山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

品切れワイン

2010-01-07 11:46:07 | ワイン四方山話
 今年は、箱根駅伝で山梨学院大学が活躍し、高校サッカーでは山梨学院大学付属高校が山梨県民を熱狂させ、大変良いスタートになりましたね。山梨のJリーグチーム、ヴァンフォーレ甲府も、今年はJ1に昇格しそうな予感です。
 
 山梨のワイン業界も1月中旬、イギリスで甲州ワインのプロモーション活動をしてきたのこと、是非世界に甲州ワインを広めてほしいと思います。
 
 甲州ワインの中核をなす甲州種ワイン(白)は、最近の品質向上により、世界のワインのなかでも遜色ないワインとして評価され、これから売上増加が見込まれています。
 
しかし、原料の甲州種の生産量が年々減少傾向にあり、売りたくてもワインが無い状況が、昨年から見られるようになりました。
 
 例えば、昨年ジャパンワインチャレンジで一番になった中央葡萄酒(勝沼)のグレイス甲州は、昨年暮れに売り切れて、新しいビンテージの登場になる今年の4月下旬までワインはありません。
 また、一升瓶ワインのファンに人気のある矢作洋酒(一宮)の矢作ワイン白は、昨年初夏には商品が無くなり、新酒がでる11月まで欠品状態でした。
ダイヤモンド酒造(勝沼)では、甲州種の一升瓶の販売を止めてしまいました。どこのワイナリーも、人気、有名なワインは1年を通して商品を供給できないのが現況です。
 
 甲州種の問題とは少し違いますが、モンデ酒造(石和)の人気ワイン、カベルネソービニヨン(赤)が在庫限りで終売になります。
カベルネソービニヨン種は、世界共通の赤ワインの葡萄品種で、コクのある赤ワインになるので、世界中で人気です。
日本には無かった品種なので、山梨でも海外から苗を持ち込み栽培していますが、栽培の難しさやコスト高のため、山梨県産カベルネソービニヨン100%の赤ワインはあまり販売されていません。赤ワインの在来種のマスカットベリーA種とのブレンドが多いのです。
 
 その中で、モンデ酒造のカベルネソービニヨン100%のワインは珍しく、また価格も一升瓶で2000円前半と安く、山梨の赤ワインもここまで来たか、などと喜んでいたのですが、大変残念です。3月くらいで終わりだそうです。いつの日か復活を。

 山梨でも、720mlサイズで、ヨーロッパ系葡萄品種の単品種ワインが増えてきました。価格が高いのが残念(2000円強)ですが、1升瓶で2000円代のものが出てくれると嬉しいなあ。


 

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