今回撮影会で訪れた八幡平一帯にはかなりのツキノワグマが生息していると聞く。大沼畔のドライブイン・八幡平レークインでは大きな檻の中にツキノワグマのジュン君を飼っていた。因にツキノワグマとは体長約110- 150cm、体重約40- 150kgで黒い体毛で全身が覆われている。咽頭部の毛は白くて三日月状に見えることから和名「月の輪熊」の由来となっている。主に森林に生息しているが夏には標高の高いところで生活をして冬になると低い場所へ移動する。この撮影会の時期にはツキノワグマは山の高い場所に移動している事になりますが100キロと言われる広い行動半径からすると、いつどこで「コンニチハ」と出会ってもおかしくない様な気がする。撮影会に参加の皆さんは思い思いの熊除けスズ等をリュック等に付けていますが、果たしてこの効果のほどはいかがなものでしょうか?数年前のテレビで山の中を歩くスズを付けた登山者に対して、熊(発信器付き)がどのような行動をとるかを特集していましたが、熊はスズの音を聞いても逃げる事無く、決して遠くないある一定間隔を保って一緒に移動していたのを記憶している。スズの効果はここに人間が居るんだぞとの主張にはなるようだが、追い払う効果は無く「熊除けスズ」の名称も再考した方が良いかもしれない。またある時期に上野・アメ横で外国製の強力な熊除けスプレーを買ってリュックに忍ばせていた事があった。ただこれも外国のテレビ番組で紹介していたがとっさに出会った熊に対して反応が出来ないのと、いざスプレーを噴射しても逆上した熊(ツキノワグマではありません)が更に襲いかかったのを見た時からこれも持ち歩かなくなった。それにしても大沼のジュン君、こんな小さな檻の中で何年も生活をしているのをちょっと可哀想な気持ちでじっと顔を見入ってしまった。