大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

思い出の浅草・葵丸進の大かき揚げ。

2010年07月14日 | グルメ
子供の頃のある時期、浅草の近くに住んでいた事から浅草はとても思い出のある町でもある。浅草寺はもちろん、新世界、デンスケ劇場、花屋敷等思い出すと当時の情景が頭に浮かぶ。そして子供ながらに大変記憶に残っているのが、天ぷらで有名な葵丸進の「大きなかき揚げ」だ。確かエビだのイカだの具が沢山入っていた記憶がある。浅草には葵丸進の他にも三定、大黒屋など古くからの天ぷら屋がたくさんあるが、こんなビックサイズのかき揚げを出す店は他に無い。ほおずき市の帰り、ほおずき鉢片手に丸進に入店。メニューを見ると当時の大きなかき揚げは「金龍かき揚げ丼」(2580円)である事が判明する。別メニューのみそ汁(200円)と一緒に注文。10分程して運ばれて来たのが写真。「何だこれは!」子供の頃の記憶で大きいと思っていたのが、大人になってみるとそれほどの大きさでは無かったなどと言うことは結構あるが、このかき揚げはやっぱり大きい!写真を横から撮れば厚さも判明したのにちょっと残念。何故、丼ぶりと一緒に取り皿が運ばれて来たのが判明。まずはかき揚げを取り皿で小分けしなければ口に運べない。ただ子供の頃と違ったのは、油を控える年齢でこの大きさのかき揚げを1個食べるのは大変。そして当時はもっとエビやイカ等の素材の味が活かされていた様な気がした。流石にギブアップ。

無念。浅草寺の大提灯。

2010年07月13日 | 日記
徳川家康が江戸幕府を開いてから江戸の人口が増え発展した。これにより浅草寺への参拝客も増加し、境内や参道上に出店営業の特権が与えられこれが浅草・仲見世の始まりとなりました。今、浅草寺を参拝しようとすると仲見世入口の雷門(風雷神門)を通り、お土産屋等で賑わう仲見世を抜け宝蔵門をくぐり神社本殿を目指す順序が一般的です。皆さんちょっと記憶を辿って欲しいのですが、雷門の下にある大きな提灯を覚えていますか?この提灯は数十年おきに新調されますが重さは700Kg以上もあるビックサイズでこの下で記念撮影をする人々が沢山います。そしてもうひとつの大提灯が宝蔵門にある「小舟町」と書かれたものです。これは日本橋・小舟町奉賛会から代々奉納されたもので、現在の大提灯は忘れもしない2003年に江戸開府400年を記念して194の会社や個人からの寄付500万円で新調されたものなのです。何故忘れもしないかは、ワイズクリエイト社は1999年11月に日本橋・小舟町に創業され2003年の大提灯を新調する時には奉賛会より1口5万円の寄付打診があったにも拘らず当時は創業間もなく、とても5万円の寄付をする事が出来ずに見送ってしてしまったのです。頭の中には何とか寄付を!との気持ちが強かったのでこの大提灯の下を通るたびにこの記憶が甦ります。写真下は大提灯の裏側ですが寄付をした方々の名前が順番に記載されています。この時5万円の寄付ができたらここにワイズクリエイトの名前が記されていたのでした。

四万六千日・浅草寺のほおずき市。

2010年07月12日 | 東京散策
7月9、10日と「四万六千日」に合わせ浅草・浅草寺で「ほおずき市」が開催された。因にこの2日間に浅草観音をお参りすれば、四万六千日分お参りしたのと同じ効果があるとも言われ「ほおずき市」はこの両日に合わせて毎年開かれる。そもそも、ほうずきは草丈60~80cm位の多年草で、この開花時期に合わせて日本各地でも「ほおずき市」が開かれている。ただ江戸時代から続いている浅草寺の「ほおずき市」はあまりにも有名で毎年60万人にのぼる人出があると聞く。そんな「ほおずき市」に2年振りに行ってきた。参議院選挙の前日と言う事もあり、選挙演説を聴く人々と参拝客が交錯し、人、人、人の状態。浅草観音にお参りしてほおずき市の会場に足を踏み入れると、威勢の良い賑やかな掛け声が各所から聞こえてくる。沢山のほおずき屋さんが並んでいるが、何処も同じ様に竹ひごの持ち手を付けた鉢にひと株ずつ植えられ協定価格の2500円で販売されている。店の間を抜けるとカメラマンの多さに気付く。デジタル一眼レフを構えたおじさん、おばさんにお兄さん、お姉さんと年齢層の幅は広い。若いお兄さん、お姉さんの存在にちょっと嬉しくなる「まだまだ写真の趣味は健在だ!」。気を良くして、ひと鉢買おうと声をかけると閉店間際だったのか、ほおずきと風鈴をセットにして2000円でいいと店員さん。ここで協定価格破れたり。ちょっと気を良くしてほおずき片手に帰路につく、ただちょっと残念なのが鉢がプラスチック製だった事。江戸時代から続いているほおづき市、いつからプラスチック鉢になったか気になってしまった。

雨の日にこそ最高の写真を撮ろう!

2010年07月10日 | カメラ機材
梅雨が続きます。撮影に出かけるのが億劫になってしまいそうな雨です。ただこんな時期ほど緑や木々がしっとりとした感じに撮影できるベストシーズンなのです。しかし雨が降っていると大事なカメラやレンズレンズを濡らしてしまわないかと、心配の気持ちが先に立って撮影どころではなくなってしまいます。そんな時便利なのが「かさお君・ワイド」です(宣伝で申し訳ありません)。自由に曲がるアームとクランプがセットになったアーム部と専用のワイドタイプのアンブレラ部で商品は構成されます。写真の様にアーム部を三脚にセットし、更にその先端にアンブレラ部を差し込むことによって使用可能です。傘を開くと見事にカメラ、レンズを雨から守ります。また痩せた人なら本人も傘の中に入れます(私は無理)。ゆっくりと構図・ピント合わせを行い露出を計り、フイルムをセット、いざシャッターという時に風によるブレを防ぐため念のためにアンブレラ部をアーム部より引き抜き「カシャ」。これで大作の出来上がり!雨の中で大判カメラを晴れの日と同じ様に両手を使い操作できるのは優れた製品の証なのです(自画自賛)。ワイズの撮影会だと雨が降り出すと参加者一同から歓喜の声が上がる。ある程度のベテランになると、雨の日にこそ素晴らしい作品が創り出されるのを知っている。「かさお君・ワイド」は中判カメラ、デジタルカメラなどどんなカメラにも対応します。アーム部とフレキシブル部セットで14,175円(税込)。ワイズクリエイトオリジナル商品です。

販売店のリンホフカタログ?

2010年07月09日 | カメラ機材
ドイツ・ミュンヘンの大判カメラメーカー「リンホフ社」は120年以上もの歴史があるカメラマン憧れの《Linhof》ブランドカメラを世に投入し続けたきた。大判カメラにこだわって営業展開するワイズクリエイトでも微力ではあるが、この11年(創業)で沢山のリンホフカメラユーザー誕生のお手伝いをしてきた。現在のワイズクリエイトと同様に昔はある程度のカメラ店には大判カメラの事が解る店員が居たものだが現在はほとんど居なくなったと思う。これは小売店ベースだけの話でなくメーカー、商社についても言える。大判カメラの事が解る社員が居なくなったメーカー、商社では大判カメラカタログの制作も年々減少し、また制作してもハードのみの紹介に留まっている。そんな訳でワイズクリエイトではメーカー、商社に代わり独自のハードとソフトが融合したリンホフカメラカタログを制作している。写真はそのカタログだが、デザイン、写真撮影、コピー等全てがワイズクリエイトの内製で作られたものである。リンホフカメラに関しては独自のコストでカタログを制作するだけの充分な歴史と価値があると思っている。ご希望の方は是非ご請求下さい。

セスナでの航空撮影大成功!

2010年07月08日 | 撮影
先日紹介した航空写真撮影にチャレンジされているカメラマンがとうとう空を飛びました。以下このカメラマン談を要約すると、梅雨の合間の晴れを見つけて調布飛行場よりフライト。一路東京湾へ。向かうは富津岬の沖合いに位置し面積23,000m²の東京湾要塞の海堡として最初に運用が開始された「第一海堡」と横須賀沖の東京湾に浮かぶ周囲1.6Kmの無人島「猿島」。海に出るまでは小型のセスナは揺れに揺れたが、海に出た途端に安定飛行状態に。用意のリンホフ2000の改造モデル(ズームファインダーを側面に装着。蛇腹への風よけ加工)でいざ撮影。事前のパイロットとの打ち合わせ宜しく被写体周辺をスムーズに飛行。ただし小さな機内の小さな窓からの撮影は技術的には難度が高い。用意のクイックチェンジャーで「ガシャ、カチャ。ガシャ、カチャ。」と連続撮影も試みる・・・・・。写真は現像上がりの作品でみなピントも構図も露出もオッケーな力作ばかり。セスナでの初航空撮影、それも大判カメラでの難しい撮影をよくこなしたと感心するものばかりでした。作品を見ると風による白波や低い位置の雲等を如何に構図に反映させるかがポイントになりそう。ただ一度は撮影してみたい被写体と思いませんか。下世話な話ですがこの1時間のフライト代は9万円弱とそれほど高い金額ではありませんので皆さんも一度チャレンジされたら如何ですか?ただしこのカメラマンはフライト前に相当に研究と練習を重ねての成果で、飛べば写ると思うのは間違いの様です。来週またフライトするこのカメラマンにエールを送りましょう。※写真下は猿島の全景。小さな雲が浮かびより立体感を感じます。梅雨が明けると島右側のビーチに人が入ります。この夏の情景を期待したいとの事でした。

八幡平・大沼のツキノワグマのジュン君。

2010年07月07日 | 日記
今回撮影会で訪れた八幡平一帯にはかなりのツキノワグマが生息していると聞く。大沼畔のドライブイン・八幡平レークインでは大きな檻の中にツキノワグマのジュン君を飼っていた。因にツキノワグマとは体長約110- 150cm、体重約40- 150kgで黒い体毛で全身が覆われている。咽頭部の毛は白くて三日月状に見えることから和名「月の輪熊」の由来となっている。主に森林に生息しているが夏には標高の高いところで生活をして冬になると低い場所へ移動する。この撮影会の時期にはツキノワグマは山の高い場所に移動している事になりますが100キロと言われる広い行動半径からすると、いつどこで「コンニチハ」と出会ってもおかしくない様な気がする。撮影会に参加の皆さんは思い思いの熊除けスズ等をリュック等に付けていますが、果たしてこの効果のほどはいかがなものでしょうか?数年前のテレビで山の中を歩くスズを付けた登山者に対して、熊(発信器付き)がどのような行動をとるかを特集していましたが、熊はスズの音を聞いても逃げる事無く、決して遠くないある一定間隔を保って一緒に移動していたのを記憶している。スズの効果はここに人間が居るんだぞとの主張にはなるようだが、追い払う効果は無く「熊除けスズ」の名称も再考した方が良いかもしれない。またある時期に上野・アメ横で外国製の強力な熊除けスプレーを買ってリュックに忍ばせていた事があった。ただこれも外国のテレビ番組で紹介していたがとっさに出会った熊に対して反応が出来ないのと、いざスプレーを噴射しても逆上した熊(ツキノワグマではありません)が更に襲いかかったのを見た時からこれも持ち歩かなくなった。それにしても大沼のジュン君、こんな小さな檻の中で何年も生活をしているのをちょっと可哀想な気持ちでじっと顔を見入ってしまった。

大判カメラとデジタルカメラのコラボ?

2010年07月06日 | カメラ機材
写真は八幡平撮影会の一コマ。大判カメラ撮影前に徐にコンパクトデジタルを取り出し「カシャ!」。何で大判カメラの撮影にデジタルカメラが必要になるのか疑問に思う人もいるでしょうが、実はこのデジタルカメラはGPS付きの優れモノのカメラなのです。GPSとはグローバル・ポジショニング・システム (GPS: Global Positioning System)の訳で、地球上の現在位置を調べるための衛星測位システムの一種で全地球測位システム、汎地球測位システムとも言われてもいます。要するに「カシャ!」と撮影した場所が衛星情報によりカメラに記録され、このデータをパソコン上の地図ソフトを利用して正確に「何処そこの何処」が解るのです。通常、撮影をする時には絞りやシャッター速度の他に撮影場所もメモして後の整理に役立たせますが、このGPS付きデジタルを使うと完成された4x5フイルムと同じ図柄のデジタル画像で正確な撮影場所が認識できてしまいます。便利ですね!その他にもデジラルカメラのズーム機構を利用して大判レンズの選定等にも利用可能。これこそ「大判カメラとデジタルカメラのコラボ」です。是非お試しを!因に写真は大場谷地湿原。コバイケイソウとレンゲツツジ、ニッコウキスゲが一杯に咲いていました。大判カメラの最もポピュラーなパンフォーカスアオリ(チルト)を利用して撮影したい場所でした。

八幡平の異様な一団と異常な暑さ。

2010年07月05日 | 撮影
八幡平の撮影会に行って来ました。今回の撮影会は2001年から続く日本各地の森を訪ねる「日本の森ワークショップ」の一環で、指導講師に石橋睦美さんを迎えて今年で10年目にもなる人気の撮影会です。盛岡駅で集合しチャーターバスに乗り八幡沼、黒谷地湿原、後生掛温泉周辺の森を精力的に撮影する2泊3日の行程でした。森の中を撮影しているとそれほど目立たないのですが一般の観光客が立ち寄る場所では、大きなカメラを何台も構えている異様な一団に「なんであんなにプロカメラマンが一杯いるの?」「大きいカメラばっかりだ!」などと通りががりの観光客が感嘆の声をあげます。確かに写真を見るとその異様な感じ?には納得しますが(ゴメンナサイ)、当の本人達は真剣そのもので被写体に集中です。それにしても山の上に居るとは思えない程に八幡平は異常に暑く地元の人もこんなに暑いのは珍しいとの談。やはり異常気象なのかも。

魅力的な夜の東京大学!

2010年07月02日 | 東京散策
先に東京大学の夜の様子を紹介しましたが、今回はその2回目です。ワイズから東京大学は徒歩数分の位置関係。ワイズに来社の方も帰りに「安田講堂を見て行こう」「三四郎池を見て行こう」等と立ち寄られる方は増えています。東京都内でこれほど広大な敷地に古くからの歴史的価値のある建物が林立し、樹木が多く特に巨木のある場所は少ないと思います。土日も自由に入構出来ますし外来者に食堂やコーヒーショップも解放していますので、一度東大生と同じ学食を食べておくのも話の種になると思います。さて東大は夜になるとその顔は一変します。歴史ある建造物は更に重厚感が漂い、樹木達はまるで夜を待っていたかの様に存在感を増します。ただ私が通っていた一般の大学と東京大学が違うのは「東京大学は24時間眠らない大学」と言う事です。中央図書館は22時30分まで開館していて、各研究室は夜遅くまで、または一晩中明かりが灯ります。正門と赤門の間に完成した福武ホールなどはパソコンに向かう多くの学生が終電の時間を過ぎても沢山います。因に赤門の閉門時間は22時ですが正門は24時間空いています。そんな夜の大学構内を愛犬を連れて毎日の様に散歩します。この散歩で今更の様に気づいた事は東京都心でも四季を感じられる事です。冬は雪の静けさや寒さを感じ、春は植物達の芽吹きを覚え、夏はセミの声を聞き、秋は黄色、赤色の風景を認めます。こんな当たり前のことがこの東大構内を散歩する様になって初めて気付いた様に思えます。今は梅雨の季節です。写真(中)のあじさいは今年も元気に梅雨を演出してくれました。写真(上)は校舎を抜けるアーチ通路ですがこんなに魅力的な姿を晒してくれています。写真(下)は眠らない東大のために安田講堂脇にあるコンビニも一緒に起きています。東京大学の夜は常時、警備員の方が構内を見回っていますが、ご迷惑をかけない様に8時頃までは比較的構内散歩を楽しむ事が出来ると思います。この感動を皆様と共有したいと思います。是非お出かけ下さい。※今回の写真も携帯電話でした。ごめんなさい。写りの良いカメラを持参して下さい。

東京大学構内の地図や情報はweb「ワイズ本郷界隈」をご利用下し。 http://www.hongo-kaiwai.com/

根津で讃岐うどんを。

2010年07月01日 | グルメ
根津神社・表参道口近くの讃岐うどん店「根の津」に立ち寄る。ここはいつもお客さんが店の前に列を作っていて、列に並ぶ事が嫌いな私にとっては「絶対に入る事のできないお店」と諦めていたが今日は列が無い。店に入ると7~8人のお客が居るが狭い店なので相席になる。隣を見ると中年のおばさんが美味そうにざるうどんを、前を見ると学生風の2人が温かいぶっかけうどんを食べている。学生風の2人は若いのにうどんを1本づつ口に運んでゆっくり食べているが、中年のおばさんは辺りを気にする様子も無く、ずるずると食べる。食べる。食べる。「おばさんの勝ち!」美味そうに食べるのはおばさんが一枚も二枚も上手。店員に「あれと同じのを下さい。大盛りできますか?」とオーダー。待つ事10分位で運ばれて来たのが写真のうどん。手打ちのうどんはコシがあって美味い。またたれは私の好きなゴマだれで美味さが倍増する。ただうどんの長さがやけに長く感じられちょっと口に運び難い。「おばさんは大したものだ」と2度目の感心を覚える。因に後でわかった事ですが、大盛りは2玉分あって150円増しと良心的。温かいうどんと冷たいうどんの2種を一緒に食べられるメニューもあったのでした。教訓として如何に美味そうに食べるおばさんの姿を見てもそれに影響される事無くメニューを見るでした。今度は温かいのを食べよう。