こ と の 端

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ぬ れ ぎ ぬ

2019-12-22 07:00:52 | Weblog
昨今頓に顕著となってきた

降水量の急激な増加

という気候変動に伴う

その異常なほどの変化

の相は

雨を降らせる雲が

増えたことによって起きたもの

それ以外の理由はなく

あったとしても

それは不合理


雲は水蒸気によって作られ

上空の寒気が

気体だった水

という名の化合物を

元の液体へと

冷やして戻す


上空に滞留している水蒸気は

目に見える雲でそれと分かるが

分子状態にある

切り離された水蒸気を

目で確かめることは

できない

そこにあっても

無いのと同じ

と人に思わせる


カタチがないからといって

水蒸気が不在

という訳では決してない

湿気とまったく同じもの


空気圏では湿度計をみれば

知ることができ

蒸し暑さを感じさせる夏ならば

体感で察知する


湿度が低いときは乾燥しており

爽やかな風で自然を知る

汗を欠いてもすぐ乾き

肌に心地よい気分にさせる


打ち水で地面が涼しくなるのは

気化した水がその場の熱を

上空へと運び上げたから

顕在化した

いわゆる

気化熱の仕業


撒いた水が水蒸気となり

上空へと熱を移動させ

その領域で大気を温める

これが水蒸気のもつ

温室効果


水蒸気の蓄熱作用はこの外に

冬の晴れた朝の放射冷却

がよく引き起こす

早朝の冷え


これは蓄熱体となっていた

水蒸気の不在

が寒さを公平に与えた

ということ

熱を成層圏へと逃がして

冷気を保つその作用が

雲を払って

温室効果を奪い去る


大気圏では水蒸気がもつその熱を

上空の寒気が打ち消す


熱交換がそこで行われ

凝固した細かな氷の粒が

その時重さを獲得し

重力に引っ張られ

地表へと落下するその途中で

液化して雨となる

このプロセスが

空気より軽い低気圧となった水蒸気

を液化して

地上に雨を降らせる


大気圏の下層域を占める

空気圏に於いて

水蒸気の量が急増すれば

蓄熱効果を高めた上に

降水密度もまた

自動的に高まる

とても単純な循環系が

大気圏内で成り立っている


水蒸気の密度が高まると

降水量は急増し

洪水をあたりかまわず生み落し

水害の規模を

執拗に押し上げ

気候が変化したことを

ひとに知らしめた


温暖化を生み出している

元凶となっている水蒸気

を発生させているのは

蒸発蒸散と呼ばれる自然界の法則

そして

地下資源を大量に燃やしたことで

水素の酸化物が量産された

ということに加え

電力会社が蒸気発電という方法で

発生させた蒸気に圧力を加え

高温の熱を

意図的に与え

大気圏内に

それを間断なく大量放出

しているからに他ならない


発電用タービンに

高温の水蒸気が

強い回転力を押し付けて

磁石を回転させることで

起電力を高めるための励磁

を行い

交流の長距離高圧送電というシステム

が円滑に成り立っている


原発の蒸気発電で生じる熱は

300度に近い高温

を引き出すために必要な措置


この制御された核分裂による熱と

メタンガスを燃やしてできた熱とが

足し合わされて

水蒸気の温室効果を

より一層高くする


空気圏に於ける水蒸気の熱は

海水の表面温度を高め

メタンガスを燃やして得た熱は

蒸気圧を高めることで

強い回転力で

発電機を片時も休むことなく

安定的に回し続けるために

排熱を大気圏内へ放出し

外気温を加熱するための

熱源となっている


高圧化された高温の水蒸気は

強い回転力をタ―ビン翼に伝え

排熱を外気へと放出する

目的でも使われる


これが水蒸気の温室効果で

地球環境に温暖化

という変化を

CO2がやっている

と見せかけることに役立った


問題の本質は

錯誤して理解した側

である文明を構成する

当事者のすべてに帰する


飽和水蒸気は地球全域で

日常的に発生しており

加熱水蒸気は地下資源を燃やしている

企業や家庭の台所などで生み出され

さらに蒸気発電を行っている

電力業界が

人工的に作りだしている

これらの総てが

地球の温暖化に

関与していることは

歴然たる明白な事実

気温の差ができている境界

となっている

海面や川面などから

水蒸気が立ち上る

冬のけあらし

とよばれているのも

飽和してできた水蒸気

冷えた霧は重いため

境界面を漂い

日が昇ると消える

CO2はこのけあらしより重いため

水に触れてそこに溶け込む

熱交換したとしても

温暖化を加速するほど

の能力はなく

すぐに水和して

消えてなくなる


ボイラーなどでも

人工的に与えた熱で

水蒸気がビルの屋上から

立ち上っているのを見ることがある


液体の水は100℃で沸騰するが

水蒸気は加圧することで

2000℃以上の熱を生み出す

この特性を利用したのが

産業革命

蒸気機関は

水を沸騰させてできた水蒸気に

圧力を掛けて

高い温度の熱を引き出すことで

動力とする技術

自動化と機械化は

このときから始まった


自然現象で生じた飽和水蒸気に対して

人工的に発生させた高圧の蒸気を

加熱水蒸気と呼び区別する


飽和水蒸気は低気圧となり

上昇気流を形成して

昇り方向の対流の一方となり

頂点に達して折り返す

このときに生じた大気の逆の流れ

を高気圧と呼ぶ


高気圧とは下降気流

であることを意味する

水分を失った

乾いた下降気流が

晴天を引き連れて

大地に潜む水分を

悉く蒸発させる


低気圧は海面から水分を押し上げるが

高気圧は乾いた下降気流が

水分を地表から奪い去る

蒸発蒸散作用を高め

山林山野を乾燥させる


ここで発火現象が発生すると

広域的な山火事となって

燃え広がり

収拾することを困難にして

温暖化を

より甚だしいものにする


気候変動と自然災害は

温暖化したことで

連携して発生する

システムとなった

対流圏とは温暖化現象

の温床

上昇気流となった低気圧と

それが頂点で折り返す

下降気流となった高気圧とを

交互に場所を移動させながら

規則的に大気圏で入れ替わる


対流圏は上昇気流と下降気流が

必然的に作りだした

熱交換のための反応場


蒸気機関を利用した鉄道や

外輪船と呼ばれた蒸気船の登場が

大量輸送と自動化を推し進め

産業革命を成就させたといえるだろう


蒸気機関による動力を

制御する能力を

その後短期間で

文明は身に着けた


現代では核分裂の熱を利用する

蒸気発電や

地下資源を燃やすことで

高温の水蒸気を作りだし

その粘性を利用した

蒸気タービンで発電する

火力発電方式が世界中に普及した


地表付近で発生した加熱水蒸気は

低気圧を生む飽和水蒸気より

温度は高く

その熱が飽和水蒸気を

より多く発生させる追加動因

となって作用する


温暖化が招いた気候変動

の結果の一つ

である降水量の急激な増加

という変化は

飽和水蒸気と加熱水蒸気との

合作以外のなにものでもない

そこにCO2の関与は

はじめからなかった

何故なら

CO2は空気より150%も重く

大気圏内に放出されても

上昇する能力を失っていて

温室効果はあるにせよ

海面へと向かって沈降し

最終的に水和して無害化する

そこで再び保持していた熱を

海水へと移転させ

飽和水蒸気の発生を加速して

低気圧を発達させ

折り返す高気圧を優勢なものにする


低気圧となった上昇気流は

雲となって積層し

降水密度をより高め

洪水の被害を

世界各地に否応なしに押し付ける

水蒸気は海面の温度が高まった

その熱によって軽くなり

低気圧という名の上昇気流となって

空高く昇ってゆく


雲は水蒸気の塊であり

上昇する水蒸気は

その軽さから低気圧となって

空高く上昇する


近隣で発生している高気圧と関わると

気圧の差をそこで生み出し

強風の原因となることがある


天気図の等圧線

はその分布と

高低差とを指し示す指標


上昇気流を生みだす低気圧は

雲より高い空の上では

目で見ることができない

雲となったときはじめて

そこに気体の水と

凝固した氷の粒

がそこにある

というメッセージを

ひとに伝える


水蒸気を目で確かめるには

遠景を眺めるとよい

気温が高くなる春から夏の季節には

水蒸気が立ち上り

遠くの景色をぼやけて見せる

気温が下がる冬季には

水蒸気が発生しないため

遠くの山並みを

くっきりと浮かび上がらせて

夕暮れ時の稜線を

ひときわシャープに映し出す


季節によって

水蒸気が生まれる量は

おおきく変わる

海水温が高まる夏に

低気圧が発達して

台風が生まれる

その数は

年間平均で30個ほど

温暖化が進んだ今でも

発生頻度には変わりがない


発達した低気圧は

大気圏の最上層付近で

折り返し下降気流となって

乾いた空気を地表へと

送り込む


水の惑星と形容される

この地球のもつ麗しい環境は

上昇気流と下降気流とが

反復生起する対流を

安定的に

成り立たせることで

そう呼ばせている


低気圧が海水温の上昇で

水蒸気を上空へと運び上げ

そこで寒気に触れたとき

ガス状の低気圧が冷えて液化し

地上に雨を降らせる


この雨が植物を育て

炭素と酸素を交互に生み出す

炭酸同化作用で

さまざまな恵みを

生命のすべてに与える基礎となる

温暖化が現象化したことで

安定していた麗しい地球環境が

気候変動に巻き込まれ

温和だったその表情が

容赦なく牙を剥く悪鬼の形相

へと変容してしまった


これが文明を危機的状況

へと陥れ

これまで保証されていた

持続可能性を否定した

文明に終末が近づいている

という警告を

この変化が頻々と

伝えてくるようになっている

CO2に濡れ衣を着せたのは

検証確認を怠って

間接情報を受け売りしている

世界中の

権威主義者たちの総称である

知性亡き似非知識人たち

その判断の拙さが

文明をやがて

亡ぼす
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