野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

井川、4回途中11安打6失点KOの仔細(10日・コメリカパーク)

2008-05-13 19:50:39 | New-York Yankees
 4回(途中)11安打6失点でKOされたから、相当酷いピッチングだったのだろう、と思っていたが、仔細に試合を見てみると、井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)に≪同情≫すべき点は多々あった。
 初回に先頭のイヴァン・ロドリゲスに(いきなり)左中間を破られたのは、同情の余地なし!! チェンジアップが高めに浮いた。2番プラシド・ポランコにはピッチャーライナー(カムバッカー)! 井川の腰の辺りを直撃して、これを何とか捌いて、1-OUT。今頃(5月になって)今シーズン初登板する己に“お灸”を据えられたようなものだ。
 続く(亡くなった加藤博一さんをバッティングの師匠と仰いでいた)3番カルロス・ギーエン(元シアトル・マリナーズ)にセンターに(難なく)犠牲フライを打ち上げられ、先制点を献上。

【2回裏】は3者凡退で抑えたから、そんなに悪い(酷い)ピッチングではないことが判る(今のところ…)。問題は【3回裏】先頭のライアン・レイバーンをショートゴロ、ショートの「名手」デレック・ジーターが三遊間の深い所で追いついて、得意のジャンピング・スローで一塁に送球するが、これを(あろうことか)一塁手の(岩村明憲を削った男)シェリー・ダンカンが落球して、記録は内野安打。これは大いに≪同情≫できる。
 続く“パッチ”こと1番ロドリゲスに(またしても)三塁線を破られるダブル(二塁打)を浴びて、2点目を献上! しかし、これも巧い三塁手なら捕獲していたかもしれない。三塁手は補欠(控え)のウィルソン・ベテミット。正規(レギュラー)の“A-ROD”(アレックス・ロドリゲス)なら、何とかしていたかもしれない……不運な井川。
 続く2番ポランコには三塁線にセーフティーバントを決められ、これもベテミットが素手で打球を処理しようとして失敗!! 1-OUT後、4番「2007年の首位打者」マグリオ・オルドニェスに三塁手の横(左)を破られ、これも巧い三塁手なら、という打球。A-RODがいれば……2-OUT後、6番ゲーリー・シェフィールドにも三塁手の横(右)を破られ、これも当然ベテミットは捕れずに、3点目を献上。

 そして1-OUTも取れずに降板する【4回裏】先頭のマーカス・テームズに三塁手の前にボテボテのゴロ。マウンド上の井川は思わず、グラヴで「前に出て来い」とベテミットに指示を出すが、遅いベテミット。記録は内野安打になって、ここから(都合)4連打を浴びて、降板することとなる。
 そういえば、そのベテミット。翌日(11日)の試合で二塁打を放った際、ハムストリング(右太腿裏)を痛めて、DL(故障者リスト)入り。……井川の祟り(呪い)かもしれない(!?)。

「ひとつの球種に頼るな」 井川の問題点を監督が指摘 (MAJOR.jp)

Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2008年 06月号 [雑誌]