活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

サラマンカ大学の壁

2007-06-19 19:23:28 | 活版印刷のふるさと紀行
 ご覧になりにくいかも知れませんが、ここに掲げた白っぽいスペインのサラマンカ大学の壁には、日本の天皇陛下と美智子妃殿下のお名前が赤文字で記されています。 1985年とありますから、20年以上も前のご訪問記念でしょうか。
 
 サラマンカというのは、マドリッドから西北約200km、カルタゴ時代の「サラマンティカ」が由来といい、この大学は1215年創設、ヨーロッパ最古であり、いまもパリパリの国立大学です。
 ここの図書室は蔵本数こそ、4万冊くらいで、決して多くありませんが、古いものでは6世紀ごろの写本もありますし、フィリップ5世のもとで繁栄した18世紀前後の活版印刷本には見るべきものがたくさんあります。
 
 現在、夏休みを使った日本人留学生の短期受け入れせいどもありますし、木製の鍾乳石風の天井の下で、きれいな手彩色のイラスト入り古書のページを繰るのも悪くありません。楽譜本もあります。
 
 サラマンカ大学のお隣の帆立貝の装飾で有名な「貝の館」も、現在、公立図書館です。
 帆立貝といえば、このサラマンカも前出のグアダルペとおなじく、サンチャゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼の道にありますから、ぜひ、訪ねてみたいですね。
 


コメント (1)
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