野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

松井、先制の14号HRで井川を援護!(16日・ヤンキースタジアム)

2007-07-18 13:43:10 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)の後半戦「初」登板は、久々のナイトゲーム。最近「苦手」(自称)のデーゲームが続いていたので、ここらで本領を発揮しておきたいところだ。初回に順調に打たせて取って2-OUTにして、安心させたが、3番ヴァーノン・ウェルズに外の速球(90MPH)をライト線に流し打たれ、4番「主砲」トロイ・グラウスを歩かせて、2-OUT_1,2塁。ビクビク(不安に)させたが、5番「大砲」フランク・トーマスをチェンジUpで翻弄し(空振り)外の速球(91MPH)を振らせて、三振! マウンド上でクルッと一回転して、躍動する井川! 

【2回表】先頭のライル・オーヴァーベイにレフト前(流し打ちの)ヒットを浴びるが、7番(アーロン・ヒル)8番(グレッグ・ゾーン)を連続三振! しかし安心させて、裏切るのが井川(パターン)。9番ロイス・クレイトンにセンター前ヒットを浴び、1番リード・ジョンソンを(ストレートの)四球で歩かせて、2-OUT満塁! 2番アレックス・リオスを何とかライトフライに打ち取るが、こういうピッチングを続けていては首脳陣からの信頼は得られない。

【2回裏】「Kちゃん(井川)の援護はオレがやる!」先頭の松井秀喜が右中間スタンドに(第14号)ソロホームランを打ち込んで、先制点! 1-OUT後、7番ロビンソン・カノもライトスタンドに高々と打ち上げて(第7号)「2対0」! 
 しかし【3回表】先頭のウェルズを歩かせて、4番「主砲」グラウスに「0-2」に追い込みながら、外の(低目の)速球(89MPH)をライトスタンドに運ばれ、「2対2」忽ち同点に追いつかれる……「あの球をホームランにするか……」マウンド上で呆然と打球の行方を見送る井川……これがMLB(メジャーリーグ)のレヴェルの高さ。

 しかしヤンキースもメジャーの一流(名門)のチーム。【3回裏】(1-OUT後)2番デレック・ジーターがレフト前ヒットで出塁して(2-OUT後)4番アレックス・ロドリゲスが初球を打って、レフトスタンドへ高々と舞い上がる(第32号)2ランホームランを放って、「4対2」勝ち越し! 井川に勝利投手の権利が付与される。

 しかし井川のピッチングは相変わらず……【4回表】先頭のゾーンに三遊間を破られる。9番(クレイトン)はセンターライナー。1番(ジョンソン)はチェンジUpで空振り三振に斬って取るが、2番リオスに四球を与え、2-OUT_1,2塁。苛立つピッチングコーチ(ロン・ギドリー)がマウンドへ……
 更に3番ウェルズの打席でボークを犯し、2-OUT_2,3塁。そしてウェルズにセンターへ大飛球を飛ばされるが、センター(メルキー・カブレラ)がフェンス手前でキャッチして、窮地脱出……その瞬間、井川は首を捻り、唇を噛み締めながらマウンドを降りる。憧れのマウンド(舞台)で≪苦悩≫する井川……

【5回表】先頭の「主砲」グラウスに2打席連続のホームランを今度はレフトスタンドへ! 今度は(明らかな)失投、会心の一撃を叩き込まれ、「4対3」1点差に詰め寄られる。1-OUT後、6番オーヴァーベイにセンター前に運ばれ、ここで苛立つ男(ギドリー)マウンドへ。
 現役時代は同じ左腕だっただけに、余計に井川に苛立つのだろう(?)。ダッグアウトのジョー・トーリ監督が、隣に座るロジャー・クレメンスと話し込んでいるのも苛立つ要因か? まるで(本物の)ピッチングコーチみたいな“ロケット”。

 井川はギドリーの≪檄≫が効いたのか、連続三振に打ち取って、勝利投手の権利を残したまま降板……しかし2番手ピッチャーのスコット“グラヴ燃やし男”プロクターが首尾よく【6回表】に同点に追いつかれて、「4対4」。【6回裏】日本の阪神タイガースが獲得を狙っていた(らしい)8番アンディー・フィリップスの2点タイムリーで「6対4」勝ち越したヤンキース。勝利に貢献したことになるのか、井川? 

14th HR~“絶好調”とは言わない松井秀、井川を援護 (MAJOR.jp)