10月2日(火)は、北山田地区センターにて開催の「都筑野菜で簡単おばんざい」の第2回目でした。
写真は今回の献立のごはんもの、かやくごはんです。ごぼうの味がよくきいていると好評だったひと品。
前回から3週間。なんだかすごく間が空いたような気がします。
今度はどんなふうに進めようかな・・・と考えているときはドキドキ。でも、連続講座のいいところは、何度か顔を合わせて、人のつながりができていく中で進めていけること。
名前を覚えるのが苦手なので、名簿を見ていてもなかなかお顔が浮かんで来ないのですが、前回かわした会話などを思い出しながら、また同じ方たちとお会いしてお料理ができることがワクワク、とっても楽しみになってきます。
1回目に説明したことは省こうか、いや、またお伝えしたほうがいいのか、欠席されてた方にはどうするのか・・・考えることは山ほど。
結局考えすぎて、うう、また準備万端のはずが、前日の夜中に荷物を点検していて足りないものがあることを発見。こんにゃくです。
仕方ない。家にあったものを持っていくことにします。まったく・・・。
今回の材料は・・・
手前にある菜っぱ(べか菜)と、真ん中の伏見甘長唐辛子が今回の都筑野菜。
ん?伏見甘長唐辛子・・・って、京野菜なのでは・・・?
それがね、最近は横浜をはじめ各地で作られて、スーパーなどでも安価で買えるようになってきました。園芸店に行けば種を売っているので、自分ちでも作れます。
ただし、伝統的に京都で種を採って栽培し続けられている伝統京野菜ではありませんけど。まあ、こうしてひとつの品種として出回って食べられることは、私などにとってはとてもありがたいものです。
まあそういうわけで、知り合いの農家さんでも作っていると聞き、「京のおばんざい」を作るのには最適・・・と用意しました。
台風が去って明けた日に買い物だったので、予定していた野菜が全部そろうか心配だったけど、よかった~。
さて、もうすぐ皆様がお見えです・・・。今回は15名。
京揚げは「とようけ屋」さんのものを。横浜でも週末限定で買えるので冷凍して置いておきました。
今回の献立は
*かやくごはん
*じゃがいもと玉ねぎ、にらのお味噌汁
*ひじきと大豆の炒り煮
*べか菜とお揚げの炊いたん
*伏見甘長唐辛子とおじゃこの炊いたん
*お茶(三年番茶)
今回のポイントのひとつは、簡単だしのひき方。
前回は、昆布とかつお節でスタンダードな一番だしをひいてもらいましたが、第2回目はいかにゴミを出さずにだしをひくか、使う量も少なく、簡単、かつちゃんとおいしくできる・・・というだし取りの裏技というか、私の工夫を伝授させていただきました。
結果は・・・なかなかうまくおいしくできたのではないでしょうか。
参加された方、ここをご覧になっていたらぜひ家でもやってみてくださいね。「1回目のあと、昆布チョキチョキして使ってます」という方がたくさんいらしてうれしかったです。
他にも簡単ひじきの戻し方、調理のタイミングなど、早速家でも役立てていただけるのではないでしょうかと思います。
では、どんな感じでできたでしょうか。
どちらかというと地味な普段着のごはんですが、野菜いっぱいでもおなかいっぱいに!?
これに一品ボリュームのあるものをつければ、早速晩ごはんにもいかがでしょうか?
こちらはひじきと大豆の炒り煮に入れるはずのお揚げを入れ忘れたということで、味噌汁に入れたとのこと。お揚げが入るとコクのあるお味噌汁になりました。
青菜の炊いたん、青菜を入れるタイミングと加熱具合がぴったりで、きれいなしあがりになりました。
青菜の炊いたん。お揚げが大きくておいしそう。早速私も家でこれくらい大きく切って作ってみました。
ていねいに作っていて間に合うか・・・と思ったけれど、澄んだおだしが取れました。手抜きでもきれいにおいしく作れること体得していただけたのでは。
器も盛り方もそれぞれで、テーブルごとに個性が出てきて不思議だったけど、それぞれ楽しそうで。
2回目はどこの家の台所にでもありそうな材料を使っての献立。けっこう勇気が要りました。
だって、おそらくめずらしいものは何もなく、作ったことのある方がほとんどじゃないかなと思われたから。
でも、こういう普段着のごはん、食材のものこそ、私は京都のごはん、おばんざいではないかと思っています。
季節が変わったらその季節の野菜で作れるもの、作りおきのできる常備菜、残り野菜でできるかやくごはん・・・。
こういうものを毎日淡々と作り、食卓に延々と並べ食べる。それが母から子へ、いやもっと前の祖母、その前から・・・受け継がれてきたもの。
そのおいしさ、簡単さ、応用力の大きさ。それを少しでもお伝えしたかったけど、どうだったかしら・・・。
お食事風景。
不思議なことに、場所は自由なのになんとなく前回のグループに分かれた皆さん。
見知らぬ人同士だったのに、一度一緒にお料理しただけで仲間意識みたいなものが生まれているんですね。調理中もいろんなお話をしながら和気あいあいと楽しそうなのが印象的でした。
私自身は、自分が料理することとお教えすることのちがいや、台所歴などでそれぞれの方の知識ややり方が違うので、どうしたらよりよいわかりやすい講習になるのか・・・など、いろいろ考えることが多く、たくさん勉強になりました。
終わってから、今回は時間があるなあ・・・と説明などしていたら、あわわ、また時間を間違えていて。わかってよかった。次回の最後は絶対まちがえないぞ・・・と誓ってます。
さて、もう次は最後です。これで終わると思うとちとさびしい。まだ2回目が終わったとこなのに。
次も楽しく充実した料理講座になるよう、がんばります。とりあえず一旦横に置いて、ちょっとおやすみ、深呼吸。