はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

パネルシアター

2023年08月18日 | 日々の出来事
2023/08/18


リトミックでお世話になっている
子育てひろばで
パネルシアター作家の酒井基宏さん
(千葉敬愛短期大学専任講師)の
パネルシアターがあったので
見に行ってきました。


パネルシアターは主に幼児教育で使われますが
ネル生地などを貼ったパネルボードに
不織布の絵人形をはりながら
お話や歌をしていくものです。


酒井さんは元保育士だったそうで
話術がうまくて惹きつけられました。

パネルシアターの絵人形は
布地のけば立ちを利用して
ボードに貼りつけます。

スムーズに貼る技術も必要なんです。


赤ちゃんから高齢者まで広い年代層の人が
来ていましたが
みんなを楽しませるやりとりには
芸人さんか(褒め言葉😊 )と思ったほどです。


実は私も静岡時代に
パネルシアター作りに凝ったことがありました。

パネルシアターの講習会に
行ったこともありました。

もう10年くらい使っていなかった
パネルシアターを出してみました。


カレーライスの歌

ニンジン、玉ねぎ~と歌いながら
絵を貼っていきます。
これはいちばん出番が多かったかな。


また増田裕子さんの本を買って
参考にしながら作ったりしました。



1998年出版でした。
25年も前のことになるのね。




熱心に作っていた頃を思い出しました。




ブレーメンの音楽隊




リトミックは動きが中心ですが
座って楽しむ静かな時間もほしいと思い
パネルシアターを作っていたのでした。


一話分の絵を描くのに時間がかかり
お話もスラスラと語れるようにして
スムーズに貼るには練習も必要でした。


こちらに引っ越して来てから
いつしか使わなくなってしまいました。


このまま眠らせておくのはもったいないですが
人前でご披露するには練習が必要なのです。

貼るテクニックもいろいろあるんですよ。

はてさて、いつか出番はあるんでしょうか。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高橋秀実著『おやじはニーチェ』

2023年08月17日 | 
2023/08/17


ライターの高橋秀実さんが
認知症になった実父と過ごした436日のことを
書いた本。


本の紹介文より

「突然怒り、取り繕い、身近なことを忘れる。変わっていく認知症の父に、60男は戸惑うが、周囲の人の助けも借りて、新しい環境に向き合っていく。結局、おやじはおやじなんだ。時に父と笑い合いながら、亡くなるまでの日々を過ごす。「健忘があるから、幸福も希望もあるのだ」という哲学者ニーチェの至言に背中を押されながら。」



著者の母が急性大動脈解離で突然この世を去った。 
87歳だった父が取り残される。
母の不在で露わになった認知症。


 著者が驚いた認知症の診断基準とは
「毎日の活動において、認知欠損が自立を阻害する」
(すなわち、最低限、請求書を支払う、内服薬を管理するなどの、複雑な手段的日常生活動作に援助を必要とする)(p.10)


それについて著者はこう書いています。

〈認知症とは自立できない状態であるということなのだ。父は自分の銀行口座すら知らないし、薬の管理もできない。つまり症状としては間違いなく認知症に当てはまる。しかし、父の場合は認知機能が低下したのではなく、もともとできない。身のまわりのことはすべて母がやっていたので最初から自立していないのである。
「認知欠損が自立を阻害」しているのではなく、もともと自立しようとしていないわけで、アメリカの基準からすると、そのこと自体が重大な「認知欠損」なのだ。〉


認知症にはアルツハイマー型と
レピー小体型がありますが
高橋秀実さんのお父さんは
「家父長制型認知症」なんだそうです。
(もちろんジョーク)



要介護認定の調査員が自宅を訪問し
父親に面接したのですが
この箇所も興味深いのです。


少し長いですが引用させていただきます。

・・・・・・・・・・・・

調査員は父に質問をしました。

調査員:今日は朝ご飯を食べましたか?
父:はい、おいしくいただきました。

溌溂と答える父。
ちなみにアルツハイマー型認知症の特徴は
「挨拶もできて表情は豊か、にこにこと協力的で、多幸な印象」
(山口晴保)

調査員:何を召し上がりましたか?
父:ふかふかふかっと、ふっくら炊き上がった白いごはん。
それに、あったかい豆腐のお味噌汁。
それと焼いた鮭、ほうれん草のおひたしもいただきました。

実はその日の朝食は私が用意したトーストと目玉焼き。
まるきりのウソにもかかわらず、
湯気さえ感じさせるリアルの口ぶりに私は感心した。

後で聞いたことだが、この時点で父は認知症と判断されたらしい。
こうした言動は「取り繕い反応」と呼ばれ、
認知症判断の決め手とされているのである。(P.15)

質問に答えることができない患者が
その限りの適当な言い訳や作為的な内容を
述べる反応を意味している。

もともと言葉とはその場をしのいだり、取り繕うためのもの。
私たちはその場を現実を言葉の綾で取り繕う。
いや、取り繕ってできた綾を「現実」と呼ぶのではないだろうか。
そういえばマルティン・ハイデガーもこう言っていた。

  言葉は存在の家です。その住まいに人間が住まうのです。
(ハイデガー著 『ヒューマニズムについて』)


・・・・・・・・・・・・

ここで哲学者の名前が出てきましたが
著者は一見、的外れのような父親の答えを
哲学的に解釈します。


認知症の父親とのとぼけた会話が
ユーモラスに感じて
つい笑ってしまいたくなりますが
けっして笑える場面ばかりではないのですね。


認知症患者の特徴として
自分では正しいと思って言ったり、行動したことが、
「それは違う」「こうしなけりゃだめ」と
言われても理解できず、
「自分は冷たくされた」「いじめられた」
という感情しか残らないのだそうです。

父親が怒る「スィッチ」は
銀行、町内会、介護サービスなど
見知らぬ人の気配を感じるとオンになる。(p.121)
とも書いています。


認知症の人がほんとうに必要としていることは何か。
どうケアをしたらいいのか。

人間らしく、心穏やかに過ごすためには
認知症の人の理解が欠かせません。


哲学的な話になってくると
私には難しく感じましたが
父親の言動を理解しようと努めていた
著者の姿が思い浮かびます。


認知症は忘れてしまう病です。

〈私たちは忘れるから幸福になれる。
失敗を忘れるから夢や希望を抱けるし
忘れるから現在を感じられるとニーチェは言う。〉



 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お米代わりのカリフラワー

2023年08月16日 | 食べ物
2023/08/16


イオン系のミニスーパーで
「お米のかわりに食べるカリフラワー」
という冷凍食品を見つけました。



ダイエット食品で見たことあるなあと
思って、試しに買ってみました。

糖質はお米の25分の1
150g(茶碗1杯分)で約27キロカロリー
(ご飯は234キロカロリー)
だそうです。

買っては見たものの
飛びついて食べたいとも思わず
しばらく冷凍庫に入ったままでした。


冷凍庫の整理をしていて
そろそろ食べなくちゃと取り出しました。

袋から出すと
思っていたよりご飯に近い見た目。



冷凍のミックスベジタブルと混ぜて
レンジであたため
塩コショウ、オリーブオイルで味をつけました。




見た目はピラフのよう。

火も包丁も使わないのは
簡単でいいですね。

肝心の味ですが
思ったよりもずっとおいしかったです。

こういうのは
ダイエットのために我慢して
食べるものだと思っていたのですが
なかなかどうして、私は気に入りました。

生のカリフラワー自体が
うま味のある野菜ですものね。


白いご飯のようなもっちり感はありませんが
やや噛み応えがあります。

ピラフ、リゾット、ライスサラダ風にしても
おいしくいただけそう。


かんたん昼ご飯で



ちなみにイオンのカリフラワーは
ベルギー産となっていました。


以前に「マンナンヒカリ」という
こんにゃくご飯を炊き込んで
食べていたことがありましたが
私はそれよりおいしいように思いましたよ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都電荒川線 庚申塚駅にある甘味処

2023年08月14日 | 食べ物
2023/08/14


台風が近づいていますが
皆さんのお住まいの地域は
大丈夫でしょうか。

こちらでは時々激しく雨が降りますが
晴れ間も覗いたりしています。
風はそんなに吹いていません。


この暑さの中
出かけることも多いので少々疲れ気味。


駅までの炎天下を歩き
階段を上り下りして、ホームを歩き
混んだ電車の中では立って
また目的地まで歩くので
暑さにやっぱり疲労しますね。


ようやくマンションに帰り着いて
エレベーターに乗ったら
家の階にたどり着くまでの短い時間に
帽子(紫外線対策)を脱ぐ
腕カバー(紫外線対策)を外す
マスクを外す(コロナ対策・まだやってる)
腕時計を外す
までやってしまいます。

暑いのを我慢してつけていましたからね。

玄関ドアを開けたら
パァとそれらを投げ捨てるんです(笑)

そんなことをやっている毎日です😡 😓

でもこうして動いているから
健康でいられると思うのですよ。


さて
先日、仕事でお世話になっていた方と
甘味処に入りました。


冷たいものもいいかなと思ったけれど
ここはおはぎが有名なので
2個セットを頼んでみました。



右は抹茶あんです。

作りたてで、まだほんのり温かくて
中のもち米もやわらかくて
おいしいおはぎでした。

おはぎ2個って、ご飯くらいの
ボリュームがありますね。

彼女は焼きそばセット



テレビで見たことはあったけれど
入ったことはなかったお店でした。

実際においしいとわかったので
これからはちょくちょく利用してみようかしら。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進藤実優さん ピアノリサイタル

2023年08月13日 | ピアノ
2023/08/13


昨日はトッパンホールで行われた
進藤実優さんのピアノリサイタルに
行って来ました。


ショパンコンクールでの進藤さんの演奏が
とても印象に残っていました。

東京でもリサイタルがあると知って
4月にチケットを取っていました。





進藤さんはショパンコンクールの頃より
少し大人になった感じで、ドレスも素敵でした。


プログラム

ショパン
スケルツォ第4番 Op.54
バラード第4番 Op.52
ポロネーズ第7番 「幻想」 Op.61

 休憩

シューベルト
3つのピアノ曲 D.946

リスト
「ドン・ジョバンニ」の回想 S.418 


アンコール

ショパン
ワルツ Op.34-1
マズルカOp.17-4
ノクターン Op.27-2



最初の音から惹き込まれました。
なめらかな音で、深みのある低音。

バラード第4番では
なぜかヨーロッパの秋の透明な空気感を
思い出すんです。
(秋のヨーロッパには行ったことは
ありませんが😄


最後のリストのドン・ジョバンニの迫力には
圧倒されました。

ちっとも緊張していないような
落ち着きと表現力。

最後にはスマホで撮影OKの時間。




後半は朱赤のドレスでしたが
よく似合っていて素敵でした。




進藤さんは2002年生まれの21歳。
ショパンコンクールのときは
まだ10代だったんですね。

期待以上の演奏でした。

今後もっと活躍していく人だと確信しています。






トッパンホールは
凸版印刷のコンサートホールですが
行くのは初めてでした。

408席のホールですが、この大きさは
ステージの音がちょうどよく聴こえます。

このくらいの大きさのホールが
演奏会には一番いいと思います。
居心地のよいホールでしたね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする