人は誰でも赤ちゃんからスタートします。そして、食事を与え、睡眠をとり、健康にしていれば、放っておいても背は伸びるし、成長します。しかし、「心の持ちよう」とか「人として大切なこと」は親や周囲の大人達がしっかり教えてあげないと身につきません。そして、それがその子の生き方=人生における価値基準(尺度)になっていきます。ですから親や周囲の大人達は責任重大です。
「子供の自主性を尊重すべき。」との耳障りの良い議論がよくありますが、善悪の区別とか礼法など「人生の基本」を身につけた後に、はじめて自主性の尊重ではないでしょうか?そうでなければ善悪も礼法もわからない子供の自主性尊重は「わがまま尊重」であり、結局、「無責任な放任(教育放棄)」の言い訳になってしまいます。<o:p></o:p>
子育てで最初に教えるべきなのは「善悪の区別」です。世の中には、やっていいことと悪いことがあります。それを子供の心のレベルに合わせて教えていきます。
次に教えるべきなのは自分を慈しみ大切に育ててくれている両親、祖父母をはじめとして周囲の人々に対する「感謝の心」です。<o:p></o:p>
3番目に教えるべきなのは「思いやりの心」です。
4番目に教えるべきなのは「正直で素直で謙虚な心」です。
5番目に教えるべきことは「人としての礼儀作法(礼法)」です。
6番目に教えるべきことは「自立と自律」です。
7番目に教えるべきことは「人生の意義と目標」です。
<o:p></o:p>
これをお子さんの年齢と意識レベルに合わせて順次教えていきます。<o:p></o:p>
もちろん難しい言葉で話しても本当には理解出来ないので、お子さんが理解できるようなお話を作って(創作して)話してあげると良いです。<o:p></o:p>
お話を自分自身で作る余裕がないときは既存の本から引用して話してあげても良いです。<o:p></o:p>
そういう「いい話」が沢山出ているのが、実は明治・大正・昭和に学校で教えていた「修身」の本です。「修身=戦前の軍国主義教育」という決めつけは×(早合点)です。試しに中身を読んでみて下さい。以前紹介した渡部昇一先生監修の本に加えて<o:p></o:p>
精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい (小学館文庫) 価格:¥ 750(税込) 発売日:2002-05 |
もおすすめです。現代語仮名遣いで掲載されているので読みやすいし、文庫本ですから気軽に読めます。<o:p></o:p>
もし「塾屋大賞」という賞ができたら、私が1位に推したい本です。<o:p></o:p>