「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

東日本国際親善マラソンを走って

2024年04月29日 14時58分18秒 | マラソン大会結果
東日本国際親善マラソンでハーフの部に参加したことを昨日のブログで書き、自分の時計での記録ですがそのタイムを載せました。今日は少し詳しく大会でのことを書き残そうと思います。

20代の時からマラソンとトライアスロンを楽しんでいましたが、途中子育て中には時間が取れずマラソンなどから遠ざかった時期があったり、復帰しようとした矢先に心臓の病気が見つかり手術をすることとなり復帰が先延ばしにもなりました。しかしその後またどうしてもフルマラソンを走りたいと言う思いが強く長い中断を経て18年振りに参加できたのが2010年の佐倉フルマラソンでした。

その後は暫く順調に大会参加を重ねてきましたが、心臓疾患の悪化で今度はペースメーカーを植え込むことにもなりました。それでも手術後にまたフルマラソンに復帰することが出来、2019年には念願だったトライアスロンの大会にも復帰できるまでになったのでした。

ところがその後にやってきたコロナ禍でマラソンもトライアスロンも大会参加が出来なくなって練習だけの日々を送っていました。しかしその間には心房細動というやっかいな病気が悪化してカテーテルアブレーションなる手術も受けることになってしまい、また完治しきれずにこの心房細動を抑えるための薬の服用を続けることにもなってしまいました。

そんなこんなでコロナ禍後に大会復帰したのが去年12月の富士スピードウェイでの大会、8.8kmの部だったんです。4年振りに参加出来たマラソン大会でした。そして今回やっとハーフの距離の大会に参加することとなり何と5年振りのことなんです。コロナ禍でも大会が復活していて大会自体には何度も申し込んでいたのですが、大会運営側の不手際で大会自体が開催されなかったり、大会直前に腰痛に悩まされて断念、また大会に参加するに当たっては両親をショートステイに預けなけらばならないのですが、予約していたショートステイの施設でコロナの陽性患者が多数出たために預けることが出来なくなってしまって大会参加を諦めることになったこともあったのでした。

そんな不遇な5年間を経てやっと巡ってきたハーフの大会が今回の東日本国際親善マラソンでした。今回父は老健に入所していてショートステイに預けるのは母一人で、施設側のトラブルもなく土曜日から2泊3日で預かってくれていました。全てが順調にいってくれての大会参加でしたから昨日はとても嬉しい大会当日の朝を迎えたのでした。

とは言え、心房細動と言う不整脈を抱えた身なので十分な練習量をこなせている訳ではありません。無理は禁物な身体なので昨日の大会では整列場所を最後尾に近い所を選んでのスタートとしました。午前10時のスタートでこの時の天候は晴れ、気温25度、湿度53%、東寄りの風1m。




ゆっくりペースでのスタートを心がけました。ハーフの部の参加人数はエントリー数ですが男女合計2600名余りで内女性は450名。スタート地点通過まで約2分程度かかりました。
5年振りのハーフでしたが参加者数がそれ程多くはなかったせいか緊張することもなく落ち着いてスタートを切れたのですが、思っていたより周囲のランナーさん達のペースが速かったです。最初の1kmを7分半程度と考えていたのですが、周りのランナーさん達の流れに乗っていたら最初のラップが何と6分34秒だったんです。これにはビックリでした。ヤバイと思いその後はペースを落としましたがそれでも次のラップは6分52秒。更にペースを落とそうかと悩みましたが身体はしっかり動いていたし、心臓の動きも順調そうに感じていたのでその後は6分半より速くならない様にと心がけて走ることにしたのです。その後前半は6分半前後のペースで走れていました。

走っている途中で感動したことがありました。4km程度走った所で前を走っている高齢の男性が見えてきました。少し背中が曲がっていて彼の着ているTシャツの背中には「90」と言う大きな数字がプリントされているのです。「ひょっとしてこの男性は90歳なのか?」と思いました。しっかりした足取りで走っています。追いつきそうだったので追いついたらお年を尋ねてみようと思ったのです。少し走って追いつきそうだったので声を掛けようとしたその時にコース脇で応援している人の内の一人の女性がその男性に「ナイスラン!」とか何とか二言三言声を掛けたら彼もその声援に応える様に女性とハイタッチをしながらお喋りをしたのでした。なので私が彼に声を掛ける暇がなくなりそのまま私が彼を追い越して先に行くことになってしまいました。

この大会のコースはざっくりですが、1周約8kmのコースを2周と3周目は5km程度になる様に設定してあります。なので2周目と3周目にもまた声援を送っていた女性がいる場所を通ります。そしてその場所に女性がいたらこの男性が90歳なのかどうか聞くことにしようと思ったんです。

3周回するこのコース上には3か所の給水所があるのでランナー達はだいたい3km毎ぐらいには水分補給をすることが出来ます。給水所には水とスポーツドリンク、そしてミストを浴びるスペースもあるので熱中症対策は万全だと感じました。しかしなんですよ。昨日は晴天で最高気温が30度を超える暑さになってしまって、途中からは正直マラソン大会を開催するには危険な天候になってました。

2周目に入ったころには集団がばらけてきてボチボチと歩くランナーさんも目に付きだしました。そしてその後はコース脇で足が攣ったのかストレッチをしているランナーやしゃがみ込んでいるランナー、救護スタッフに介護されているランナーなどが徐々に目立ってきたのです。
この大会は米軍基地内での大会なので具合が悪くなっても119番通報をしても救急車は来てくれません。なのでスタート前には場内アナウンスで決して119番通報をしない様にとの案内が繰り返しされていました。その代り国士舘大学の救護スタッフさんたちがコース上に配置されていて自転車移動で見回っていたりコース上には国士舘大学の名が入った救急車も用意されていて、米軍の救護車も何台か走っていましたし救護活動は万全の体制に感じました。

私のペースはと言えば12km当たりまでは6分半/km前後を維持していました。そしてその先には1周目で90歳と思える男性に声援を送っていた女性がいる場所になります。果たしてその場所に来ると彼女がまだいてくれました。そしてその前を通過する時に思い切って声を掛けたのです。「あなたが応援していた高齢の男性は90歳なんですか?」と。すると彼女は「はい、90歳です。」と応えてくれたのです。私は同時に手をバシッと叩いて「凄い!」と叫んでしまいました。90歳の男性がこの炎天下のハーフマラソンの大会に参加してしっかり走っているのです。毎日しっかり練習して走っているのでしょう。そうでなければ90歳の人がハーフの大会で走るなんて無茶です。世の中は広いので90歳でのフルマラソン完走者がいるそうですが、私が自分の目で見た大会での最高齢者は昨日の大会を走っていたこの90歳の男性でしょう。感動してしまいました。私も80歳でのフルマラソン参加を目標にしていた時期がありましたが、これからは90歳になってもフルマラソンを走りたいと思ってしまうぐらいの出来事でした。そして声援を送っていた女性は多分お孫さんなんでしょうかね?ご家族皆さんのサポートもしっかりされているのでしょう。

そしてこの時から一段ペースが上がりました。13kmまでのラップが6分18秒、その後も6分20秒台での走りになっていったんです。90歳のランナーさんのお蔭で勇気が出て力も湧いてきたんです。

一方この13km当たりからは前を行くランナーさん達の多くがペースが落ちて来て、あるいは歩きだしていました。皆さん30度を超える様な暑さにやられていたのでしょう。先に行けば行く程前にいるランナーさんの半数以上が歩いている様な状況になってました。ただ周回コースなので先頭を行くランナーさん達には後ろから凄いスピードでドンドン抜かれてもいました。
過去に数多くのマラソン大会に参加してきましたが、走っていてここまで多くの歩いているランナーさん達を抜くのは初めてのことでした。

私も暑さが気にならない訳ではありませんでしたが、このブログで応援をしてくれていた「琉パパさん」や「さぬきうどんさん」たちのことが脳裏に何度も浮かび大きな力になりましたし、心臓ペースメーカーの運動時の設定を調整してくれて大会に参加することの後押しをしてくれている大和成和病院の主治医の先生のこと、家族そして両親皆の協力があってこその大会参加なので皆に感謝しながら走っていたのですが、不思議なことに最後までペースが落ちることがありませんでした。

多くのランナーを抜き去りながら、そして20kmを過ぎてからはまた更にペースを上げて走ることが出来、最後のラップでは6分06秒のタイムが残っていました。
こうして5年振りのハーフマラソン大会への参加でしたが現在の練習不足の状況を考えるととてもとても頑張って走ることが出来て大満足の結果となりました。

ガーミンのデータですが、ゴールタイムは2時間16分05秒、平均ペース6分26秒 /km


そして今日気が付いたのですが、5年前に参加したハーフの大会って偶然にもこの同じ東日本国際親善マラソンだったんです。5年のブランクのことしか頭になかったのですが、5年前同じ大会を走ってたんです。その時の結果は2時間0分23秒(平均ペース5分41秒)当時のブログを読んでみたら15kmまでは快調でしたが、その後は6分台、7分台までペースが落ちてボロボロだったと書いてありました。(笑)でも今回の走りで前回の借りも返せたと思っています。


大会での走りは満足が行く物でしたが、しかししかしゴール後は一変しました。水分補給も塩分補給もしっかり行いましたが内臓やられました。帰宅途中に一緒に行った仲間との飲み会は出来る状態ではなく中止にしてもらいました。帰宅してからもまともに食事が取れず、帰宅途中のスーパーで買ったお蕎麦を食べるのが精一杯の状態になってました。暑さのせいでしょうね。30度の炎天下で走るのは危険ですね。

お陰様で一晩寝た今日の胃腸はすっかり回復していて普段通りの食事が摂れていますし、足や腰など痛い所も全くなく元気な自分に戻っています。
念のため今日は一日完全休養日といて明日は筋肉ほぐしでプールで軽めに泳いでこようかと考えています。

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6 コメント

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Unknown (watashi_no_koto)
2024-04-29 16:27:25
げたのうらさま
🏃マラソン完走おめでとうございます‼️
ニュースでも伝えられていましたが、昨日は本当に暑かったようですね...
おつかれさまでした。
ゆっくり静養なさって、また次のゴールを目指して頑張ってくださいね♪
Unknown (げたのうら)
2024-04-29 19:42:12
watashi_no_kotoさん、

こんばんは。コメントありがとうございます。
(^^♪
ホント、昨日は暑くて暑くて大変でした。
でも無事に完走できて嬉しかったです。
今日一日のんびり過ごしていたので、はい、もうしっかり回復しました。次の目標は8月の沼津トライアスロンになります。一生懸命練習して大会では楽しめる様に頑張ります!
(^_-)-☆
Unknown (さぬきうどん)
2024-04-29 20:55:46
翌日に回復されて安心しました。東日本国際親善マラソン、119番通報駄目なんですね!知らなかったです。
私は、17年前千葉から日帰りで参加しました。41歳で1時間37分で完走してます。あの頃は、若かったです。今は、ハーフで2時間を切る自信がないです。
Unknown (ryukobasiri)
2024-04-29 21:07:47
げたのうらさん
こんばんは〜✨
ハードな大会になりましたね💦

90歳の方が走られているのを
見たら力をもらえますよね🎵

30℃を超える暑さの中
ペースも落ちる事なく
最後の最後まで気合の入った走りに
私も、げたのうらさんから
力をいただきました(´∀`*)

胃腸も回復されたみたいで
良かったです✨改めてお疲れ様でした😌
Unknown (げたのうら)
2024-04-30 10:21:24
さぬきうどんさん、

おはようございます。
はい内臓の具合はもうすっかり大丈夫です。足の痛みなども全くないのですが、今朝は大会の結果報告がてら近所の接骨院へ行って足を揉んでもらいましたので快調その物です。(^_-)-☆
この後プールへ行って全身の筋肉ほぐし目的でちょっと泳いできます。

国士舘大学の体育学部 スポーツ医科学科では救急救命士の国家試験受験資格を取得できるそうでそんな授業の一環なんでしょうか、その学部の生徒さん達がボランティアをしてくれていて大変ありがたかったです。

17年前千葉から日帰りでは結構大変だったでしょうね。私も以前はフルでサブ4は当たり前だったのですが、今ではもう見る影もありません。(笑)
でも90歳になってもなお楽しんでいるランナーさんと一緒に走れて私もまだまだ先は長いな、と思った次第です。(^^♪
Unknown (げたのうら)
2024-04-30 10:31:19
琉パパさん、

ありがとうございます。(^^)/
多くのランナーが炎天下歩いていましたが、私は何故か元気いっぱいでした。ペースの後半の方が速かったですから日頃の練習不足から考えて不思議なぐらいでした。琉パパさんやさぬきうどんさんからのコメントなどを思い出したりして力を貰えたのが大きかったんです。マジ感謝しています。

それと次にいつ走れるか親の具合次第ですから折角参加出来た大会を無駄にしたくない、と言う気持ちも強かったですね。神さまにも完走させてください、とお祈りしながら走っていました。(笑)

次は8月の沼津です。しっかり練習を積んで完走出来る様にしたいと思っています。

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