出過ぎた杭

「出る杭（くい）は打たれる」と言いますね。

以前は　良く耳にする言葉でした。

最近は　あまり聞かないかな？






ところが、ある人に
「出過ぎた杭は　打たれない」と聞いて、
ビックリした事があります。

なるほど、手が届かないくらいに出過ぎた杭は
打ちたくても　打つ事ができません！

納得です。


でも　私がビックリしたのは
こんなにご立派な方も、
成功なさる前には　ご自分を叱咤して　
「出る杭」から「出過ぎた杭」になるべく、努力なさったのか、
という事でした。

私には、それくらい　ご立派な方でしたから。






ところが、もうひとつ　ビックリした事に、
同じように　ご立派な方から
まったく同じ言葉を伺った事があるのです。

ああ、この方も　努力の人だったのだなあ、と
改めて　尊敬してしまいました。


どちらも　中瀬のご出身の方です。

現在のご様子を拝見していると
順風満帆でこれまできた方か　と思ってしまいますが、
おふたりとも　それなりにご苦労があったようでした。






さらに　今日、
こんな言葉を目にしました。

「出る杭は打たれる

　されど、出ぬ杭は腐る」

というものです。



そんな続き方もあったのか！　と思いました。

なるほど、
杭は　水の上に　顔を出さねば、腐ってしまいます。

そして　水の中に埋もれた杭は
少しずつ、少しずつ　腐っていって
自分が腐り始めた事さえ気づかぬ内に
ドロドロになってしまうのかもしれません。

そんな自分は　自分にとって心地よくない、
そんなふうに思う人にとって

「出過ぎた杭は　打たれない」とか
「出ぬ杭は腐る」とかの言葉で
自分を鍛える事は　
確かに意味のある事かもしれませんね。





私の場合は　
ゆっくりトロトロと　水の中で腐るのも　
気持ちがいいかも（？？？）
と　思っているフシがありますので、
腐らないように気をつけます（苦笑）。