座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

2010-07-03 | おしらせ
住職に 早く記事にして載せてくれよ、と 頼まれていた事があります。

本堂 正面の、額の事です。

皆さん、お気づきになってますか?






これまで 何もなかった所に、額が取り付けられています。

茶色いケヤキの板に、金色の文字が。







「無礙光」、と書いてあります。

滅多に書を書かない住職の、渾身の力作? であります。






無礙光(むげこう)とは。

何ものにも妨げられない救いの光明、という意味だそうです。



「礙(=碍)」とは、障り、妨げを意味するようです。

阿弥陀さまの眉間の白壕(びゃくごう)から発せられる光は、
何ものにも妨げられずに くまなく世界を照らすのだそうです。



ちなみに、吉祥寺の客殿は 「無礙光寮」と名付けられています。

ご存じでしたか?

(白毫については、こちらを参照ください→Wikipedia 「白毫」






これで 吉祥寺に またひとつ、「宝」と呼べるものが増えました♪

これまで、吉祥寺にはなかったものです。

ご奇特な方からのご芳志により、作らせていただく事ができました。



それから、この額のケヤキは、以前の書院の床の間の床に使われていたものです。

木目が美しく、しかも、硬くて重い!

ある意味、廃品利用ですが、美しく仕上がったと思いませんか?






そして、額の周囲の、唐草模様のついた部分、
これは 本山の根本中堂にある 昭和天皇のご親筆を飾った額を
パクらせていただきました。

まあまあのバランスではないでしょうか。






     



横長に、かなり大きいものを、ど~~~ん、と掲げたらいい、
という意見もありました。

(座敷ネズミも そういう意見でした。)

けれど 「吉祥寺には 控えめなものの方が似合っている」
という住職の考えで、この形になりました。

そして 住職は かなり満足している様子です。

皆さんは どう感じましたか? 






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改築や新築をした山門・鐘楼堂・観音堂・御供所はあるのに、
「本堂」というのがなかった!