2022/12/03
「スポーツウォッシング」という聞きなれない言葉。
皆さんは知っていましたか?
スポーツの巨大イベントを開催することで
社会が抱える問題を洗い流して
大衆の関心を遠ざけるという意味があるそうです。
スポーツに熱狂することで
政治や社会の問題をwashしてしまって
国民の目から隠してしまうことのようです。
2月の北京オリンピックの頃の記事ですが
こちらが詳しいです。
↓
東京オリ・パラのときのことを考えると
復興五輪と名づけられた五輪でしたが
コロナ禍で不安や反対が多い中を強行したのが
記憶に新しいです。
大会組織委員と癒着した企業の懐に
多額のお金が入り
現在進行形で汚職事件として捜査されているのは
ご存じのことと思います。
今はサッカーのワールドカップ開催中です。
昨日も日本がスペインに勝利したことは
連日、主要放送局がこぞって放送し
全国紙が紙面を大きく使って報道しています。
こういう時は要注意と思っていましたが
案の定、今は国会審議が開かれています。
国会日程は
10月3日から12月10日までの69日間だそうですが
W杯に合わせたようなテレビでの国会中継は
偶然とも思われません。
連日、重要なことが決められています。
その中から、私が気になったものを
自分の覚えとして書いておきます。
●コロナワクチンのこと。
加藤厚生労働大臣は、
「現在までのワクチンの契約量の合計は8億8200万回分で、
接種した分などを差し引くと、
残りは4億5539万回分で、
単純に計算すると1兆2409億円となる」
と説明しました。
そのうえで、残りのワクチンのうち、
そのうえで、残りのワクチンのうち、
有効期限が切れ、
廃棄となる可能性が高いものは1億回分あり、
引き続き接種を促進していく考えを強調しました。」
・・・・・・
もう国民の健康・安全のためというより
ワクチンが残り物として廃棄されないように
国民に接種を進めていくということかしら。
不安を抱きながらも5回目を打った私は
やりきれない気持ちに…。
●防衛費の大幅増について
「来年度から5年間の防衛費の総額は
40兆円から43兆円程度とする方向。
今の計画の1.5倍程度にあたる規模です。
2027年度に、防衛費と関連する経費は
GDPの2%に達する予算措置を講じるよう岸田首相は
指示しています。」
現在のGDP比0.96%から、5年後には2%に拡大。
大事な教育や福祉の予算は伸びておらず
かえって減らされたりしている中で
なぜ防衛費は簡単に大幅増になるのかしら。
日本の子育て関連の公的支出は欧州諸国の半分程度
にとどまっており、少子化の一因とされるそうです。
●反撃能力って何?
「戦後の安全保障政策の大きな転換となる
国家安全保障戦略など
安保関連3文書の年末までの改定に向け
自民・公明は「反撃能力」の保有を認めることで合意した」
・・・・・
戦後、政府が一貫して「持たない」
と判断してきた能力を持つことになり
日本の安全保障政策が大きく変わることになるんです。
こんなに大きなことなのに
サッカーに比べて、サラッと伝えられただけで
国民はこのことを知っているんでしょうか。
「反撃能力」というのは
敵基地を攻撃する能力のことで
そのため巡行ミサイルのトマホークを
500発購入する予定だそうです。
トマホーク1発約3億円。
(8年前イギリスが買った値段)
軍隊のない日本が500発も買うのですね・・・
サッカーは嫌いではありませんが
あくまでスポーツ枠の中での報道でいいはず。
もっと報道すべき大事なことが
たくさんありますよ。
皆さんも大事なことを
ウォッシングされませんように
見るべきものを見ていてくださいね。