こ と の 端

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悪 事 露 見

2008-11-08 05:37:36 | Weblog
原油価格の低下がはじまってからというもの

相場は減産調整するというオペックの威嚇を無視して

下がりつづける一方となり

いまだに

それが止まるという気配をみせようとしない


ピークだった頃の三分の一にまで 

原油の取引価格は 

大きく落ちた


原油相場を陰で操作していた勢力が 

その役割を終えた

ということを

今回の相場の急落は伝えている


あれほど止めどなくあがり続けていた原油相場が

俄かに反転したというのは

それ相応の理由が ある


今回の下落は 相場を誘導していた陰の勢力が

市場から去っていったことによって 

引き起こされたものだった


経済界と御用学者 そして なにより マスコミは

そのグループが発信した情報を鵜呑みにした

ことによって

あがり続けようとする原油相場を思慮なく煽り

国際経済に重大な影響を与えてきた


公表された情報の根拠を確かめようともせず

そのまま受け売りに奔った罪は きわめて重いものがある

主犯ではないが

犯意を指摘すべき役割を放棄して

結果として 首謀者一味の思惑に加担した事実は

消すことができない


幇助ではあっても

その罪業の深さは 主犯に劣るものではないのだ


世界規模のインフレ基調は 

このような影の支配体制によって

ブッシュ政権の間を通じて準備をすすめ

政権の末期になって

ついに 発芽して目に見えるようなものになったのだった 


石油のもつ価値で

ドルの発行権が強化されている現在の通貨システムというものは

WTIを制御する権能をもつ政治勢力に操られるがまま

いつ果てるとも知れない価格の上昇を

イラク戦争が始まってからというも つづけるようになっていた


このたび ブッシュ大統領が退くにあたって

イラクに展開している将兵を養うための費用を

共和党政権が最早負担しなくてもよくなったということが

原油相場を元の状態へと引き戻した ということができる


石油・ドル本位制というアメリカ型資本主義の基盤となっていたものを 

米政権とその背後のスタッフたちが

恣意的に操ってきた

これがドル余り現象を加速したその直接の原因になっている



ドルのもつ属性である過剰流動性の高進に伴う世界規模のインフレは

このようにして引き起こされたのだった

すでに破綻していた金融システムが限界に達したことなども加わって

金融機関同士の間で

信用収縮が

このほど

一斉に発生するようになってしまったのである


元はと言えば

イラクの原油を欲しがった米政権と

それを

裏で操作していた米国の軍需産業とで構成されていた

いわゆる軍産複合体制というものが

資本制度そのもののもつ欠陥を 

もののみごとに表沙汰にした

ということになる訳だ



疎にして漏らさず 

とは

この結末のことを指している

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