皆さん、「豆運び」ってご存じですか?
毎年全校で出題されるわけではありませんが、私立小学校入学試験の課題の1つです。
お皿に入った大豆(生)を割り箸ではさみ、隣のお皿に移す作業です。
正しい箸の持ち方で、1分間に何個運べるか(移せるか)が課題です。
これを聞いて、思わず、「くだらない」って言いたくなりませんか?
または、「箸の持ち方なんて物心がついた頃には親から教わったから、正しく持てるに決まっている。そんな当たり前なことを入学試験で出すなんて・・・・意味があるの?」と思いませんか?
実は意味があるのです。
放っておいたら、ひとりでに箸を正しく持てるようにはなりません。子育てのどこかの時期に集中して、親が丁寧に教え導かないと箸を正しく持てるようにはなりません。「箸を正しく持てる。」ということは親が我が子にきちんと「しつけ」をしている証拠です。
そして、「箸すら持てない子供は、一事が万事で、親がしつけを怠っている。そういう家庭のお子様は本校の校風には合わないので引き受けられない。」と判断されるかもしれません。
たかが箸の持ち方ですが、それだけでご家庭の様子を推測できますので、されど箸の持ち方です。
つまり、私立小学校入学試験での「豆運び」はお子様の器用さを試しているのではなく、ご家庭の「しつけのレベル」を測っていると言えます。
ですので、正しく箸を持てるように、今から練習しておきましょう。
ちなみに、以前米国(LA)に滞在していたとき、ショッピングセンターのフードコート(中華料理店)で米国人の子供達が箸を上手につかって上海焼きそばを食べているのを何度も目にしました。普通の米国人の子供でも箸を上手につかえるのです。
だから、私達日本人の子供達が箸を正しく持てないのは・・・です。