時代に求められるビジネスモデルとは
売る側だけの都合や既成概念で継続されているモノではないはずです。
SS業界はいま大きな過渡期を迎えています。
これからは、ガソリンを使用しない自動車が急速に普及してきます。
店頭に安い価格を提示し集客した来店したお客様に
「油外商品」を売って経営を成立させようなどという考え方だけではビジネスとして成立しなくなります。
ガソリンを入れなくても(たまに給油するだけで)自動車が動く時代ですから
来店客に対するアプローを中心に販売実績をあげようということ自体に無理があると早く気づくべきなのです。
さりとて、現在ではガソリンを入れなくてはなりませんから、来店の機会は減少してもSSの存在意義はあります。
だから、SS業界は「斜陽産業」とみられてしまう。残念なことです。
そこで、一般業者は利幅の少ない、ガソリンの安値供給はメーカー直売の販社に任せて、
新たな業態を確立する必要があるわけです。
「ガソリンも売っててますよ。」というくらいの心意気が欲しいところです。
リテール部門でなくてはできないビジネスモデルを考えことがポイントです。
元売りや大手商社や大手流通企業などではできないビジネスモデルの創出がポイント。
店頭に限られた燃料油販売数量で、
安値の「仕切り調達」に努力を重ねているだけでもダメですね。
昔は「利はもとにあり」で商売ができましたが、
現代ではネット上に業転価格や市況が出ているわけですから、
よく考えれば、消費者マーケットに「頭隠して、尻隠さず」といった状況なのです。
先日、
ある大手石油販売企業の経営者の方と話した内容ですが、
ある意味、「本音」だと思います。
「売り方(業態)」を変える。
SSビジネスモデルの全面的な意識改革が求められています。
私も全く同感ですが、彼は私の書いた原稿を読んで考えたというわけです。
みんな、考えていることは一緒のようですね。(笑