活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

中小印刷業の将来について

2013-09-20 14:07:10 | 活版印刷のふるさと紀行
 印刷図書館倶楽部の定例会の日、今日はPIA(Printing Industries of America)
から出されたレポートをテキストにしての勉強会でした。

 そのテキストの中身が中小印刷業は生き残り、成長できるでしょうか?はたして彼らに未来はあるのでしょうか?というのですから、アメリカの印刷業の話ではあっても興味シンシン、みなさん真面目に討論しました。

 イメージだけでいえば、アメリカの印刷業のほうが規模が大きいように思いますが、どうしてどうして日本の中小印刷業と規模でも売り上げでもほとんど変わりません。
レポートのなかでアメリカの印刷産業の三分の二は10人以下で、典型的な事業所は年商330万ドル、従業員は20人とありますが、ひょっとしたら、日本の方が上かも。

 とにかく「印刷はアメリカで最大の小さな製造業」だといっておりますが、これは日本でも通用するはずです。ならば、PIAのレポートから何を学ぶかですが、ことWebなどITとの絡みでは日本の印刷業よりも4~5年は先を歩いている彼らがどう考えどう行動しようかとしていることは私たちが日本の印刷の未来について考えるのにも参考になるはずです。

 そうはいってもここであまり、長々とお伝えしても退屈でしょうから、結論を紹介しましょう。
Small is Beautiful、中小印刷業は大規模企業と競争できる実現可能な未来を持っているというのです。レポートではそのための鍵をいくつか具体的に示めしているのですが、これも一般の方にはやや縁遠いでしょうから割愛することにして、あらゆるビジネスに向くことを拾いあげますと
 ①自社の顧客をより知ること ②特化した分野で付帯サービスを多様化すること
③高値受注を奨励する法主制度を履行することなどなどでした。

 そして定例会の話題はTOKYOに決まった「オリンピックと印刷受注」という日本の問題に移りました。
 やはり、私は上記①と②、営業活動がカギを握ると思うのですが。
勉強が荷が重かったのでしょうか、夜中に目が醒めてしまいました。はからずも「中秋の名月」の日でした。
 私のボケボケ写真の月の下のあたりが、2020オリンピックの選手村になるあたりでしょうか。
 


コメント
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