野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

対決! 斎藤隆vs.福留(5日・ドジャースタジアム)

2008-06-18 21:08:42 | Chicago Cubs
【2回表】ロサンジェルス・ドジャース先発(スターター)若きエース候補(23歳)右腕チャド・ビリングスリーから、シカゴ・カブスの5番・福留孝介が3球目のカーヴを掬い上げて、ライトスタンドへ先制の第4号ソロホームラン! カブスは【3回表】(1点)【4回表】(2点)にも加点して、「4対0」とリードしたが、ドジャースも同じように、2点、1点、1点と返して、「4対4」同点で【9回表】のマウンドにクローザーの斎藤隆を送り込んだ。

 先頭のライアン・テリオットに「ボール」が先行して、「2-1」からの4球目の速球(93MPH)をライト線に流し打たれ、0-OUT二塁。しかし3番「主砲」(レオン・リーの息子)デレック・リーにはスライダー勝負で(空振り)3球三振に仕留め、4番アラミス・ラミレスにもスライダーの連投で「2-2」に追い込んだが、勝負に行った真っ直ぐ(91MPH)がシュート回転して、ラミレスの手首に直撃して、死球(ヒット・バイ・ピッチ)。斎藤には痛すぎる(計算外の)死球……ここで打席に迎えるのは、5番・福留。

 しかし、ここからが斎藤の真骨頂……同じ日本人、日本のセントラル・リーグ(横浜ベイスターズvs.中日ドラゴンズ)で何度も対戦経験のある福留に対して、真っ向勝負を挑み、福留もフルスイングで応え、初球はど真ん中の速球(90MPH)で空振り! 
 2球目も同じ球=ど真ん中の速球(90MPH)で空振り! まるで水島新司氏の野球マンガを見ているよう。しかし現実(ノンフィクション)の方が、既にフィクション(空想)を超えてしまっている。福留は打席の中で「何でバットに掠りもしないんだ…」と(ばかりに)首を傾げている。
 3球目(94MPH)は斎藤が力んで外れて、4球目のシュートが「ボール」。5球目(92MPH)6球目(94MPH)は福留がファウルで逃れて、7球目だった。キャッチャーの出したサインは「スライダー」だった。福留はこれを待っていたのか? 見事にこれを捕らえて、一二塁間をキレイに抜ける決勝タイムリーヒット! 

5対4」勝負に行った5球目と6球目に決め切れなかった斎藤の「敗戦」。フルスウィングの空振りで餌を撒いて(?)、スライダーを「待っていた」福留の「勝利」。今シーズンの斎藤のセーヴ数が伸びないのも、その辺(=球威)に原因があるのかもしれない。だが、見応えのある対決だった。 

福留が大活躍、先制弾に斎藤から決勝タイムリー! (MAJOR.jp)

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