山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

麻屋葡萄酒 桃色スパークリングワイン 2015 日本ワインコンクール

2015-08-27 20:38:06 | 新商品インプレッション

サンデーワインで有名な麻屋葡萄酒が発売した「桃色スパークリングワイン」が、2015年日本ワインコンクールで銅賞に入賞。

マスカットベリーA種100%の辛口。1728円。

麻屋葡萄酒さんとの取引が、サンデーワインばかりで、麻屋さんが儲からないので、ロゼスパークリングを宣伝させていただきます。

ロゼスパークリングというと、甘口のイメージですが、現在のロゼスパークは辛口が主流。

マスカットベリーA種は、自己主張しない優しい味わいと香りなので、食事に合わせやすいです。

ロゼスパークリングの中では、今一番のおすすめと思います。

新発売ワインが、銅賞に入賞するあたり、さすが麻屋さんです。

一升瓶ワインのイメージが強いですが、720mlワインもレベルが高いです。


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2015 日本ワインコンクール フジッコ甲州

2015-08-18 13:00:56 | 新商品インプレッション

左が、2015日本ワインコンクール・スパークリング部門金賞のフジッコワイナリー「甲州スパークリング」2700円。

右が、同コンクール・甲州辛口部門金賞の同じフジッコの「甲州シュール・リー2014」1620円。

フジッコワイナリーは、スパークリング部門で、「シャルドネ」2700円も銅賞を受賞しました。

また、甲州辛口部門では、同ワイナリーの「甲州シュール・リー東渓2014」1620円、「甲州2014」(未発売)も、金賞です。

写真のワインと合わせ、同ワイナリーの3つのワインが、甲州辛口部門で金賞を受賞。

甲州辛口部門の5つの金賞ワインのうち、3つをフジッコワイナリーが受賞です。

他の2つは、盛田甲州ワイナリーの「シャンモリ甲州シュール・リー」と、ダイヤモンド酒造の「シャンテY.A甲州樽発酵」です。

フジッコワイナリーは、佃煮で有名な食品メーカー「フジッコ」が親会社です。

山梨にワイナリーをつくって、30年です。

食品メーカーらしく、原料の葡萄にこだわる企業風土が、ワインの品質向上につながっています。

ワイナリーからは、「佃煮や豆のイメージが強いので、ワイナリーの名称を変えてほしい」と言う声も聞いたことがありますが、ワインも有名になりました。

 


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2015 日本ワインコンクール ルバイヤート

2015-08-13 16:57:03 | 新商品インプレッション

2015年の日本ワインコンクールで、丸藤葡萄酒工業(勝沼)の「2012ルバイヤート プティヴェルド」6048円が、欧州系赤ワイン部門で、金賞と金賞トップの部門賞をW受賞しました。

この部門の欧州系赤ワインは、全国のワイナリー関係者が、最も注目する部門です。

日本で栽培される、メルローやカベルネソービニヨンが競う部門です。

毎年、メルシャン、サントリー、マンズ、サッポロの大手ワイナリーを始め、井筒ワイン、小布施ワイナリー、マルスワイン、中央葡萄酒などが、金賞トップをねらっています。

今年は、丸藤葡萄酒のプティベルドです。

丸藤葡萄酒も、2006年にドメーヌルバイヤートで金賞受賞しています。

メルローやカベルネソービニヨン以外では、エーデルワイン(岩手)がツヴァイゲルト種(オーストリア原産)で毎年入賞していますが、それ以外はありませんでした。

プティヴェルドは、フランス・ボルドーのブレンド用です。

プティベルドの単品種ワインは見たことがありません。

日本でも栽培されていますが、単品種で販売されているとは知りませんでした。

ちょっと気になるワインの登場です。


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2015 日本ワインコンクール 感想

2015-08-10 12:46:53 | ワイン四方山話

2015年の国産ワインコンクールは、13回目になり、今年から日本ワインコンクールと名称が新たになりました。

ワイナリ―の参加は99社。日本の約200社のワイナリーのうち、半数が参加しています。

ワイナリーは全国47都道府県にあります。参加したワイナリーは公表されていませんが、入賞一覧からみると、21道府県のワイナリーが入賞しています。

北海道から、熊本、宮崎までのワイナリーが入賞しているので、全国的な規模になっています。

入賞したワイナリーは82社なので、ワイナリーの入賞率は83%。

山梨には、約80社のワイナリーがあり、入賞ワイナリーは35社。

山梨のワイナリーも、約半数の参加です。山梨のワイナリーの入賞占有率は、43%。

入賞したワイナリーの都道府県別では、山梨の35社の他、長野11社、北海道、山形が各5社、岩手、新潟各3社、岡山、島根、広島、宮崎、埼玉が各2社、他10府県が各1社です。

ワインの出品数は752。うち入賞ワインは393なので、ワインの入賞率は53%です。

山梨日日新聞によると、1次審査で半分にする予定だったが、特徴あるワインを奨励賞にして、入賞率が上がったとのことです。

山梨の入賞ワインは、35社193品で、入賞占有率は49%ですが、甲州種ワインの2部門に64品のワインが入賞しているので、甲州種2部門を除くと、129品の入賞で、占有率は40%になります。

ワイナリーの占有率は43%ですが、ワインの入賞占有率は甲州種2部門を除くと、他県に劣っています。

山梨のワイナリーが甲州種を重視していること、また他県が甲州種を軽視していることが判ります。

国際ブドウ・ワイン機構(OIV)には、日本の醸造用葡萄として、甲州種とマスカットベリーA種が登録されています。

日本ワインの特徴として、この2品は大切なものです。

日本ワインコンクールを主催する山梨県は、甲州種を他県で栽培してもらえるように、依頼し続けて下さい。

甲州種という名前が抵抗ある場合、名前を変えても良いのではと思います。

日本の料理にマッチする甲州種は、名前を変えてでも、全国に普及させる意味があると感じます。

外国の葡萄品種も良いですが、究極的には外国ワインと同じ土俵になります。

日本のワインとしてアピールするとき、日本独自の品種が良いはずです。

大手5社と言われるメルシャン、サントリー、マンズ、サッポロ、サントネージュ(アサヒ)の入賞ワインは、86品です。

大手ワイナリーの入賞占有率は22%です。

入賞数トップのワイナリーは、マンズワインの27品(小諸、勝沼の2つのワイナリーの合算)、サントリー23品(登美、塩尻の2つのワイナリーの合算)、メルシャン21品と続きます。

コンクールの表彰式、公開テイスティングの会場では、大手ワイナリーのスタッフの多さに驚き、コンクールに疑問を感じたこともありますが、数字を見ると、大手ワイナリーの寡占状態ではないことが判りました。

大手ワイナリーの他に、山梨県内のワイナリーでは、本坊酒造マルスワイン(石和町)が16品、シャトレーゼ勝沼ワイナリー(勝沼町)が11品、フジッコワイナリー8品(勝沼町)、丸藤葡萄酒工業(勝沼町)6品が健闘しました。

また、江井ヶ嶋酒造シャルマンワインは、ワイナリー創業家の山本さん1人で実質造っていますが、4品入賞しています。

甲州市塩山のキスヴィンワイナリー、須玉町のヴィンテージファームの新しいワイナリーが入賞しているのも嬉しいニュースです。

他県でも、北海道ワイン、高畠ワイン、井筒ワイン、小布施ワイナリー、ヴィラデストワイナリーなどは、毎年多くのワインが入賞しています。

以前、マンズワインの「リュナリス 甲州 バレル・ファーメンテーション」が3年連続金賞受賞をして話題になりましたが、本坊酒造マルスワインの「カベルネ・ベリーA 穂坂収穫」、欧州・国内改良品種ブレンド赤部門で、その部門が出来た2007年から今年まで、7回入賞、うち4回はコストパフォーマンス賞を受賞。山梨のアルプスワイン(一宮町)の「プラチナコレクション マスカットベイリーA」も、2005年の初めての入賞から、金賞2回を含む9回入賞しています。

他県のワインでも、入賞を繰り返しているワインがあると思いますが、把握していないことをお詫びします。

国産ワインコンクールから続くこのコンクールは、日本のワインの品質向上に貢献していると実感します。

地元で酒屋を営むものとして、最近の甲州種ワインの質の向上は、素晴らしいものです。

一方、参加していないワイナリーがたくさんあります。

不参加の理由は様々でしょうが、どんな形でも(例えば審査員として)、参加を呼びかけ続けましょう。

 

 

 


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2015 日本ワインコンクール 入賞ワイン入荷②

2015-08-09 10:21:00 | 新商品インプレッション

本日も、2015日本ワインコンクール入賞ワインが入荷ししています。

左は、欧州系赤ワイン部門銀賞(第9位)のフジッコワイナリー(勝沼)の「カベルネソービニヨン2013」。2808円。

このワインは、昨年の同部門で銅賞なので、1年熟成させて、銀賞にランクアップです。

中央は、国内改良品種の赤ワイン部門銀賞(第11位)、アルプスワイン(一宮町)の「プラチナコレクション マスカットベリーA2013、2484円。

こちらも、昨年の同部門で銀賞受賞しているので、2年連続銀賞です。また、このワインは2005年の第3回コンクールから今年まで、ほぼ毎年入賞、そのうち2回金賞を受賞しているレベル高いワインです。

右は、欧州系白ワイン部門銀賞(第17位)、丸藤葡萄酒工業(勝沼)の「ルバイヤート シャルドネ 旧屋敷収穫」3780円です。

丸藤葡萄酒は、同部門で、「2014ソービニヨンブラン」(2700円)も銀賞(第24位)受賞しています。こちらは、すでに入荷しています。

 

 


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