(つづき)
さて、ひととおり説明が終わると、前の講師台の周りに集まっていただいて、お野菜の切り方などについての説明を。そして、調理のデモンストレーション開始です。
上の写真は、「ひじきと大豆の炒り煮」を作っているところ。
家とちがう慣れないお鍋、調理器具・・・多少の戸惑いの中、落ち着いたふり。でも、実は少し焦がしそうになって焦ってます。大丈夫、ギリギリセーフです。
ひじきと大豆・・・は私が一等好きなお料理。作るのも食べるのも。
これ、乾燥のひじきをそのままお鍋に入れて戻して煮るんですけど、なんとまあ簡単・・・と言う声が。
人参、おあげも切って炒めて調味してものの10分もかかりません。あとはしばらくコトコト煮て・・・。よかった、とりあえずひとつ終わった。
全6品の説明をして、グループに分かれてもらって、いよいよみなさんの調理開始です。
そうしてできた、この日の献立は・・・
・和風ポトフ
・ひじきと大豆の炒り煮
・かぶの簡単あっさり浅漬け
・かぶの葉炒め
・雑穀とお豆入りごはん
・りんごとさつまいも、かぼちゃの重ね煮
「大地を守る会」の食材は、素材のよさ、たしかさがあるから、シンプルな調理、味付けが合うと思います。なので全部そういうものにしてみました。なんていって、このまま即、我が家の晩ごはん・・・みたいな(^^;)
ポトフは昆布だしがベース。まほろばのあっさりしたうまみの鶏肉から出る鶏のスープとでおいしくできました。お野菜からもそれぞれにうまみが出ていました。
かぶはこのポトフに入れたのですが、それ以外にもかぶの浅漬けを作ることになっているので、葉もうまく使いましょう。
浅漬けに入れる以外は葉っぱが余っちゃうので、炒めておかかとお醤油をまわしかけてできあがり。
当初予定していた大根葉よりずっとあっさりしていておいしくできました。
盛り付け終わったところのグループをいくつか撮らせていただきました。
おいしそうですね♪
ごはんだけ撮ってみると・・・
もちあわともちきびと黒千石、大豆。これを米と一緒に炊きました。
ちょこっとおやつのデザートは、重ね煮。
彩りも盛り付けもきれいですね。上にレモンの皮をトッピングの工夫!!
もうひとつのグループが・・・
重ね煮のお水の量をちと控えめにされたようで、焦げ付かないように苦労されていましたが、かえってほくほくでおいしそう♪
ここで私いろいろ気づいたことがあります。
ポトフって言っても、それぞれの方のポトフのイメージってちがうんですね。
これはいかが?
豪快です。それがかえっておいしそうです♪
そうしてこちらのグループは
あんまりかき混ぜないほうがいいですよ、って言ったのですが、遅かった・・・。そうして、なぜかどんぶり鉢に盛り付け。いや、なんだかとってもあってる感じ(^^;)
でも、いろいろ野菜のうまみがスープにとけこんだ、飲みごたえのあるこのポトフ。なんだか好きだなあ・・・。
いただきますをして、さあ。
和気あいあいとした空気が流れてきました。いいないいな、やっぱお料理は楽しいな♪
片付けの前に少しお話をさせてもらいました。
わわっ。正面は恥ずかしい、でも参加してくださった方たちの後姿、おお、聞いてくれてはる。うーん、うれしい。
無事に終わって本当によかった。
緊張したけれど、楽しくできました。素敵な出会いも再会もありました。
他のイベント(4月の玉川学園花びら市)で、私のちりめん山椒とおこぶを買ってくださった方もいらっしゃいました。
わあすごい偶然・・・。感想も聞けて、とってもうれしい♪
そうして片付けて後始末して、さあおしまい。
帰っていかれる方のうしろすがた見たら少しさびしいような。でも、皆さん笑顔でさようならをして。
楽しい一日でした。
お世話いただいた「大地を守る会」のみなさま、本当にありがとうございました。
いつもはたいていひとりでやっている食材の発注から、レジュメの印刷、当日の搬入やセッティング・・・と、これを一緒にやっていただけて、本当に心丈夫だったし、楽しかったです。
「大地を守る会」の会員さん方なら、きっとお料理もお上手で、食材の扱いも慣れていて、そんな方ばかりじゃないかなとか想像して、緊張や不安もありました。
でも、どんな講座になったらいいかなって思い描いて、参加してくださる方はもちろんだけど、自分自身が楽しんじゃおっと決めました。
それがよい雰囲気の講座につながったようで。よかったよかった♪
お料理を作るのは楽しい。それを、こんな風にしたら楽しい、こうやってみたらおいしい・・・と、人と分かち合うことで、ますます楽しさ倍増します。
今回のレシピは私にしたら細かく書いたと思うのですが、作る人によって「おいしい」の基準がちがうのだから、調味料などあわててどばっと入れちゃわないように、何度も味見をしてぴたっとおいしいところを見つける、それが楽しくおもしろいこと。
だから、グループによって出来上がりはいろいろだったけれど、正解はないと思うと気楽にお料理と向き合えるわけで。
そうして、また帰って作ってもらいたいと思うのです。
何度も何度もつくってまたその方が自分の味に作っていってくださったら、何よりうれしいです。ありがとうございました。