活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

デジタルコロタイプの話

2014-01-17 18:43:19 | 活版印刷のふるさと紀行


 コロタイプという印刷方式にはなつかしい響きがあります。学校の卒業アルバムや小部数の記念アルバムや絵葉書など活躍の場は広かったといえます。手間のかかる印刷ではありますが、ある意味では写真製版の代表選手のように言う人もいました。


 ところがデジタル時代の到来で銀塩フィルムが製造中止に追い込まれたりしてコロタイプ印刷は影が薄いのではと思っていましたが、さにあらず、新しいネガフィルムの登場でインクジェットと結びついてデジタルコロタイプとして活躍の新領域を広げているというのです。

 1月16日の印刷図書館クラブ木曜例会で東海大学名誉教授の高橋恭介さんのレクチュアを受けました。分光特性だとかトーンカーブだとかいろいろむずかしいことは省くとして、デジタルコロタイプ印刷はとくに文化財の複製に威力を発揮できるとのこと。これを可能にしたのはピクトリネガフィルムとよばれる三菱製紙のフィルムの出現によってのことだそうです。

 文化財の忠実で高精細の複製に用途が広がる画像処理技術として注目したいものです。
写真はピクトリコプロ・デジタルネガフィルムTPS100のカタログから。
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正月を送って

2014-01-17 10:58:15 | 活版印刷のふるさと紀行

 

遅ればせながら新年おめでとうございます.


 すっかり怠け癖がついてブログとご無沙汰しているうちにはや1月も半ば過ぎてしまいました。あれは8日の日でしたか、「どうしたの」と友人から電話をもらってしまいました。
 そういえば、1月7日でもって幕の内は終りですものね。つい、弁解しちゃいました。「十五日正月というでしょう。15日まではエンジンをかけません」、そしたら「都合のいいときだけ、関西人になりおって」といわれてしまいました。そうでしょうか。たしか、こどものとき、
十五日正月」って聞いた気がするのですが。アキマヘンカ。
 
 正月は7日になって恒例の神田川大曲塾の「七福神詣で」に参加しました。今年は「亀戸七
福神」。快晴でコースのあちこちで東京スカイツリーを間近に拝むことができました。実は
わたくしはまだ、昇ったことがないのです。それよりもところどころに昭和が残っている亀戸という町は好きです。つい、路地から路地、路地めぐりをしたくなりました。

 色紙に揮毫してもらうお仲間が多かったのですが、新年会会場の亀戸名物大根料理の升本さんに定刻に到着、杯をあげ、ついでに気勢もあげました。酔うほどに秘密保護法や日・中・韓むずかしい問題も論じられ、多難な年明けの予感がするのでした。

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