれど、まあなるようになるかな、完璧でなくてもうまくいかないことがあってもそれでも何かは創り出せる。そう思う。

だからこそ、やれることはしよう、明日もがんばろう、母の着物を纏って母に包まれ、そう思った今日でした。

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