山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

山梨の酒蔵のカフェ

2011-07-25 10:20:44 | お酒以外のブログ

 山梨の酒蔵には、カフェや食事ができる施設を併設しているところがあります。勝沼の原茂ワイン、白州の山梨銘醸(七賢)、明野のミサワワイナリーは、ガイドブックにもよく掲載され有名です。

あまり有名ではあまりませんが、居心地良いカフェを2つ紹介させてください。

はじめは、甲州市塩山下於曽の甲斐ワイナリー直営の「古壺」(ここ)です(写真右)。

甲斐ワイナリーの主なワインは、「かざま」ブランドで発売されているワインです。特に白ワインは抜群で、辛口の甲州シュールリーは、是非飲んでいただきたい逸品(写真右から2番目)です。最近発売されたカベルネソービニヨン種100%の辛口ロゼワインもおすすめです。

堂々たる日本家屋の横の白壁の蔵に古壺はあります。俳人高浜虚子の「古壺新酒」(古い壺に新しい酒を盛る=伝統を守りながら新しいものに挑戦する)が名前の由来で、市販されていない古壺限定のデラウエア種のワインも楽しんで下さい。

もう一つは、山梨市北の養老酒造直営の「酒蔵櫂」(さかぐらかい)です(写真左から2番目)。

山梨県には日本酒メーカーが10社ありますが、峡東地方唯一の蔵元です。ブランド名は「養老」ですが、最近は720MLのブルーボトルの本醸造の生原酒「櫂」が有名です(写真左)。社長のご子息が杜氏をされていますが、冬の厳寒期に杜氏の気分次第で販売される限定酒にもファンが多いとか。

養老酒造の母屋も伝統の日本家屋で、一階が売店、二階が食事もできるカフェになっています。なぜか懐かしい気分にさせてくれるその空間で、名物のほうとうやお酒のアイスをいただくと、時間がゆっくりと流れます。

 

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秩父ワイン 登場

2011-07-18 17:38:37 | 朝気店

埼玉の老舗ワイナリー、秩父ワインの一升瓶ワイン「源作印」を導入いました。

山梨県以外の一升瓶ワインは、長野県の井筒ワイン、五一ワイン(林農園)、大阪府の河内ワイン、山形県の金渓ワイン(佐藤葡萄酒)、岩手県のエーデルワインに続いて、6社目です。

秩父ワインを知るきっかけは、2010年の国産ワインコンテストの結果でした。その甲州種ワイン部門は、葡萄の名前からか山梨以外のワイナリーからのエントリーはほとんどありません。例外としては、静岡の志多 中伊豆ワイナリーの甲州は、毎年入賞する凄いワイナリーです。

2010年の甲州種ワイン辛口部門の23番目の銀賞(かなり上位です)に、「秩父ワイン 源作印 1155円 販売本数4450本」とありました。

この1155円は、入賞ワイン全65本の中で最も安い。

さらに、販売本数4455本は、そのワイナリーで、おそらくメインワインに位置するものと推測されます。

そのワイナリーのメインワインが、コンテストで上位入賞するのは実力のある証拠です。

そこで過去のコンテストの結果を調べると、秩父ワインは毎年のように入賞していることや、作られているワインが、白が甲州種、赤はマスカットベリーA種が主であることを知りました。

一升瓶ワインは、入賞ワインです。山梨も含めた一升瓶ワインの中で、品質は上位になると思います。

山本 博氏著 「日本のワイン」(早川書房)には、創業者の浅見源作氏の功績が、日本のワインの発展に寄与した5人の爺さんの1人(他に、新潟県の岩の原葡萄園の川上善兵衛氏、長野県の林農園の林五一氏、山形県のタケダワイナリーの武田重信氏、山梨県のサドヤ醸造場の今井友之助氏)として、詳しく紹介されています。

 

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養老酒造 訪問

2011-07-12 12:35:22 | お酒の話(ワイン以外)

 先日、山梨市にある日本酒の蔵元、養老酒造を訪問させていただきました。

山梨の日本酒の蔵元(メーカー)は10社しかありません。

全国的には、かなり少ない方でしょう。

養老酒造は、山梨市北にある江戸時代末期創業の老舗。

現社長が5代目、お会いできた窪田裕光氏は社長のご子息で、将来の6代目。

現在の肩書きは、杜氏です。

一般的な酒蔵は、経営者と杜氏は別ですが、最近の小さな蔵元で、若い後継者は、杜氏を兼ねる方が増えてきました。人件費の事もありますが、蔵の方向性や日本酒の味を自ら模索される方々です。

そういう蔵から、凄い日本酒が出るのです。

養老酒造さんの看板商品は、ブルーのボトルの「櫂」(かい)。720ml1300円。(写真1)

(写真1)

レギュラー商品は写真2ですが、その他、窪田裕光氏は、2月から3月にかけて、限定商品を出しているそうです。限定商品は、公表しないので、その時期に蔵に来ていただけると、案内してくれるとの事。

その限定商品こそ、養老酒造の真骨頂か。

(写真2)

直営売店は、伝統の日本家屋。

その二階は、裕光氏の奥様が切り盛りする食事処。なぜかなつかしい感じがする良い雰囲気です。(写真3)

(写真3)

山梨市の国道から入ったこんな田舎(失礼!)に、輝く蔵元がありました。

近くを通ったら、是非寄ってほしいスポットです。


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夏に飲みたい白ワイン!甲州シュール・リー

2011-07-03 12:51:22 | ワイン四方山話

 良く冷やした白ワインを飲みたい季節がやってきました。地元山梨にも、この季節にぴったりな白ワインがあります。その名は「甲州シュールリー」。
山梨の全ワイナリー約80社中、10社以上のワイナリーが、このワインを5月から7月にかけて、新しいビンテージ(2010年)を発売してきます。
 「甲州シュールリー」の特徴は、シャープな辛口という点。甲州種ワインは、普通につくると、特徴のないワインになることがありますが、シュールリーのワインは、それを克服して、外国の白ワインにも負けない味わいになっています。普段山梨のワインを飲まない方も、ぜひ試してください。
 さて、10社以上から発売されているシュールリーですが、厳選して3社をご紹介。右は、ルバイヤート(丸藤葡萄酒・勝沼)。このワインで、2005年の国産ワインコンクールで金賞を受賞。この受賞は次の3点で画期的な出来事になりました。①甲州種ワインで初の金賞、②甲州種ワインの品質の高さに多くの専門家が驚く、③シュールリー製法が甲州種ワインの可能性を広めた。まずは、このワインを飲んでみて下さい。1750円です。
 真ん中は、北野呂葡萄酒(一宮)のシュールリー。このワイナリーを知っている方は少ないでしょう。なぜなら、北野呂のワインは、8割がワイナリー直販で、市場には2割しか出ません。家族経営の小規模ワイナリーなので、生産本数も少なく、探すのも大変です。ただし、品質には定評有り。どこかで発見したらラッキーです。是非買って下さい。1575円。
 左は、ルミエール(一宮)です。山梨で最も有名なワイナリーの一つです。実は、ルミエールが甲州シュールリーを発売したのが他社より遅かったため、ルミエールは他社より安い価格で出しました。そのため、市場では大変好評で、毎年すぐ売り切れになります。すでにメーカーでは品切れです。このワインも、どこかで見つけたら即買いです。1230円。
 

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