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ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

若者の車離れと石油ビジネス

2009年07月09日 05時27分49秒 | Weblog
ニュース報道では、

若い人たちが車を持たない時代・
理由として、
経費がかかる、車以外のことにお金をかけたい。公共交通機関を利用する。

一方では、六十歳以上のドライバーによる事故が多い。
それにより、保険料が大幅にアップするとのこと。

SSビジネスを自動車関連産業としてとらえると、先行きが少し暗い話題です。

どんなビジネスでも、消費者動向によって盛衰が決まるわけですから気になりますね。

それでも、地方では車がなければ生活できない地域が多いと思うわけですが、
都会では車が無くても充分生活ができるというわけです。

自分の最近の生活を考えると、
田舎に住んでいた頃は、毎日車が下駄代わりでした。
タバコを買うにも車を使っていたものですが、
首都圏の街の駅前に住んでいる現在は、
車に乗るのは、仕事での出張とゴルフに行く時、
郊外のスーパーでの週一回の買い物程度で毎日は車を使いません。
会社は自宅と近いので徒歩通勤です。

都市部と地方では、車の利用頻度が全く違うように感じます。

田舎に行くと、お年寄りが通称「枯葉マーク」と呼ばれる、高齢ドライバーマークをつけて車に乗っています。
田舎では、車がなければ生活ができないわけです。

ところで、
田舎のガソリンスタンドは、「車の燃料」のほかに「ホームエネルギー」ビジネスという側面や、暖房機器販売や修理サービスなどを兼ねているケースが多いですね。

まさに、昔から消費者ニーズから派生した、ガソリンスタンドのビジネスフォームです。
ですから、絶対大切にしたい油外収益源なのです。

地方や田舎では、都市部のSSと異なり、地域の消費需要に根差した油外収益というものが存在します。
地域性特性があったり、昔から言われた「SSのサロン化」なんて懐かしい言葉です。
地域の高齢ドライバーが、お茶でも飲みながらくつろいでガソリンを入れたり、ストーブの修理に来たりしている姿は、
さしずめ、田舎の「スターバックス」

それでいいのです。
お年寄りがガソリンで来店してセールスルームで、奥さん自慢の漬物を食べ、
お茶を飲んでから、ゲートボールの試合に出かける。
生活に密着した商品が自然に売れるはずですから、それが本当の油外収益。

ああ、のどかに仕事をしていた、昔のガソリンスタンドを思い出します。
私の父などは、昔、近所のお年寄りが病気になると救急車代わりに病院まで連れて行ったものです。
その間、地元の人たちは自分でガソリンを給油して、自分で名前と数量を帳面などに書き込んでいたものです。

それが、地域セルフの原点ということです。

若者も本当は素敵な車に乗りたいはずですが、
何しろ、この景気です。

住みにくい、嫌な渡世でございます。

政治も、悪すぎる。

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